農薬の除草剤には使える条件があり、例えば非選択系の除草剤(要するにどんな草でもかまわず枯らすというもの・・・とはいえ得意/不得意な草はある)を田んぼや畑の中で使うことはできません。理由は単純で、作物に除草剤がかかると作物が枯れるからです。某グルメマンガには除草剤が残留した野菜、という不思議なものがしばしば登場しましたがあれはなんだったんだろうか・・・(まあ、全くないわけではありませんが)。
あと、除草剤・・・に限らず液体の農薬は、雨の日には使えません。もともと効果があるギリギリまで希釈したものを少量使うものなので、少しの雨が降ったり朝露なんかが残っているだけで限界以下まで薄まってしまい、効果がなくなります。粉剤や粒剤であっても雨が降るとベタベタしたりくっついたりしますし、基本的に農薬は晴れか曇りの日しか使えません。
それと除草剤の条件としてもう一つ、これはラウンドアップなどの根から枯らす除草剤での話ですが、急斜面には使えません。
これはなぜかというと、この急斜面が斜面でいられるのはみっちり生えた雑草の根っこが存在しているからなのです。なので、そこに根を枯らす除草剤を使うと、踏ん張りが効かなくなって斜面が崩落します。というわけで急斜面の雑草が邪魔な時は刈り払い機などで草刈りをします。