2/5(水)

ニシノフラワーの訃報をこのブログにアップしたところ、数多くのお悔やみの言葉をいただきました。

同馬のオーナーとして、すべての方に感謝いたします。

31歳は人間で言えば100歳を越えています。

大往生でした。

実はもうこの2年くらいは歯が弱り、西山牧場の担当の竹下博紀が毎日ニンジンやリンゴをすりおろして食べさせていました。

元気一杯で事故死したセイウンスカイ(享年16)とは全く違いました。

2007のニシノオフェンスを産んだのが最後だから、
13年前に繁殖も引退。

余生を西山牧場でのんびりとすごしていました。

年に5~6回は北海道西山牧場に行く西山茂行ですが、
必ずニシノフラワーの顔は見て来ました。

西山牧場の従業員にとっても、
「西山牧場からでも桜花賞馬が作れたんだ。だからがんばろう。」

と言う生きた証拠のような馬でした。

ニシノフラワー現役時代の16戦は26年過ぎた今も、どれも鮮明に覚えています。

スタンドでいつも一緒に観戦していた父の西山正行のレース後の言葉もまた全部記憶にあり、今でも西山茂行の宝物です。。

(セイウンスカイの時は西山正行は病でほとんど会話はなく…)

ニシノライデンでハナまで行ったのにGⅠに届かず。

その西山正行が桜花賞を勝った時はどれほど嬉しかったか…

あの時、隣にいたわしだけが見た西山正行の涙。

きりがないのでこれ以上は書きません。

ニシノフラワーで期待した産駒は
サンデーサイレンス
シングスピール

2頭の雄でしたが、競走前に不慮の事故と病気で亡くなりました。

どちらも素晴らしい馬でした。

2頭の娘、
ニシノミライとニシノマナムスメ。

ニシノミライからは孫にニシノデイジー。

ニシノマナムスメからはニシノカツナリ。

その血はまだまだ現役に生きています。

この馬と巡り会わなかったら西山茂行は今、馬主をやっていなかったと思います。

桜花賞を勝ち、あの表彰台から見た風景は生涯忘れません。

(馬主台は西山正行、西山茂行は生産者西山牧場の台に立ちました。)

あれをまた再び見たくて、馬主がやめられません。

菊花賞や高松宮記念でも立ちましたが、勝った馬主しか見えない景色がありました。

しかし、過去の栄光は想い出です。
想い出で今月の預託料は払えません。

ニシノフラワーからもらった宝物を心に秘めて、
今週の競馬へ。

西山茂行は小倉へ。

まず、未勝利1つ勝つことを目標にして。

ニシノフラワーに関わってきた山田研児場長、担当の竹下博紀ほか

本当にご苦労様でした。

心より感謝申し上げます。