うたたねでは家具の修理を承っております。
修理については、うたたねで製作した物に限らず、
メーカー品、手作り品、洋邦、新旧は問わず、
直せるものであればお引き受けしています。
家具をメンテナンスするのに「修復」と「修理」という考え方がありますが、
修復は、元通りに戻すという意味合いがあると思います。
元の姿になるように、古い家具の場合は、同じ古い材料や当時と同じ加工方法で
元に戻すのが「修復」と考えています。
修理は、壊れたものを使えるようにすることを意味すると考えています。
なので、修理に使用する素材は今の時代の木材や、現代の加工方法や塗料など。
再び使えるようにすることを「修理」という風に考えています。
ということで、作業場にはいろいろな家具が持ち込まれるのですが、
最近、古い家具の修理をいくつかさせて頂きました。
ヨーロッパのアンティーク家具。100年以上前に作られたとのこと。
うたたねに運ばれてきたときは、引き出しがガタガタして、
開かなくなっていたり、底が割れたり抜けたり、
また、ひびが入っているところや、角が欠けてしまったものなど
そのままでは使いにくい状態になっていました。
海外の古い家具はオーク材で作られたものが多いのですが、
もともとは、しっかりとした木材が使われています。
100年もたてば、ガタが来て当然。逆にそれだけ長く
廃棄されずに残っていたというのがすごいですよね。
ヨーロッパでは家具は代々受け継がれて、
古いものでも大事に使い続けるという考えが根づいているからかもしれません。
木製の家具であれば、傷んだところを補修したり、
欠けたところは継ぎ足したり、修理することができます。
きちんと治せばまだまだ長く使えます。もしかしたら次の100年も
残っていくかもしれない。。と思うとすごいですよね。
木製の家具は、古くなっても、その使い込まれたキズやシミまでも
味となって魅力に変わります。
うたたねでは、家具の修理を数多く手がけていますが、
古い家具が永く使い継がれている様子を見るたびに、ある種の感動というか
ロマンのようなものを感じることができるんですよね。
うたたねが新しく製品として世に出している家具やプロダクトも、
もしかしたら自分たちの寿命より長くこの世に残っていくのかも知れない、
そんなことを思うと、どの商品もなんだか愛おしいような気がしてきます。
そして、同時にきちんとつくることの大切さや責任も思い知るのです。
と、少々大げさな話になりましたが、
単純に、いろいろな家具を見ることができるので
修理の仕事は楽しいのです。
古い家具のメンテナンスや、壊れた木製品の修理
また、今お使いの家具をもっと使いやすくするリメイクなどの
ご相談を承っております。
ご興味があれば、どうぞお気軽にご相談ください。