「무시」であって「無視」にあらず。 | 小さな町から韓国語

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田舎暮らしをしながら、韓国語教室を運営しているおばさん先生のブログ

日本語と韓国語で同じように漢字語として使う単語の代表格といえば、

 

無視

무시

 

発音も全く同じなこともあり、意味も、使い方も当然同じだと思いがちですが・・・

 

実はちょっと注意が必要です。

 

韓国語の国語辞典(韓韓辞典)をしらべてみると・・・

 

①사물의 존재 의의나 가치를 알아주지 아니하다.

(事物の存在意義や価値を認めない)

 

②사람을 깔보거나 업신여기다.

(人を馬鹿にしたり軽んじたりする)

 

というように2つの定義が紹介されています。

 

①は、日本語で「無視する」という時に使うニュアンスです。

相手の言ったことに返事をしないとか、声をかけないとか、そういう「無視」の意味合いです。

日本語では、この①の意味でしか使ってないように思うのです。

 

ところが、韓国語では事情が違うように思います。

 

韓国語の「무시하다」は、①の意味でも使うこともありますが、②の意味、つまり、「バカにする」という意味で使うことがかなり多め、ほぼこれで使ってるようにすら感じる、というのが個人的な感覚です。

 

어리다고 무시하지마.

(若いからって無視しないで=馬鹿にしないで)

 

여자라고 무시하지마.

(女だからって無視しないで=馬鹿にしないで)

 

돈 좀 있다고 사람을 그렇게 무시하나요?

(お金があるからって人をそんなに無視するの=馬鹿にするの?)

 

なんて表現よく耳にします。

 

どれも、日本語「無視」とは違います。

 

同じ漢字語だからっといって、同じようには使えないんだぞ、そんな教訓を伝えてくれる単語です。

 

お気をつけください。