口蹄疫疑似患畜確認並びに確定は、現在23例目になった。殺処分対象家畜は牛・豚合わせて33,985頭。殆どが川南町(都農町2例)であるが、昨日22例目でえびの市の豚(殺処分対象320頭)が確認された。えびの市は9例目の牛(275頭)と合わせてこれで2例目である。
えびの市からの移動制限・搬出制限区域は鹿児島県や熊本県に及ぶ。
えびの市の9例目(牛)は4月28日防疫措置終了。今回の22例目の豚は5月4日防疫措置終了。感染してから発症するまでの潜伏期間は、牛が約1週間、豚が約10日間である。
最早、パンデミックのレベルと言えるのではないだろうか?県や関係団体等、全力で対応しているが、現場の疲弊や埋設場所等も限界に来ている。焼却処分の提案も出ているが、運搬の問題と焼却施設の容量に限界がある。
感染源・感染ルートは依然不明である。農水省には解明を急いで欲しい。防疫指針(ガイドライン)も早急に見直して頂きたい。というか、その特例措置でも緊急に検討して頂きたい。
現場での対応としては、農場間の人や物、車等の行き来はストップしているし、その消毒等も徹底して行っている。
感染媒体として、昆虫類や小動物、はたまた餌や水や空気なども考えられる。
いずれにしろ、野生の偶蹄類に感染したら万事休すである。
見えない敵と見えないゴールとの戦いである。
尚、農水省の見解によると、家畜伝染病の口蹄疫は人に感染することは無いし、感染畜産物が市場に出回ることは無い。また、万が一、感染家畜を摂取しても人体に影響は無い。