企業の理念・ビジョン の考え方について
ある会社のビジョン
-------------------------------------------------
1 店長の年収日本一 現在は550万円以上 近い将来は1000万円を目指す。
2 接客サービスで日本一 愛と感動のある「○○○ストーリー」を実現。
3 商品力で日本一 超お値打ち価格の実現 市場価格の2分の1を目指す。
-------------------------------------------------
これはどこの会社の理念・ビジョンかご存知ですか?
(答〕
4月に生のユッケを提供し4名の尊い命がなくなった会社のビジョンです。
(※ 文中○○○は企業名 のひらがな文字が入ります)
企業名を伏せてこのビジョンについて聞いてみると皆さんはどうお思いですか?
この文章には飲食店にとって最も大事な
食の安全がお客さまにとってどうなのか
ということが全くありません。
誰のための企業なのかということが少し疑問に思います。
企業は誰のものかという議論に、株主や従業員と答える人もそれはそれでセオリー通りではあります。しかし、企業の利益,会社の規模を重視する経営から「会社は社会のもの,公共のもの」であるという考え方に移行することが必要ではないでしょうか。
つまり、適正な利益は確保することは必要ですが、お客様あっての企業・商売ということを忘れてはいけません。
結果論ですが、この焼き肉店Eは優先順位(この場合は食の安全)を間違えたために 起こったものであると思います。
内向きのことばかり優先させお客さまの安全はどうなのかというところが抜け落ちていると思います。
企業は社長をはじめ経営幹部の方々と会社の姿勢・考え方ひとつで、お客様が
また行こうと思うこともあればもう二度と行きたくないと思うこともあります。
桜井市商工会の基本理念「For the Members」を常に忘れず、職員間でも
この内容を問題意識として持ち、いつでも行きたい、気軽に行ける「商工会」
を目指し事業を推進したいと思います。