日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館「国立国会図書館」。東京にしかないのだと思っていたら、関西館があるらしい。あるらしい、と聞いていても、どこにあるのか知らなかったのだけど、先日用事があって出かけた先で出会ってしまったのです。
これが国会図書館関西館です。かっこいいー!山を背負い、反対側には広い道路と広いファミレスが並ぶ、車で訪れる郊外型の場所。
道路挟んで反対側。
車がない場合はどうすればいいのかと、途方に暮れるような場所ですが、京都から行くのは意外に簡単。
京都駅から近鉄に載って「新祝園駅」(しんほうそのえき、と読む)で下車。480円ほど。駅前から出ているバスに載って図書館前で下車。バス代は230円ほど。後払い。ピタパが使えます。ちなみに町内循環バス「くるりんバス」は1時間に1本あるかないかだけども、これにタイミングが合えば100円で行ける。ただしこっちは前から乗車して先払い!
国会図書館。図書館の親玉っぽいし、本が大集合しているわけだし、作家たる者、経典を求めてインドまで旅した三蔵法師のように、いつかお世話になる日が必ず来るに違いない…!下見しておかねば!ということで潜入してきました。
関西館は18才以上なら誰でも入れるそうで。大きなカバンを持っているとコインロッカーに預けなくてはいけない(100円戻ってくるタイプ)。中が見える透明のバッグになら持ち込めるらしく、慣れてる人は持参していた。図書館でも取ってがついたビニール袋をもらえる。重いもの入れたら伸びるけど…。
外壁が半透明な感じが近未来的な雰囲気。でも、中には木々があって、で、閲覧室は重厚な木製のこげ茶色の本棚が並んでいる。静かで贅沢な空間でした。
建物を見て回るだけでも楽しい。でもせっかく資料がいっぱいあるわけで、さあ、何しよう!何しよう!とテンションだけやたら上がってうろうろする。新聞の縮小版が過去のものからそろっていたり、あらゆるジャンルの辞典や目録があったり、小説書くとき役に立ちそう!
ふと見つけたのが「出版年鑑」という分厚い雑誌。年ごとに分かれていて、その年に発行された出版物が小さな文字でリスト化してある。昔の活版印刷のタイトルを見ながら時代の空気を感じてしみじみしてたのだけど、ふと思いついて2009年版の「文学」のページをめくってみる。著者名のあいうえお順に並んでいる。
(かわ…かん…あれ?ない?)
と、一瞬悲しくなりかけたけど、どうやらよく見ると前年の本がリスト化されているらしい。そりゃそうか。2010年版を手に取って、もう一度どきどきしながら見てみる。
(…かん…!!あった!!!!)
寒竹泉美 講談社Birth 月野さんのギター
撮影禁止なので小さな文字を目に焼き付けて帰りました。