英私立校からのオックスブリッジ進学数、公立の55倍
http://media.yucasee.jp/posts/index/6072
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そんな訳ありません!これは嘘っぱちです!オックスブリッジはイギリスのどの大学よりも私立出身者が多いのは間違いありませんが、それでも私立と公立出身者の割合は半々で、むしろ公立出身者の方が多いくらい。
↑のサイトは、高額所得者・資産家・富裕層を対象にしているそうですが、そんな社会的地位の高い方々がこんなデタラメ記事を本気にしてしまうのでしょうか?ちなみにこのニュースのソースはこちら↓
Private pupils 55 times as likely to go to Oxbridge
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1340605/Private-pupils-55-times-likely-to-Oxbridge.html
このリサーチを行ったのはサットン・トラストという恵まれない子供に良い教育機会を与えることを目的とした財団なので、ここが出すネタはアンチ・エリートのバイアスが常にかかっています。それをニュースにしたデイリー・メール紙は日本のスポーツ紙に近い新聞。そこの記事を見ると「公立の55倍」で言われている公立出身者は給食費も払えない最貧民層しか指しておらず、オリジナルでは「エリート主義のオックスブリッジは貧しい公立出身者を差別している」との論調が、日本の高額所得者の口から出ると「ほら、オックスブリッジは我々エリート層にふさわしい大学なのよ」と論点がずれてしまっているのが面白い。
そんなスポーツ紙のソースを富裕層には嬉しい内容だからと手抜き翻訳でアップしてしまうなんてとんでもないことですが、もうひとつここのコラムで失笑したのが「ハーバードから届いた合格通知」 。医者のご家庭のお嬢さんがハーバードの夏のプログラムに参加することになったというのがこの見出し。期待した私も馬鹿でした。
こちらのお嬢さんお二人5歳からスイスへ留学~大学までのトータル教育費はざっと見て軽く2億円は超えるでしょう。ハーバードも夢ではない成果が手の届くところに来たとおっしゃりたいお気持ちが伝わってきました。このお方、さらに週刊誌で不登校気味の愛子内親王さまに留学の提言をされるなど、日本のハイエンド・エリート層の教育に対する自由なアプローチには何かと興味をそそられます。