2023.09.15 濱そば 保土ヶ谷店
2023年5月初旬、新型コロナウイルスの分類が感染法上の5類へ移行されました。本日も株式会社JR東日本クロスステーションが運営する “駅そば” を巡礼しております。
絶滅危惧種であるホーム飲食の伝統を堅持する、JR横須賀線 保土ヶ谷駅の “濱そば“ さんへ到着し、店外に設置された同社標準仕様の交通系電子マネー対応券売機にて食券を購入し、正面引戸より入店すると、見慣れた年配の女性店員さんの声掛けに迎え入れられ、L字の大型カウンター末席に着席して食券を渡します。
朝特 とろ玉たぬきつねそば 冷 ¥ 420
店内の客入りは先客後客共に無く、朝の日差しに包まれ穏やかな雰囲気で、店員さんから発せられる調理音のみが漂います。
適切な待ち時間で声掛けと共にカウンターへ配膳され、セルフで引き取り着丼、御対麺と相成ります。
商品名である “たぬきつね” とは、油揚げを狐、天かすを狸に例え、双方人間を化かすことから “騙し合い” と呼ばれていますが、新たに “むじな” と云う呼び名を知りました。狐と狸、双方同じ穴に住む同類、 ”むじな” であることが由来だそうです。
冷やされた漆黒の広口浅皿に蕎麦汁が張られ、煌めく茹で置き蕎麦が麺線をくねらせ平臥し、温泉玉子、天かす、油揚げ、薬味長葱と山葵が器の縁に添えられています。
先ずは茹で置き蕎麦のみを手繰り、しっかりと〆られてもっさりとした食感を楽しみ、温泉玉子を崩して蕎麦汁と混ぜ合わせ、茹で置き蕎麦に纏わせて手繰りましょう。
突出した個性はありませんが、敷居の低い “駅そば” を具現化する美味しさで、本日も “駅そば” を頂ける幸せに感謝します。
御馳走様でした。
六六-弐〇弐参
”駅そば” 備忘録
天ぷら・かき揚げと、名称は様々ですが、王道メニューな “かき揚げそば” 温製における各店の単価設定と、麺の種類を記載しました。
電鉄系、大手資本系、独立系の “駅そば” が、群雄割拠し熾烈な攻防を繰り広げており、目が離せません。笑々 (厳密には ”駅そば“ とは言えないものや、現在の単価設定と異なっておりましても御容赦下さい。)
原油や食材の価格高騰の影響により2021年から2022年にかけて、“駅そば” 界へも価格改定の嵐が激しく吹き荒れました。
更に継続的な価格高騰を理由として、2022年には年間2度の価格改定を行う店舗も現れ、悲しき哉急激にCPが悪化しています。
そして2023年も年初から価格改定が継続されています。
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茹で置き蕎麦提供店
日栄軒 ¥420 ⇒ ¥ 470(2022.10)
(2023.06価格据置確認)
丸川食堂 ¥470 (2023.05)
濱そば ¥410 ⇒ ¥420(2022.03)
¥420 ⇒ ¥440(2022.09)
¥440 ⇒ ¥470(2023.06)
大船軒 ¥390 ⇒ ¥400(2022.03)
¥400 ⇒ ¥420(2022.09)
¥420 ⇒ ¥470(2023.06)
川村屋 ¥390 ⇒ ¥410(2022.04)
¥410 ⇒ ¥420(2022.08)
(2023.03 閉店)
¥420 ⇒ ¥460
(2023.09 再開店)
なか卯 ¥450(冷凍饂飩)
(2022.07メニュー落ち)
五味酉 ¥400 ⇒ ¥450(2022.10)
(2023.01 閉店)
鈴一 ¥380 ⇒ ¥400(2022.02)
¥400 ⇒ ¥430(2022.07)
¥430 ⇒ ¥450(2023.07)
新月 ¥390 ⇒ ¥420(2021.12)
(2023.06価格据置確認)
相州そば ¥390 ⇒ ¥420(2022.05)
ういーん ¥350 ⇒ ¥380(2022.11)
(2023.06休業中を確認)
ごん兵衛 ¥280(2023.06 初訪)
¥280 ⇒ ¥300(2023.07)