女王陛下のネット広告 - クロサカタツヤの情報通信インサイト

私の仮説だと、そういう状態になるとテレビ局の広告収入は壊滅状態になるはずだ。元々割高だったもののメッキが剥がれ、適正価格になるプロセスなわけだが、当然これまでのような製作予算はかけられなくなる。ラジオは音声だけのメディアであるから、適正状態に縮小均衡することが出来たが、テレビでそれが可能かどうか。それは非常にアヤシイ状態である。

それと、このブログには色々と興味深い解説がある。
元々イギリスは、BBCという公共放送が強く日本に比べて民放のシェアが低かったので、ネット広告が首位に立つのが比較的早かったということである。確かにBBCのクオリティの高さは、BBC Worldを見ていても良く分かる。私は海外旅行をするときTVを付けたら必ずBBC Worldにしているくらいだ。なんか、世界の今を感じられるんだよね。NHKの国際放送は相変わらず牧歌的に日本人向けだけの日本より下らない番組構成になっているので見ない。

今後テレビ局は広告収入に頼らないビジネスモデルを構築していかないと、存在自体が危うくなるかもしれない。インターネットの進化によりHD画質の映像すらYouTubeで見られるようになった。しかもオンデマンドである。ながら視聴のテレビは益々、下らないバラエティや通販番組に時間を割くようになるだろう。すると、マトモな視聴者はどんどん離れていく。あるいはNHKの高クオリティのドラマやドキュメンタリーを見るようになるだろう。

ちなみに、私は半貧困系の人とは朝日ジャーナル臨時増刊で対談済みです。

結論は結局貧困はコミュニケーションスキルが低いことが原因で、それは社会がなんとかせねばならないと先方は主張し、私は機会均等や努力が実る仕組み作りまでは社会が負担すべきだが、コミュニケーションスキルの問題は個々人のやる気の問題だから、自助努力にすべきという主張でそこが立場が異なる原因だったと思います。