こんにちは、吉冨です。
放射線はたとえ微量であっても、すべての生き物にとって猛毒です。低レベルの放射線なら安全で大丈夫だとか、低レベルの放射線はむしろ体にいい(ホルミシス効果)など無責任な発言やこれらを吹聴する専門家や自治体もいますが、このような言動は許されるものではなく、全く根拠のない誤魔化しです。
たとえ微量であっても、被ばくに安全な量などないのです。
内部被ばくは特に胎児や子どもたちに降りかかります。また、統計的には女性に症状が多く出ていることも事実です。日本の基準は放射性物質をはじめ、ほか何でも甘いことをまず知るべきでしょう。
さて、放射性物質を排出(解毒)することは大事ですが、放射性物質をできるだけ蓄積させない予防をしておくことが何よりも大切なことです。予防のポイントは「放射性物質と性質の似た栄養素を先に摂る」ことです。
下記の放射性物質にはそれぞれ溜まりやすい部位があります。
ヨウ素131はのどの甲状腺に蓄積し、がんや甲状腺ホルモン障害を引き起こします。対策としては、体内に非放射性のヨウ素を十分に取り込んでおくことが重要です。のり、昆布、わかめ、ひじき、もずくなどの海藻類に含まれるヨウ素を摂るのがよいでしょう。
セシウム137は生殖腺に蓄積し、不妊障害、ホルモン障害、胎児への影響などにかかわります。セシウム137はカリウムに性質が似ています。カリウムを多く含む、するめ、干しエビ、よもぎ、アボガドなどを摂るのがよいでしょう。
ストロンチウム90は骨に蓄積し、体内に入ると放射線を出し続け、白血病を引き起こします。対策としては、ストロンチウムの性質の似たカルシウムをしっかりとっておけば、ストロンチウムを取り込みづらくなります。ひじき、チーズ、煮干し、桜エビ、しらす、切り干し大根などを日頃から積極的に摂りましょう。
プルトニウム239は、肝臓・肺に蓄積し、骨に沈着します。骨に入った放射性物質はなかなか排泄できません。鉄分の不足で蓄積されやすくなりますので、レバー、のり、ひじき、ごまなどから摂るのがよいです。
コバルト60は肝臓に蓄積し、肝臓がんになりやすいです。ビタミンB12に似た性質がありますので、ビタミンB12を多く含む海苔、煮干し、貝類、レバーなどを摂るのがよいでしょう。
以上のように、十分に食材を選択したうえで、これらの栄養素でしっかり満たしておけば、放射性物質は体内をスルーし、排出されていくことになるでしょう。
政府の名ゼリフである「ただちに影響はない」とは、「あとになって影響が出てくる」ことを意味しますので、日頃からしっかり自己防衛していくことが大切です。