"ピークメーターの振れ" を見つめて・・・・ 彼らは何を思うのか・・・・ ①
無事に "Perfume 3rd Tour 「JPN」・さいたまスーパーアリーナ公演2days"を終え、その余韻に浸りながらも日常を過ごしていると、いろいろな思いが頭に浮かんでは消えていく・・・。
Liveというのは音楽・音響、パフォーマンス・ステージング、舞台演出・・・・ アーティスト本人を生で観たい・・・・ etc・・・・ とオーディエンスごとにその目的は様々だろう。
それでオレがPerfumeのLiveに出向く目的は "音楽・音響、パフォーマンス・ステージング、舞台演出" を堪能したいというのもあるのだが、こればかりは会場や座席で良し悪しが左右されるし、Perfumeの楽曲を楽しむだけなら、申し訳ないがオレのクルマのオーディオ・システムのほうが会場のPAの音質よりも秀逸であり、もう既にそれで十分満足している。
ではなぜ、それでもオレはPerfumeのLiveに出向くのか・・・・・
「その日、その場所、その時間でしか起こらないような偶然や奇跡をPerfumeや支えるstaff、ファンと共有したい・・・・」
という思いが以前よりも強くなっている。
オレ自身は "さいたまスーパーアリーナ公演2days" は二日目のほうがアリーナD2ということで総合的にも良い座席だった。しかしこの二日間を振返ると、むしろ初日のほうがいろいろな思いが頭をよぎってくる。
さて、初日の座席は以前のエントリーでも書いたが、のっちサイドの200レベル。ほぼ "ステージサイド席" のような場所で、メインステージやメインステージから張出したサブステージもかなり近く、視界も良好。
ただし、その位置関係からするとお世辞にも良質な音質は期待はできなかった。それもあって入場から開演まで会場内を見渡し、どのような響きになるのかを想像していた。
その際に見つけたのが、のっちサイドのステージ脇にオーケストラ・ピット(オケピ)のように存在する "モニター音声" をコントロールする、モニターエンジニア用のブースだ。
"モニター音声" とは音源や彼女達がその場で歌った声を、彼女達が装着しているイヤホンモニター(イヤモニ)に返すものだ。彼女たちはそのモニター音声を聴きながらステージ上でパフォーマンスする。ちなみにその音声にはガイドリズムやstaffからの指示も流れているため、会場には流さない。。
オレの座席からはモニター用のコンソールがよく見え、モニターエンジニアの仕事ぶりとコンソールの"LED・ピークメーター" の振幅が手に取るように分かった。
MCなどでは楽曲の音源が流れていないため、彼女達が話せば "ある領域" だけのLED・ピークメーターが振れる・・・・ それが彼女たちのマイクの音声に振り分けられたチャンネルだろう(メンバーごとのLED・ピークメーターの振り分けも把握できた)。
それで気が付いたのは、Live中の楽曲のパフォーマンスをしている際も、彼女たちのマイクがかなりの音圧を拾っていることだった。
それで再認識したのだが、要するに彼女たちは、Live中は全ての楽曲でガンガン歌っていることだった。
彼女たちのLiveステージングは基本的にはリップシンクを用いているため、
「音源にあわせて口を動かしているだけ」
と揶揄されることも多い。
しかしオレが過去のPerfumeのLiveに参戦した感触で言えば、set listの展開とその演出面や楽曲の世界観、ダンスパフォーマンスの激しさ、彼女達の体調面などのことを包括的に考慮し、総合的な演出を担当するMIKIKO氏とメンバー、そしてF.O.Hエンジニアの佐々ふみ氏との間で、公演前に楽曲ごとの音源ボーカルと生ボーカルの配合を十分検討し、打ち合わせをしていると感じていた。
そして、Live当日は彼女たちは実際にはガンガン歌い、F.O.Hコンソールに立つエンジニアの判断で、最終的な楽曲ごとの音源ボーカルと生ボーカルの配合を絶妙にコントロールしていると感じていた。
そのことが、確証として得られたことはオレにとっては初日の大きな収穫だった。
それもそうなのだが、Live中にそのピークメーターの振れを見るたびに、オレはこのような感慨を抱くようになっていった。
"この歌声" は会場には流されないものかも知れないのに、こんなにも真っ直ぐに一生懸命歌っている・・・・・
真摯すぎて、ある意味"愚直" にも思える行為かもしれない。しかしそれでもなお、彼女たちは全力で歌っている・・・・
彼女たちの歌声を表す "そのLED・ピークメーターの振れ" を見るたびに、オレの胸が熱くなり、感情が高ぶっていった・・・・・
以前の初日レポートのエントリーで "オレはLive中に、踊りながら横目でコンソールのピークメーターが振れるのを見ていると・・・・ それだけでアガった。" と書いたのはそのような理由だった。
これこそ、真のプロのエンターテイナー魂・・・・
その心意気と思いは少なくともオレには届いた。そして多分、会場のオーディエンスにも何らかの形で"それ"は届いていることだろう。
そしてLiveは進行し、その中盤に "そのLED・ピークメーターの振れ" を見つめて、オレは "ある思い" を抱くようになっていった・・・・・
つづく・・・・
※続編の『"ピークメーターの振れ" を見つめて・・・・ 彼らは何を思うのか・・・・ ②』はこちらからどうぞ。
<○追記>
さいたまスーパーアリーナ公演の二日目に参加された方々ならお解かりだとは思うが、アンコール時のMCでのっちの声がかれていることが発覚していたが・・・・ 当然の結果だと思う。
JPN(初回限定盤)(DVD付)/Perfume
¥3,300
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JPN(通常盤)/Perfume
¥2,800
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Liveというのは音楽・音響、パフォーマンス・ステージング、舞台演出・・・・ アーティスト本人を生で観たい・・・・ etc・・・・ とオーディエンスごとにその目的は様々だろう。
それでオレがPerfumeのLiveに出向く目的は "音楽・音響、パフォーマンス・ステージング、舞台演出" を堪能したいというのもあるのだが、こればかりは会場や座席で良し悪しが左右されるし、Perfumeの楽曲を楽しむだけなら、申し訳ないがオレのクルマのオーディオ・システムのほうが会場のPAの音質よりも秀逸であり、もう既にそれで十分満足している。
ではなぜ、それでもオレはPerfumeのLiveに出向くのか・・・・・
「その日、その場所、その時間でしか起こらないような偶然や奇跡をPerfumeや支えるstaff、ファンと共有したい・・・・」
という思いが以前よりも強くなっている。
オレ自身は "さいたまスーパーアリーナ公演2days" は二日目のほうがアリーナD2ということで総合的にも良い座席だった。しかしこの二日間を振返ると、むしろ初日のほうがいろいろな思いが頭をよぎってくる。
さて、初日の座席は以前のエントリーでも書いたが、のっちサイドの200レベル。ほぼ "ステージサイド席" のような場所で、メインステージやメインステージから張出したサブステージもかなり近く、視界も良好。
ただし、その位置関係からするとお世辞にも良質な音質は期待はできなかった。それもあって入場から開演まで会場内を見渡し、どのような響きになるのかを想像していた。
その際に見つけたのが、のっちサイドのステージ脇にオーケストラ・ピット(オケピ)のように存在する "モニター音声" をコントロールする、モニターエンジニア用のブースだ。
"モニター音声" とは音源や彼女達がその場で歌った声を、彼女達が装着しているイヤホンモニター(イヤモニ)に返すものだ。彼女たちはそのモニター音声を聴きながらステージ上でパフォーマンスする。ちなみにその音声にはガイドリズムやstaffからの指示も流れているため、会場には流さない。。
オレの座席からはモニター用のコンソールがよく見え、モニターエンジニアの仕事ぶりとコンソールの"LED・ピークメーター" の振幅が手に取るように分かった。
MCなどでは楽曲の音源が流れていないため、彼女達が話せば "ある領域" だけのLED・ピークメーターが振れる・・・・ それが彼女たちのマイクの音声に振り分けられたチャンネルだろう(メンバーごとのLED・ピークメーターの振り分けも把握できた)。
それで気が付いたのは、Live中の楽曲のパフォーマンスをしている際も、彼女たちのマイクがかなりの音圧を拾っていることだった。
それで再認識したのだが、要するに彼女たちは、Live中は全ての楽曲でガンガン歌っていることだった。
彼女たちのLiveステージングは基本的にはリップシンクを用いているため、
「音源にあわせて口を動かしているだけ」
と揶揄されることも多い。
しかしオレが過去のPerfumeのLiveに参戦した感触で言えば、set listの展開とその演出面や楽曲の世界観、ダンスパフォーマンスの激しさ、彼女達の体調面などのことを包括的に考慮し、総合的な演出を担当するMIKIKO氏とメンバー、そしてF.O.Hエンジニアの佐々ふみ氏との間で、公演前に楽曲ごとの音源ボーカルと生ボーカルの配合を十分検討し、打ち合わせをしていると感じていた。
そして、Live当日は彼女たちは実際にはガンガン歌い、F.O.Hコンソールに立つエンジニアの判断で、最終的な楽曲ごとの音源ボーカルと生ボーカルの配合を絶妙にコントロールしていると感じていた。
そのことが、確証として得られたことはオレにとっては初日の大きな収穫だった。
それもそうなのだが、Live中にそのピークメーターの振れを見るたびに、オレはこのような感慨を抱くようになっていった。
"この歌声" は会場には流されないものかも知れないのに、こんなにも真っ直ぐに一生懸命歌っている・・・・・
真摯すぎて、ある意味"愚直" にも思える行為かもしれない。しかしそれでもなお、彼女たちは全力で歌っている・・・・
彼女たちの歌声を表す "そのLED・ピークメーターの振れ" を見るたびに、オレの胸が熱くなり、感情が高ぶっていった・・・・・
以前の初日レポートのエントリーで "オレはLive中に、踊りながら横目でコンソールのピークメーターが振れるのを見ていると・・・・ それだけでアガった。" と書いたのはそのような理由だった。
これこそ、真のプロのエンターテイナー魂・・・・
その心意気と思いは少なくともオレには届いた。そして多分、会場のオーディエンスにも何らかの形で"それ"は届いていることだろう。
そしてLiveは進行し、その中盤に "そのLED・ピークメーターの振れ" を見つめて、オレは "ある思い" を抱くようになっていった・・・・・
つづく・・・・
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