フレンズプロビデントの手数料構造をもう一度理解しよう! フレンズプロビデントに限らず、オフショア・セービングプランというものはハンサードであれ、ロイヤルロンドンであれ、スタンダードライフであれ、アジアスであれ、おおよそ似通った手数料構造を持っています。 そもそも、フレンズプロビデントが詐欺扱いされる主な原因は、購入者がこの手数料の発生形態について全く理解できていない状態で、契約をしてしまったため、不当に大きな金額を長い期間契約してしまっていることが考えられます。 契約してから2~3年で停止や減額もしくは解約をしようとする人の中にも、この手数料体系を理解していない方が見受けられます。 フレンズプロビデントはプランのどこからどのように手数料を徴収し、どうやって収益をあげているのか? ここで、もういちどフレンズプロビデントの手数料について勉強してみましょう。 1)初期ユニット手数料 日本居住者向けに2011年から発売されたWealth CRとUltra Wealth CRという商品は、この初期ユニットが契約期間によって18ヶ月から最大24ヵ月の間で変動します。 ここでは初期ユニット期間を18ヶ月と想定して話したいと思います。
1.5%が3ヵ月毎に相殺されていくということは、1,000ユニットが3か月ごとに、985、970、956、941、927、913、900、と・・・1.5%ずつユニットが相殺されていき・・・25年後には224ユニットになってしまいます。 これが初期ユニット手数料の構造です。最終的には同じことですが、金額はその時々のファンド価格によって変動しますので、金額ではなくユニット数で考えたほうがわかりやすいと思います。 18ヶ月間に購入された、ユニットはスイッチングされてもずっと別枠でトレースされていきます。 18ヶ月だけ積み立てをすればいいと思っておられる方がおられるようですが、18ヵ月分だけですと上記のように年間約6%ずつユニット数が減ってしまい、とても損です。 同様に、18ヶ月以降に減額しても手数料の比率が高くなり、不利なことになってしまいます。 ロイヤルロンドンではこのカード手数料は今のところかかりません。
これは決して小さくはありませんが、ファンド価格に反映されているので表面上は見えません。 いわゆる、ファンドに内包されるファンドハウスの取る手数料です。 たとえば、25年積立で契約をしたひとが15年目で解約する場合、10年の残存年数となり、初期ユニットの45%を失うことになります。
プレミアは、解約しなくても19ヶ月目以降に積み立てた部分は一部引き出しができますので、資金が必要であれば、解約せずに一部引き出しをすれば、このペナルティーを受けることはありません。
フレンズプロビデントが提供するファンドリストには、200種類を超える選択肢があり、その中から積み立てて行く最大10種類のファンドを選択することが可能ですか、それを自分で判断することは容易ではありません。 そのため、主に香港のIFAではPortfolio Management Serviceというファンドの初期選択とスイッチングなどの管理を委託サービスが提供されています。 このサービスに関わる手数料は、IFAによって差がある場合もありますが、おおよそ同様で、初期ユニット期間終了後のアキュミュレーションユニットの時価総額に対して1%をファンドのユニットから相殺されています。 フレンズプロビデントによって相殺された金額がそのまま、管理を委託されているIFAに支払われるものと考えてください。 全体的に見ると、1)の初期ユニット手数料が、フレンズプロビデントの徴収する手数料のうち主要な部分であることがわかります。 初期ユニットは、初期ユニットの時価総額に対して年間6%の手数料を放出していく訳ですから、初期ユニット単体で見れば手数料の塊ですし、満期まで置いておいても減らないにしても増えることはないでしょう。 一方、初期ユニット以降の積立て部分(アキュミュレーションユニット)にはこのような時価総額に対して%でかかる手数料はありませんので、積み立てを初期ユニット期間を超えて支払っていくほどに、全体として支払う手数料の比率は小さくなり、金額にもよりますが500ドルの積立でも25年間支払い続けた場合の手数料負担率は6%が徐々に薄まり、0.5%にも満たなくなります。 支払いは、初期ユニット期間終了後、減額も停止も可能ですが、多くを長く支払い続けることによって手数料の負担が減ってくるというのがこの商品の特徴であり、手数料の特性であるという事を良く知っておく必要があります。 フレンズプロビデントの手数料は高いのか?という疑問に対しては、支払いの継続を前提としてみれば高くは無いと言えますが、長期契約をして数年の支払いで減額や停止をした場合には高くなってしまう場合もあるという事です。 日本の金融機関では少額からは手に入らないオフショアファンドにアクセスできるツールとして、商品の構造や柔軟性もさることながら、手数料についてもこなれたフェアな商品であると言って良いでしょう。 道具の特性は良く理解して使いこなさなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。
|