肥料とは人が作った言葉であり、植物に「与えること」が前提の無機・有機物。
近代農法はこの肥料を中心に発展、種蒔きの時期も方法も生育法も肥料を前提に細かく定められている。
野山の植物は人が与える肥料は元より世話さえも必要としない。
何故それらを必要としないのか、何故育つのか、その物理的仕組みが解明されないまま手っ取り早い肥料は進化を続けた。
農業創成期、有機物を与えれば植物が早く育つことはすぐにわかった。
それが数千年続き、無機・化学肥料が誕生、それを与えればもっと早く効率良く育つこともわかった。
早く大きくなるのは誰が見ても疑う余地もなく、楽でこんな素晴らしいことはない、だから誰も疑わなかったのだ。
これは地表の有機質を微生物が分解して無機質にする手間を省いたに過ぎない。
ミネラル成分に多少の差はあれどちらも似たようなもの。
速度の違いはあるが早期肥大させることに変わりない。
化学肥料より有機肥料が良いと言うなら、化学肥料に足りないミネラル分を後からコショウのように振りかければ有機野菜が出来る。
堆肥はじめ色んな事に手間をかけて面倒なことをするならば・・
人がそうしているように足りない成分の「植物用サプリ」を作れば事は足りる。
生命を見ず成分を見て肥料を作ったのなら最後まで成分にこだわって「粉末ミネラル有機肥料」も出来るはず。
しかし人は植物に何が必要か今もわかっていない。
肥料を人間が作る前から自然界は動植物達それぞれの役割で循環、全ての動物も人もそれらを食して体を作り上げて来た。それなくして身体機能は維持出来ない。
維持出来なければ食べ物が違うと考えるべきだろう。
いくら言葉で主張しようが物理の答は既に出ている。
肥料を使わない自然農法は、何故肥料が必要ないかという明確な理論が確立されず、自然と共に生きようとする自然観の域を出ない。
肥料を与えないなら、何故植物が育つのか、その物理的な理由もはっきりしない。
はっきりしなければ個々の感性で進めるしかない。
自然界の出来事はすべて道理のある物理であり、数学物理の原点なのだ。感性で完全な答が出せるはずもない。
植物はたしかに有機物で育つ、つまり人の言う肥料なしでは十分に育たない。しかしそれも正常な植物。
生命が海から陸へ進出、植物族は動物族と共存、今日の循環の仕組みを築き上げた。
受粉、種の運搬だけでなく、動物性の成分が植物の繁栄をもたらし、動物の繁栄をももたらした。
その循環の根幹である表土を耕して破壊すれば完全な仕組みは失われる。
失われるから肥料と水で肥大させるしかなくなる。
仕組みを壊して人が手助けするのは人の皮膚の現状と似ている。
皮膚バリヤーを壊すから色んな対策商品が必要になる。
しかし本来の状態にすることはどちらも不可能。
余計なことをせず放置すればどちらも完全復元、それが唯一の方法だ。
人は表土の破壊を毎年繰り返し・・
「成分を見て生命を見ず」
それが半世紀以上続いている。
循環を踏まえて立体的に成分を見続ければ生命は見えてくるはずだ。
点にこだわらず成分全体のバランスを見続ければ良い。
生命とは成分ではないのだから、成分だけで生命の問題が片付くはずもない。
植物は群生混生することで必要な微量成分を調達する仕組みを作っているが、人が作った肥料は無機も有機も人間の成分栄養分の道理だけで作られている。
中身も手法も全く見当違いだから植物は「異物」とみなし、排除・浄化の道を歩み始める。
喜んで育つのではなく、水銀もヒ素も淡々と吸い上げ浄化槽の使命を果たす。
この為に個々の細胞は肥大するように出来ていて・・
水に溶けた成分の分別は出来ず例外なく吸い上げる。
つまり人が与えた肥料の大半は土中の廃棄物に過ぎず、ミネラルバランスが正常な食性植物にはなれない。
毒ではないが、草食動物は本能でこの草類を避ける。
有機,化学を問わず肥料分で肥大した産物ばかり食べていれば本来の食べ物が入らず、それが体調を維持出来ない最大の主因となっている。 肉も同じ。
あれが悪いこれが良くないなどは微々たるもの、これが良いそれが良いなども大半は病の原因とは関係がない。
「有機茶 有機野菜 有機果実」と「協生茶 協生野菜 協生果実」を比べれば結果の違いは歴然としている。
成分と生命の違いをはっきり体感出来るだろうな。
特別なものはいらない、理に適った当たり前の食べ物、人はそれだけで普通に生きられる。
生命は生命によって育まれる
それが協生農法の基本的な原理だ。
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