先日放映された、TBSの「ぴったんこカンカン」は、鷺巣詩郎氏への突撃インタビューがメインだった。氏といえば『ヱヴァンゲリヲン』や『シン・ゴジラ』をはじめ様々な映像作品やTV番組、そしてアイドルへの楽曲を手掛けた稀代の作曲家である。番組では、氏の奇行を面白おかしく紹介することが中心の構成だったが、それが逆に氏の天才性を醸し出していたのは何とも皮肉めいて愉快だった。それはそうと、実は詩朗氏は、作曲家の肩書と共に、亡き父・うしおそうじ(鷺巣富雄〉氏の遺志を継いで、我らがピープロの社長を引き継いでいるのだそうだ。その縁か、パイロット版であえなく頓挫した、フランスとの合作『シルバージャガー』パイロット版の作曲や、先に井口監督の“力技”によってヒットした『電人ザボーガー』の作曲監修も務めているらしい。
さて、そんな鷺巣詩郎氏は、実は奥田圭子の「Single Woman」の編曲も手掛けている。いわずと知れた『こんな学園みたことない!』の主題歌である。今改めて、ネット上で公開されている同作のオープニング映像を拝見すると、やはり「編曲 鷺巣詩郎」のテロップが……! 意識して聴いてみると、実にトロピカルで且つパンチの利いたアレンジだと再認識させられるよ(;^_^A 脇を固めるキャストといい、奥田圭子嬢のキレキレのアクションといい、そして「作詞 松本隆・作曲 筒美京平」という昭和を代表するメンバーに天才・鷺巣氏が加わったなんとも豪華な布陣で紡ぎだされた主題歌が、毎回オープニングに流れていたなんて……今思うと衝撃的である。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm33233172
そんなわけで改めて『こんな学園みたことない!』のオープニングを拝見すると、そこに本作の内容が見事に凝縮されていて、観ていてワクワクする。しかしその先にある本編が未だ視聴できないというあまりにも理不尽な現実………前にも書いたけど、IVS入社の若い社員の皆さん、この続きが観たくありませんか? 皆さんが選んだ会社の、その代表的な作品です。内容は未だ廃れることのない普遍的なテーマです。そして今ハリウッドから押し寄せてくる「ヒロインアクション」のムーブメントをしっかりと受け止め得る作品です。そしてそのソフト化。再放送化を期待する層は確実にいます! 皆さんの行動を期待しています!