インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書) | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

『憂国のラスプーチン』

 

こと佐藤優氏と、NHKワシントン特派員を経験し、

 

退職後小説家・外交ジャーナリストとして活躍中の

 

手嶋龍一氏の2人による

 

『インテリジェンスとは何か?』

 

というテーマで語られる入門書。

 

 

 

 

 

かつて、外務省きっての辣腕情報分析官であり、

 

現在は作家の佐藤優氏とと元NHKのワシントン

 

支局長で、同じく現在では作家として活躍されている、

 

手嶋龍一氏による


『インテリジェンスとは何か?』


ということを知るための入門書であり、画期的な

 

対談本であります。

NHKと外務省。組織名称は違えど、彼らいわく『獣道』を

 

歩いてきただけあって、その虚虚実実、丁々発止の

 

やり取りは本当に読んでいて面白かったです。

ここで言う『インテリジェンス』という言葉ので意義付けは

 

『国家間の外交でのイニシアティブを取るための、

 

そして他国の自国への脅威から身を守るための

 

“情報戦”に必要不可欠な武器』

 

であるとされます。

世界的なインテリジェンスの動向に対して、日本では

 

どうしてもその辺が後手後手に回っているような気が

 

いたしますが、佐藤氏に言わせると


「日本のインテリジェンス能力の潜在地は高い」


だそうで、混迷を深める今だからこそ、それが「正しい」

 

形で実行されることを願ってやみません。

話を本題に戻すと、ここで二人が扱っている

 

ゾルゲ事件に始まって、イギリス旅客機テロ計画阻止、

 

チェチェン紛争、湾岸戦争と世界が動いている

 

裏ではいったい何が行われているのかということが

 

語られており、こういった奥深さもさることながら、

 

軍事力の強いアメリカではインテリジェンスが

 

育ちにくいことやロシアのプーチンとイスラエルの

 

蜜月状態などの衝撃的なことも語られております。

日本に情報機関が設置されるという話になると、

 

ヒステリックな反応を示す方が多いとは思われますが、

 

世界的な『水面下の戦い』の中で日本だけが

 

「ポヤ~ッ」としているわけにはますますいかなく

 

なっているというのは、もはや言うまでもないでしょう。

 

『謀略は誠なり』戦前の陸軍中の学校の この言葉を

 

体現するこの二人に、乾杯。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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