あけましておめでとうございます。

 日本の交響曲10選、なんてのを考えてみた。が、なかなか難しい。順位はなしでとりあえず10曲。

伊福部 昭:タプカーラ交響曲
 いちばんよく聴くし、CDの数も最多では。
 広上淳一の演奏がスケールが大きくていいが、Naxos盤はやはり安いし、演奏も悪くない。

響-伊福部昭 交響楽の世界/日本フィルハーモニー交響楽団

Amazon.co.jp

伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ/ロシア・フィルハーモニー管弦楽団

Amazon.co.jp

橋本 國彦:交響曲第1番
 戦前にこんな融通無碍な交響曲が書かれていたなんて。

橋本國彦:交響曲第1番/交響組曲「天女と漁夫」/沼尻竜典

Amazon.co.jp

林 光:交響曲第2番《さまざまな歌》
 交響曲なのにほとんどピアノ協奏曲で、曲想はいろんな「うた」という反交響曲的なところが、また交響曲らしいという逆説。

林光作品集/林光

Amazon.co.jp

矢代 秋雄:交響曲
 押しも押される名交響曲。
 演奏にアラはあるが、井上喜惟/アルメニア・フィルの陶酔的な表情はたまらない。Naxos盤も演奏の水準は高い。

icon
HMV ONLINE
icon

矢代秋雄:ピアノ協奏曲/交響曲/矢代秋雄

Amazon.co.jp

池辺 晋一郎:シンフォニーII《トライアス》
 池辺晋一郎からは迷って《トライアス》。

木に同じく?池辺晋一郎:管弦楽作品集/池辺晋一郎

Amazon.co.jp

松村 禎三:交響曲第1番
 交響曲第1番より、そのすぐあとに書かれた《管弦楽のための前奏曲》のほうが、作品の完成度は高いし、交響曲も第2番もあるのだが。

icon
HMV ONLINE
icon

諸井 三郎:交響曲第3番
 ドイツ後期ロマン派として通用するようなものだが、作品として充実度は高い。息子の誠にも交響曲1曲と協奏交響曲3曲があるが……

諸井三郎:交響曲 第3番・交響的二楽章他/諸井三郎

Amazon.co.jp

吉松 隆:交響曲第2番《地球より》
 シンフォニック・ロックをやっている第3だの第5よりも、簡潔にまとまった第2がよくできていると思う。

Symphony 2 / Guitar Concerto / Pegasus Effect/BBC Philharmonic Orchestra

Amazon.co.jp

外山 雄三:交響曲第2番
 外山雄三は《ラプソディ》ばかりじゃないんだぞという名曲だと思う。交響曲《帰国》が第1番で、2003年の第4番まである。そのほか、交響曲《名古屋》とか《あきた》とか番号なしが数曲があるらしい。

icon
HMV ONLINE
icon

柴田 南雄:交響曲《ゆく河の流れは絶えずして》
 曲としては《シンフォニア》のほうが出来がいいかもしれないが、何しろモニュメンタル。

icon
HMV ONLINE
icon

 というところで10曲だが、案の定絞れないものだ。あぶれた5曲!

長生 淳:交響曲
 吹奏楽、シンフォニック・バンド、ウィンド・オーケストラ、何というのがいいのか知らないが、吹奏楽の交響曲。何しろ弦楽器弾きだから、吹奏楽にあまり関心がないのだが、これはよかった。

ウィンド・オーケストラのための交響曲 Vol.5/木村吉宏

Amazon.co.jp

山田 耕作:長唄交響曲《鶴亀》
 本当は日本にモダンを導入した交響曲《かちどきと平和》を挙げるべきなのだろうが、長唄交響曲はいきなり日本的にポストモダン。私はこれを聴いて山田耕筰を尊敬した。

山田耕筰:長唄交響曲「鶴亀」/交響曲「明治頌歌」/舞踊交響曲「マグダラのマリア」/山田耕筰

Amazon.co.jp

西村 朗:室内交響曲第1~3番
 交響曲第3番《内なる光》を聴いていないので、とりあえずこれを挙げておく。これだけでもう3曲だって? それはそうだが。

icon
icon

佐藤 眞:交響曲第3番
 こちらは藝大というアカデミズムに半世紀いた人だが、見事な交響曲だと思う。

$かばの漬け物 (じゃあ、ヴィオラでもやるか)-SatoShin

高橋 裕:シンフォニア・リトゥルジカ
 こちらは非アカデミズム? 般若理趣交響曲も収録されているが、怒濤のオスティナート、シンフォニア・リトゥルジカのほうが私には面白かった。

シンフォニック・カルマ 高橋裕/オムニバス(クラシック)
$かばの漬け物 (じゃあ、ヴィオラでもやるか)-SymphonicKarma
Amazon.co.jp