カンブリア紀(5億4500万年~4億9000万年前)の

生物界に君臨したアノマロカリス


彼らはカンブリア紀の時代の内に絶滅したと思われていた・・・。


しかし!

最近の研究ではカンブリア紀以降も行き続けた

息の長い系統であったことが明らかになりつつある!


今回、アフリカのモロッコでカンブリア紀の次の時代

オルドビス紀の4億8800万年~4億7200万年前の地層から

巨大アノマロカリスの化石が発見されたという!


2011年5月30日 ナショナルジオグラフィック

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110530001&expand&source=gnews


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発見されたオルドビス紀の巨大アノマロカリスは

全長100cmにも達するという!これまで発見されたアノマロカリス類の

なかでは最大種らしいが、これについては後述する。


アノマロカリスの化石はカンブリア紀の地層から広く発見されているが、

5億1000万年前を境に化石記録がぱったり消えていた。

今回の発見でそれから3000万年後のオルドビス紀に化石が出土された

ことが大きな発見というわけだ。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-アノマロカリス類の生息年代
しかし、

アノマロカリス類は

それから1億年後のデボン紀前期、ドイツにある地層からも実は発見されている。


シンダーハンネス
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わずか10cmほどの小さな節足動物であるが、

アノマロカリス同様に円形の口、飛び出した球状の目、

そして頭部の先の1対の付属肢を持つなど、

アノマロカリスの仲間であることは疑う余地もない!


さて

今回発見されたオルドビス紀の巨大アノマロカリスが

最大種であるといわれているが、


実はそれよりデカいアノマロカリスではなかろうかという

化石が過去に報告されている!
川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-中国の巨大アノマロカリス

1994年、中国雲南省のカンブリア紀前期の地層から

アノマロカリス類の口の部分だけの化石が発見されたとの報告がある。


その円形の口の直径は25cm!

これをもとに出された推定体長は2mになるという!

これは

今回発見されたオルドビス紀の巨大アノマロカリスの2倍の

大きさになる。


アノマロカリス類は

まだまだ長い時代に生き続け、多様だったのかもしれない。