本日のブログは…
この後48時間以上経った以後も何事も無く、検査諸々受けて何とも無いと医師のお墨付きを貰い、今後急激に容体が悪化する可能性も極めて少ないと診断されている(つまり、全然心配しないでね★という意味)ということを念頭に置いてお読み頂けると幸いです。



6月4日、確認した時点で午前8:54の出来事でした。

ミシュランが、高さ40cmほどのの柵無しベッドから転落しました。いや、正確には、私の不注意で転落させてしまいました。

この日、ミシュランは朝5時に覚醒しました。リビングの長座布団の上に寝かせると、コロンコロンとお得意の寝返りや寝返りがえりを披露してくれ、私はそれを見ていました。

5分ほど放置していただけなのに、すでに長座布団からはみ出て元の場所から1mくらい移動しているミシュランを見て、こりゃ長座布団には放置できないなと、より広いプレイマットに移動させて、主婦業開始。

周さんの弁当作りの途中、プレイマットの上で、使用前のオムツで遊んでいたミシュランが、何やら得体の知れないものを口に入れようとしているのに気付き、見てみるとなんとオムツのビニール!いつちぎったんだろう、いつちぎる力を身につけたんだろう?誤飲の窒息も怖くなってきたなぁと、ミシュランの周りにオモチャ以外の物が無いか確認してから弁当作りを再開させました。

早朝、そんな出来事があったので、洗濯物を干す時にふと迷いました。

これまでは洗濯物を干す時、ベッドに、掛け布団で土手を作って転落を防ぎながらミシュランの様子を見てました。

今日はどうしようか。

このまま平坦なリビングで遊ばせておくか?それともいつもの土手作戦で寝室に連れていこうか?

迷いましたが、ミシュランを遠くから見張るより、近くに居させた方が何かあった時に良かろうと、ベッドに土手作戦でミシュランに注意を払いながら洗濯物を干すことにしました。

たまたまミシュランは朝寝したくて機嫌が悪く、ウェーウェー泣きながら目をこすっていたので、放っておけば顔に引っ掻き傷を作っちゃうかもしれないから、近くで様子を見ていたい。ベランダからの風に当てれば、機嫌も治るし、干し終わるまでの時間稼ぎになるかな、とも思ってました。

思えばここが間違い。
どーして、おんぶや抱っこをしなかった?
どーして先に寝かしつけてやらなかった?
どーしてリビングや風呂からチェアを持ってきて低い位置に座らせなかった?
っていうか、そもそも、以前から柵なしベッドに赤ん坊をのせるのが間違いだった!
と、後悔先に立たずの役立たずです。


洗濯物が半分を過ぎるまでは、ミシュランは寝返りするそぶりも無く、洗濯物を使いながら『いないいないばぁ~』などをする私を爆笑しながら見ててくれました。

このまま気を引いて干し終えようと、洗濯物をまた一つ取るため、洗濯カゴに私が目を移した瞬間に、視界の端からミシュランが消えたのがわかりました。私の身体は瞬時にミシュランの方へのめり出しており、悲鳴交じりで名前を叫ぶと同時に、下段ベットのスノコに「ガターン!」と大きな重たい物が落ちる音が聞こえ、娘のワーっと言う泣き声が響きました。

本当に1秒~2秒くらいの出来事でした。土手をミシュランが寝返りで乗り越えてしまい、むしろ土手があったせいで加速度付いて落ちました。バスタオルなどの障害物があると寝返りできないと、昨日までの娘を基準にして考えていた私がバカでした。

ベッドに敷いていたものはすべて干してあり、スノコや木枠は剥き出しでした。

慌てて落ちた場所に駆け寄ると、大泣きする娘が二段ベッドの下段に転がっていて、そこからさらに10cm程下のフローリングに落ちかけているところでした。必死で、でも頭を余計に動かさないように、娘を抱き上げ…というか、掴みかかるに近かったです、とにかくキャッチしました。



自分でも異様なほど冷静でした。「どうしよう、どうしよう!」などと微塵も思わず、「良かった、ちゃんと泣いてる!」と、娘の顔を観察。続いて、打ったらしき箇所を確認。
傷、腫れ、無し。
手足の動き、異常無し。
嘔吐無し。
鼻血や耳からの流血も無し。
目線の異常無し。
洋服の上からあちこち触るも痛がる様子無し。
時間は…8:54。

10分程なだめて娘が泣き止んだところで、落ちた箇所の写真をケータイで撮影。だいたいどれくらい落ちたのか、自分の身体で落下した高さを測りました。

その後、ミシュランは小一時間ほど爆睡。落ちる前に相当眠そうだった上に大泣きした疲れたのだろうと思いましたが、頭打った直後に寝るのは少し怖いな、と思って慎重に様子を見ながら、今からどうするべきか考えました。

ひとまずミシュランが寝ている間に、インターネットで症状の見落としが無いか検索し、一応、「もし転落しても、こういう状態なら大丈夫」と思われる基準はクリアしていることに安堵。起きてからは私の顔を見てニヤーッと笑顔を見せてくれたので、さらに安心し(乳児は異常がある時は絶対に笑わないそうです)、家で様子を見ようと思いましたが、明日はかかりつけ小児科がすべて休診。念のため、状況を説明してみることにしました。

かかりつけ小児科では嘔吐、意識障害、傷や腫れの有無、落ちた時の状況を聞かれた後、「万が一、頭を打っていた場合の対処はうちではできないので、様子がおかしければmammyさんが出産された病院に行ってください!あそこなら小児科も脳外科もあるんで。」と言われました。

脳外科、という言葉が出てきたことに一瞬ドキッとしました。

その後、小児科と脳外科のある、出産した病院にも電話。最初は小児科に繋がれ、看護師さんにも状況を聞かれると即座に「脳外科につなぎます」と言われ、脳外科看護師さんに状況説明したところ「今すぐ来られますか?」とのこと。

ネットで色んな情報を見ましたが、「⚪⚪や⚫⚫のような症状が無ければまず大丈夫なので様子を見る」と書かれているサイトはたくさんある反面、逆に「こういう症状があればすみやかに受診!」のような情報源は少ない…。また、インターネットの書き込みでは、「小児科でも脳外科でも、様子が変だったら連れてきてといわれた」とか「受診したが結局様子を見るしか無いと言われただけだった」の口コミが多かったことなどから、風邪も引いている娘を連れて総合病院に行って別の病気を貰うのも避けたいと思い、「どんな症状が出たら受診したら良いか」のみ聞こうとしていた呑気な私。ですが『脳外科』という言葉で一気に恐怖感が増してきて(偏見?)、涙あとが顔に残る娘を抱えて慌てて病院へ向かいました。


出産でお世話になった病院は、産科だけでなく、脳外科も非常に親切でした。

ネットの口コミで「子供は動くからレントゲンやCTは取らないと言われた」という書き込みをたくさん見たのに、ミシュランの場合はレントゲンも撮った上で、2日に渡ってCTも撮って出血の有無を念入りに確認して下さり(私がレントゲンやCTを強く希望したわけではなく、お医者さんが撮ってくれた。お医者先生も「すっごい元気そうだけど、念のためね」と仰ってた。看護師さん、事務員さん、放射線科の技師さんにも非常に親切にして頂いた。)、「1人で育児してるの?ご主人は仕事が忙しい人?おうちで様子を見るのが大変なら、一晩入院ってのもアリだよ」と、大失態の張本人である私の負担まで気遣って頂いて、大変手厚く診察をして頂きました。(ただ一つ、今回お世話になったお医者先生は、最悪のケースの説明が非常に長くて細かく、しかも「命に関わる」と言うべきであろう箇所を「こうなると死ぬのね」とアッサリ言っちゃうので、それがメッチャ恐怖でした。)


2日に渡った診断の結果としては、「右後頭部にヒビ、全治一ヶ月だが、乳児の場合は稀に塞がらないこともある。塞がらなくても異常では無い。出血は見られず、脳に異常をきたすものは今のところ無い。赤ちゃんは本当に少しの衝撃で骨を折るから、気をつけて、でも気にしないで。赤ちゃんは笑ってるなら絶対大丈夫、なんてことも良くいわれるよ。」でした。その時、娘は、ヒビの箇所を触診して下さっているお医者先生の白衣の袖口を掴んで、アハアハと笑っていました。


2日目の診察を終え、先生から「大丈夫」と言われた帰り道の車内。

それまで笑顔でミシュランに「良かったねー」などと話しかけながら余裕で歩いていたのに…

後部座席のチャイルドシートに座らせたミシュランが「んまんまんまー」とご機嫌に喋る声を聞いた途端、まさに「私の中で何かが弾ける」という出来事を体験。心と涙腺で爆竹が鳴ったように、バチーンという音が聞こえたようでした。

何も無かったことへの安堵、今後の若干の不安、自分の身体も疲れてクタクタでガンガンと頭痛がしていたと気付いたその痛み…

そして他の誰でも無い私が、掛け替えのない娘の身体に傷を付けてしまった後悔やら何やらで、しゃくりあげるほど号泣しながら家まで運転。駐車場に着く頃には、診察疲れで寝てしまった娘を抱き上げて部屋に運ぶ気力すら湧かず、自分も車内で寝ちゃったという、情けない私なのでした。ほんとに泣きたいのは娘なのにね。

もう絶対こんな目には合わせないという強ーい自覚と戒めのために、今日の日のことをブログに残します。

ごめんねミシュラン。取り返しつかないことしちゃって、本当にゴメン。ケガに負けないでくれて、ありがとう。
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