10 surprising dangers of vitamins and supplements
Don't assume they're safe because they're 'all natural'


 これは、ConsumerReport.orgに掲載された、「ビタミンやサプリメントの驚くべき10の危険性:オールナチュラルだからって安全というわけではないよ
と題されたレポートです。

「医薬品は危険、サプリメントは安全」などという、業者に都合の良い情念的な思い込みなどは、早く捨てて下さい。リスクとベネフィットは、どちらにも同じように存在するのです。
 異なるのは、医薬品はリスク(副作用)もベネフィット(効果効能)も実験と統計によって明確にされ、危険な過剰量も分かっていてそれらが科学的な裏付けと共に公表されているのに対し、サプリメントではリスクもベネフィットも科学的な裏付けを得られる実験が行われているものはほとんど無く、リスクは隠蔽されベネフィット面だけが情緒的に信じられないほど誇張されている、という点です。

 サプリメントの宣伝や販売フィールドの現状は「情緒は論理を駆逐する」という言葉がそのまま当てはまる、極めて非科学的な世界になっているのです。

 ご紹介したレポートに示されている「驚くべき10の危険性」とは、以下のものです。
1.サプリメントにリスクがないわけではない
2.いくつかのサプリメントは、モロに処方薬(ボディビルや性機能昂進とかダイエット用途)
3.ビタミンやミネラルの過剰摂取
4.警告ラベルが義務づけられていない
5.主要な疾患において効果が証明されたものは無い
6.植物由来のものの危険性(質や同定性のレベルが信用ならない)
7.心疾患やがんに対する予防効果は証明されていない
8.錠剤が食道を刺激することがある
9.いくつかの「ナチュラル」サプリメントは合成品である(ビタミンは合成が普通)
10,サプリメントは全く必要ないかも知れない


 拙ブログでは以前から、サプリメントのリスク面に関する情報を掲載してきました。
・抗酸化物質が体に良いばかりではない可能性:筋肉機能を阻害するかも知れない

 このように、マルチビタミンサプリメントの摂取による健康面でのベネフィット(老化防止や発がんリスクの低下)は、ほとんど期待出来ないとされるだけに止まらず、心筋損傷の可能性が示されたり、糖尿病罹患の可能性や、ある種のがんの発がんリスクを高めるという報告がなされているのです。

 マルチビタミン・ミネラルサプリメントの神話は、既に崩壊しています。それどころか、健康に対する看過出来ないリスクすら報告されています。

 これが、科学的な現実なのです。
 今までサプリメント神話を信じてきた方においては、にわかに信じがたいものと思いますが、せめて最低限、サプリメントも医薬品と同様にベネフィットだけでなくリスクも存在しているのだということを認識して下さい
 あなたのより良い健康のために。