本日のソニープレスカンファレンスまとめ | みらいマニアックス !

本日のソニープレスカンファレンスまとめ

ハード/インフラに関する主な発表内容は以下。
盛りだくさんの発表だった。


1. PS3の新型が登場
現行モデルから20%以上の小型・軽量化。価格は現在と同様で値下げはなし。10月4日発売。
スペックに大きな変更はないが、HDD容量が増えている。本体色は黒と白の2種類。

2. PlayStation Certifiedに富士通・シャープが参加を決定
モバイルのHTC、タブレットのASUSに続き、ようやく国内勢も参加を決定。

3. PSPを1万3800円に値下げ
明日9月20日から値下げ。新価格は1万3800円(バリュパは1万4800円)。

4. PS Vitaがアドホックパーティに対応
ダンボール戦記W、God Eater 2がまずは対応。

5. PSMサービス開始日が決定
10月3日より配信を開始。玉石混合ではあるが、Eufloriaもロンチから登場、価格は850円。PS Store又は「PSM」アプリから購入。

6. PlayStation Vita向けの電子書籍サービス「Reader Store」
コミック配信も。サービス開始は10月中旬。

7. PlayStation Vitaの新色「コズミック・レッド」「サファイア・ブルー」
ついにカラバリ投入。発売は11月15日から。

8. PlayStation+がPS Vitaに対応
PS Vitaからも+が利用可能に。カード版でもDL版でも利用できるオートバックアップ等。

9. PlayStation Vitaにニコ生放送アプリ登場
プレイ実況放送は可能なのだろうか?


まずハード周りから見ると、一番の目玉はもちろん新型PS3だ。PS3の値下げがないことは、SCE吉田氏が明言していた通り。価格据え置きは順当。日本では出ていないが、12GBのみの廉価版は欧州では発売される。廉価版PSPもそうだが、欧州市場はそういうのが好きなのかもしれない。景気が大ピンチというのもあるだろう。

本体サイズの縮小、消費電飾の低減は、チップの統合が行われたためである可能性があるが、こちらについては今後の情報待ちか。個人的にはDegital Foundryの分析記事が楽しみ。
また、チップの内容にかかわらず新型ではコスト削減が行われていることは確実だ。問題はその浮いた費用をどこに回すかだ。PS3は携帯機に比べると割安間があるため、他とのバランスの点からも値下げは難しい。Vitaについても値下げはない同じく吉田氏が再三言明している。

ソニーハードのラインナップで、現在最も割高感が出ているのはPSPだ。競合となる3DSが大幅な値下げに踏み切って以降、それより高い状態が続いていた。値下げがあるとすればPSPしかなかった。ただ残念なこおに。タイミングは遅いし、値下げ幅も小さく感じられる。もしも3DS値下げにあわせて1万2800円への値下げを行っていれば、3DSにここまで水をあけられることはなかったかもしれないと思うのだが。

続いてPSM/PSC。PlayStation Certifiedに富士通・シャープが参加を決定、というのはとても良いニュース。国内シェアだけで言えば富士通は1位(17.9%)、シャープは3位(16.7%)。ソニー自身は5位(8.9%)合計するとだいたい4割になる。もちろん全てがPSC対応となるわけでもないだろうが、なかなかのシェアだ。

公式ページで見る限り、PSMのロンチタイトルにはEufloriaくらいしか魅力的なタイトルがない。参加するデベロッパ自体の数は多いので、そのうち数は集まってくるだろうが。

個人的には、開発機を含めて参加への敷居が低いPSMには、日本のインディーズ系デベロッパのホームになってくれかもしれないと、ちょっと楽しみにしている。サービスが開始したら、ご祝儀も込みでEufloriaを購入してみるつもり。超買うぜ。

あとはその他

「Reader Store」対応は嬉しいが、Vitaでの読書にどこまで現実味があるのかは多少の疑問を感じないでもない。Reader Store自体がざっと見た感じ、品揃えは貧弱、価格は安くない、ストアは使い勝手が悪くバラバラと結構イマイチ。Vitaで読書をする前にくじけてしまいそうだ。やはり日本の電子書籍市場は、Amazon様がこないことには始まらないのだろうか?

遅すぎた感もあるがVitaがようやくアドパ対応。ダンボや期待のGE2といったオン対戦が可能なタイトルも今後登場するということで、PSOneアーカイブズ等も含め、ようやくVitaにも戦える環境が整ってきたと感じる。CoDやKillzoneが捗りそうだ。
カラバリ投入はよいことだと思うが、Vitaのバリュパがないことには疑問を感じる。
PS+はどうでもいい、というかサービスそのものに全く魅力がない以上、Vitaからの利用者だって少ないだろう。


全体としては充実した発表だった。SCEJはかなり頑張ったと思う。