三男が小学校1年生の夏休みの自由研究で行ったのが「ありがとうと声をかけたご飯と無視をしたご飯の実験」
ご飯を炊き、熱々のご飯をそれぞれの瓶に入れて、蓋をした。
そして、片方に「ありがとう」と書き、毎日「ありがとう」と声をかける。
もう片方は完全に無視をする。
「ありがとう」のご飯は白いツブツブのまま。
「ありがとう」のご飯はやはり白いまま。
40日後、無視をされたご飯は液状になっている。
「ありがとう」のご飯はほとんど変わりなく、腐っていない。
ここで夏休みが終わったので、模造紙にまとめて、三男は提出した。
展示されている、写真を見て、保護者も先生もビックリされていた。
かなりの方が興味をもたれたようだった。
実験を始めて無視をされたご飯はすぐに腐り始めたのに、「ありがとう」のご飯は全然腐らない。
ただ「ありがとう」と毎日、声をかけているだけだった。
夏休みが終わって直ぐにたまたま二つの瓶は落下して、無視のご飯の瓶は割れてしまった。
悪臭で大変だった。
ところが「ありがとう」のご飯の瓶は割れなかった。
なので私は、三男に代わって毎日、声をかけ続けた。
ある日、実家に泊まることになって、家には誰もいなくなるので、「ありがとう」のご飯に「明日は誰も声をかけてあげられないけど、必ず、帰ってきて、また声をかけるから、腐らないで待っていてほしい」と伝えた。
腐らずに待っていてくれた。
もう12月になっていた。
実験を始めて5ヶ月。
「ありがとう」のご飯は腐っていない。
うっすらアイボリーっぽい色にはなっているが、ツブツブはそのまま。
ある日、天気の良い日、私は決心した。
「ありがとう」のご飯を土に還してあげよう。
5ヶ月ぶりに瓶の蓋を開けた。
ご飯は腐らずに発酵していた。
最後まで腐らなかった「ありがとう」のご飯を見て、泣きそうになりながら「ありがとう」を言った。
あなたのおかげで「ありがとう」の大切さ、無視がどれほどひどい行いか、よ~く分かった。
ありがとう ありがとう ありがとう💗