2020年9月18日(金)19:00
「ぷよぷよ!!クエスト」×「カードキャプターさくら クリアカード編」 愛され続ける2作品の年代記を探る
(C)CLAMP・ST/講談社・NEP・NHK
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セガから配信中のパズルゲームアプリ「ぷよぷよ!!クエスト」と、「カードキャプターさくら クリアカード編」のコラボレーションイベントが9月18日~28日まで開催される。2作品のコラボを記念して、「カードキャプターさくら」と「ぷよぷよ」それぞれの作品の歴史を振り返ってみよう。
1990年代を代表する作品「カードキャプターさくら」
「カードキャプターさくら」は、1996~2000年に「なかよし」(講談社刊)で連載されたCLAMPによる人気漫画が原作。テレビアニメ版は1998年~1999年に「クロウカード編」、続く1999年~2000年に「さくらカード編」が、それぞれNHK-BS2で放送された。
物語は、私立友枝小に通う小学4年生の主人公・木之本桜(CV:丹下桜)が、ある日、父の地下書庫で金色に光る本と出会うところから始まる。その本には魔法のカード「クロウカード」が収められていたが、さくらがとある文字を読み上げたことで、カードがバラバラに飛び散ってしまう。あっけにとられるなか、残された本の中から、ケロベロス(CV:久川綾/小野坂昌也)と名乗る獣が出現。カードを再び封印しなければこの世に災いが起こると知ったさくらは、ケロベロスに言われるがままカードを捕獲するカードキャプターとなり、実体化したカードに立ち向かっていく……。
クオリティの高い作画、様々な要素を含むストーリー、なにより主人公・さくらのかわいい仕草や言動が、メインターゲットである児童はもちろん、ハイターゲットに大もヒット。この作品からアニメオタクになったという30代、40代の方も少なくないだろう。今もなお多くのファンから支持される、1990年代後半を代表するアニメのひとつであると言える。
また「カードキャプターさくら」を語る上で重要なポイントのひとつが、さくらがバトル時に着用するコスチュームだ。決まった衣装があることが多いが、本作ではさくらの親友・大道寺知世(CV:岩男潤子)が手製の衣装をほぼ毎話用意し、それをさくらが着用。毎話、戦場となる場所に合わせたかわいい衣装が登場するため、コスチュームそれぞれが高い人気を獲得している。ちなみに、テレビアニメ第1期「クロウカード編」の本編終了後には「ケロちゃんにおまかせ」というミニコーナーが設けられ、作中に登場したさくらのコスチュームが紹介されていた。それだけ衣装にこわだりを持って作られた作品だということがわかる。今回の「ぷよぷよクエスト」コラボでもさくらの衣装がいくつか用意されているのでお楽しみに。
18年の時を経て放送された待望の続編「クリアカード編」
今回コラボする「カードキャプターさくら クリアカード編」は、原作漫画の連載開始20周年記念プロジェクトの一環としてスタートした作品。16年から漫画連載が開始され、その2年後の18年にアニメ化を果たしている。
「クリアカード編」では「さくらカード編」以降の物語が描かれており、中学生に成長したさくらが、突如として透明化したカード「クリアカード」にまつわる不思議な事件を解決していく。見どころは、なんといってもさくらや、その親友・大道寺知世、同級生の大切なパートナー・李小狼(CV:くまいもとこ)、小狼の従妹・李苺鈴(CV:ゆかな)といった、前シリーズでも活躍したキャラクターたちの成長した姿。「あのあとさくらたちがどう成長を遂げたのか」という、前作ファンなら誰しもが気になることに応えた作品となっている。
なお、制作スタッフやメインキャストは、前シリーズに関わった面々が多数参加。製作側の作品愛も感じる内容になっている。
落ち物ゲームの金字塔「ふよぷよ」の登場と発展
落ち物パズルゲーム「ぷよぷよ」の歴史は長い。もともとは1991年にMSX2版、ファミリーコンピュータ ディスクシステム版が発売された、俗に「旧ぷよぷよ」と呼ばれる作品から始まった。当時は、落ち物パズル界のレジェンド「テトリス」が大人気を博しており、「ぷよぷよ」もそんなブームのなかで生まれた作品だった。
その後、「旧ぷよぷよ」のシステムをベースに、対戦要素やキャラクター性を強化。1992年に稼働したアーケード版「ぷよぷよ」が大きくヒットする。ユーザーの間では「初代ぷよぷよ」と呼ばれ、メガドライブ、ゲームギア、スーパーファミコン(「す~ぱ~ぷよぷよ」)、PCエンジン(「ぷよぷよCD」)など、数多くのゲーム機に移植された。本シリーズの特徴である連鎖時のかわいらしいボイスも、この時点で実装されている。
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このヒットを受け、シリーズ第2弾「ぷよぷよ通」が1994年にアーケードで稼働。これまで相手から送られてきたおじゃまぷよは、そのまま受け入れるしかなかったが、それを打ち消せる新システム「相殺」を導入することで、対戦がより激しくなり戦略性も拡大。以後のシリーズでもベースとなる基本システムのひとつとなった。ほかにもフィールド内のぷよをすべて消すとボーナスが発生する「全消し」、次の次に落ちてくるぷよを確認できるなど、最新作でも実装されている要素が多く、シリーズに通底するルールの基本形は「ぷよぷよ通」で確立したと言っても過言ではない。
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その後、シリーズ第3弾「ぷよぷよSUN」が、1996年にアーケードで稼働。プレイステーションやセガサターン、Nintendo 64などでも発売された。本作では独自要素として「太陽ぷよ」を導入。連鎖に巻き込んで消すと、相手に送るおじゃまぷよが格段に増えるという、攻撃面に特化した要素のルールが登場した。
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以降ナンバリングタイトルとしては、1999年にシリーズ第4弾「ぷよぷよ~ん」、2003年に第5弾「ぷよぷよフィーバー」、2005年に第6弾「ぷよぷよフィーバー2【チュー!】」、2009年に「ぷよぷよ7」が発売。第5弾「ぷよぷよフィーバー」ではデザインが一新され、だれでも簡単に大連鎖を起こせる「フィーバーモード」など斬新なシステムの導入により注目を集めた。
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ちなみに、「ぷよぷよ!!クエスト」でも活躍するアルル、アミティ、あんどうりんごは、それぞれ歴代シリーズ作品の主人公を務めている。
アニバーサリー作品として発売される派生作
ナンバリングタイトルは「ぷよぷよ7」まで(2020年現在)だが、「ぷよぷよ」発売から節目となる年には新作を発売している。
2006年には15周年記念として「ぷよぷよ!Puyopuyo 15th anniversary」をニンテンドーDSやプレイステーション2などで発売。おなじみの「ぷよぷよ」「ぷよぷよ通」「ぷよぷよフィーバー」それぞれのルールに加え、フィールドが180度ひっくり返る「だいかいてん」、通常の4倍という巨大なぷよで戦う「でかぷよ」など、バラエティに富んだシステムが用意され、まさにお祭り的な作品となった。
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続く2011年には、20周年記念として「ぷよぷよ!!Puyopuyo 20th anniversary」をニンテンドー3DS、プレイステーション・ポータブルなどで発売。こちらも今までのシリーズのルールに加え、「ちびぷよはっくつ」「とっぷう」「スロット」といった、過去最多となる合計20種類ものルールが遊べる(隠しルール含む)。キャラクターも豊富で、声違いの隠し要素などもあるが、デザインの違う隠しキャラクターを含めれば30人も用意されていた。
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2014年には「ぷよぷよ™テトリス®」がニンテンドー3DS、プレイステーションVita、Wii U、プレイステーション3の4機種で同時発売。その名の通り「ぷよぷよ™」と「テトリス®」という、落ち物パズルゲームの二大巨塔による夢のコラボ作品となっている。それぞれの基本ルールはそのままに、プレイヤーは「ぷよぷよ」か「テトリス」、どちらか好きな方を選んでプレイできるという画期的なシステムが導入されている。ちなみに、本作は「テトリス」シリーズの生誕30周年記念作でもある。その後、PlayStation®4、Xbox One、Nintendo Switch™の3機種が全世界で発売された。
©SEGA Tetris ® & © 1985~2020 Tetris Holding.
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満を持して25周年記念として2016年に発売されたのが「ぷよぷよクロニクル」だ。こちらはニンテンドー3DSのみで展開され、キャラクターが初めて3Dモデル化。3Dでグラフィックで描かれた世界を冒険する「RPGモード」が搭載され、ゲームジャンルも「アクションパズルRPG」となっている。これに伴い、チーム編成とキャラクター育成・編成が楽しめる新ルール「スキルバトル」も登場し、プレイヤーの腕前に合わせたゲームプレイが楽しめるようになった。
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その後、2018年にはeスポーツ人気に合わせて「ぷよぷよeスポーツ」PlayStation®4、Nintendo Switch™の2機種同時発売。定番の「ぷよぷよ通」と大連鎖が楽しめる「ぷよぷよフィーバー」のルール2種を厳選して収録し、オンラインで最大8人までのトーナメントが楽しめる「たいかいモード」といったeスポーツを意識したシステムが導入されている。
ここまでナンバリングタイトル&派生作品を紹介してきたが、移植作やガラケーアプリなどを含めると、その作品数は膨大な数になる。
今回実施される「ぷよぷよ!!クエスト」と、「カードキャプターさくら クリアカード編」のコラボレーションイベント。どちらも牧歌的でかわいらしい世界観の作品で、過去には「カードキャプターさくら」をテーマにしたパズルゲームがリリースされている。長く愛され続けている作品同士の夢のコラボを、ぜひみんなで体験してみよう。
作品情報
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