これまでに明らかになった斎藤元彦のパワハラ、オネダリの事実は以下の通り。
舌打ちし「何が悪いか分かるか」…「瞬間湯沸かし器」斎藤元彦知事にエレベーターを開けておく係 : 読売新聞
「お前はエレベーターのボタンも押せないのか。
ある職員は、斎藤知事が神戸市内のイベント候補地を訪れた際、職員をこんな言葉で 叱責 したという話を聞いた、と記した。斎藤知事が施設のエレベーターに乗り込むタイミングで扉が閉まり、乗り損ねたことに激高したという。エレベーターを巡る記述は複数あり、「(県庁内の)知事室を出たときにエレベーターが来ていないと激怒される」「待たせると知事の機嫌を損ねるため、知事が来るまでエレベーターを開けておく係が配置された」との記載もあった。
「出張先で公用車を降りて20メートル歩かされ、職員をどなり散らした」などの疑惑を指摘していた。
オネダリはこちら。
「もう、うんざり」兵庫・斎藤知事のカニ、カキ、40万円革ジャン「くれくれ攻勢」に視察先も辟易 職員アンケで露見 | AERA dot. (アエラドット)
〈カキ加工所で贈答品を公用車に積み込むのを目撃した〉
〈播州織の生産現場を視察した際、ネクタイを試着してそのまま帰ったと聞いた〉
〈皮革製品の生産現場を視察した際、40万円相当の革ジャンを試着して「これはいい。もらえないか」と知事がおねだり。しかし、あまりにも高額な品のため、無償提供はできないと結論づけられたと聞いた〉
〈冬の但馬へ出張に行ったとき、漁協(?)からカニをお土産に用意されたようだが、随行者が受け取りをお断りしたら、断った随行者の分も含めて、知事が独り占めして持って帰ったと聞いた〉
〈北播磨の日本酒のイベントに来た時は、最初不機嫌だったが、出展者などから日本酒を10本以上もらいご機嫌で帰って行ったとのこと〉
ほかにも、知事が贈答を求めたり、贈答されたりしたと回答があったのは、ロードバイク、コーヒーメーカー、トースター、スニーカー、スキーウェア、ゴルフクラブ、日本酒、ワイン、海苔など、枚挙にいとまがない。
〈知事が何回も来て、その都度、カニなどを持って帰ってもらっているが、それを目当てに来るので、もう来ないでほしいと言ってるとのこと〉
という証言もあった。
この「くれくれ攻勢」について、兵庫県北部の漁業関係者がこう話す。
「最初はせっかく来ていただいたからと思っていたが、カニなど高級品がほしくて来るという魂胆がわかってきた。知事に安もんのカニは渡せない、当然、こちらの負担になる。そのうち知事から『先日のカニはとてもおいしかった』『また食べたい』と『くれくれ』が始まる。もう、うんざりだ」
視察ではお土産がないと知事が不機嫌になるという回答や、そのため同行者らがポケットマネーでお土産を買い求めていたという回答も複数あった。
〈視察時にお土産がもらえると、知事の機嫌がよくなるので、視察の担当者が、視察先にお土産を渡してくれるよう事前に依頼したり、自腹で会計しておいて、知事にはお土産という体を取っていると複数人から聞いた〉
〈職員が「これを無料でいただけないか」と言わなければならないのがつらいと聞いた。また、訪問先で贈答品を用意してもらわなければ機嫌が悪くなるので、事前に訪問先にお願いしなければならないとも〉
こんな奴が集めた票が、111万余りというわけだ。
パワハラ、オネダリで最悪の評判だったはずが、流れが変わり始めたのはこの1カ月ぐらいか。
「パワハラ、おねだりは捏造」説が後押しする斎藤元彦前知事の復活劇(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
「斎藤氏の復活にはいくつもの理由が挙げられますが、いちばんは疑惑に対する“疑惑”です。斎藤氏のパワハラ、おねだりが実は捏造だったのではないかという話を、県内の市会議員あたりが流しているようで、それが出所不明のままSNS上で広まっているんです。斎藤氏の改革路線をつぶすための守旧派の策略だったのではないか、と」
昨今の選挙におけるネットの影響力は計り知れず、さらにややこしいことに今回の選挙にはNHK党の立花孝志氏(57)も出馬したうえで、こうした言説の拡散に貢献している。
立花が立候補しながら、自身ではなく斎藤を持ち上げていた件が、少なからず斎藤を利したのだろうか。結果からすれば、それは否定しがたい。それにしても、立花の言うことなど、なぜ兵庫県の有権者が真に受けたのか。
一つの答えが、この動画にあった。
17:30から
「真実や本意を伝えるって、一番難しい、それは諦めた」
「バカな人たちをどうやって上手く利用するか。」
さらに、19:00から
「犬とか猫と一緒。そういう人たちも有権者として一票がある」
「バカに(票を)入れてもらう方法を考えるのが、本当に賢い人かな」
「政治の問題よりも芸能人の下ネタの方が好き、それを批判するよりもそこに降りていく」
なるほど。真実に基づいて権力者をまともに批判することより、権力者への批判を虚構だデッチアゲだ、イジメだ、という方が犬・猫並みの有権者の好みに合う。
そして斎藤を当選に導けば、自分の影響力を拡大できる。
そういう打算だったわけだ。
当ブログでは、投票した111万余人をバカ認定したが、立花にとっては「犬・猫」だそうだ。
八十数年前、画家志望に挫折したオーストリア生まれの小男が、何のきっかけかドイツで一大勢力を得て、ヨーロッパのみならず世界に惨禍をもたらしたしたことがあった。
侮らない方がよさそうだ。