朝青龍の傷害事件で、被害者に対して1000万円以上の示談金が支払われた、ということだ。
しかし、これで事件がうやむやに処理されてしまうようなことはあってはならない。
もしそんなことになれば、金さえあれば、法はどうにでもなるのか、ということになる。
司法に対する国民の信頼を損ねることになる。
勿論当事者間で示談が成立し、被害者が宥恕している、という事実は、起訴不起訴を決める上で重要な要素だ。
しかし、それだけで起訴不起訴を決めてしまうと、金があるものは処罰を免れ、金が工面できないものは処罰されてしまうのか、ということになる。
行為そのものの違法性、被害の程度、暴行の動機など、加害行為の態様を含め、加害者側の事情をまず明らかにしなければならない。
私は、どうも関係者が隠蔽工作に走ったように見えるのがいけないと思っている。
何はともあれ、まずはそこを明らかにさせるべきだ。
示談が成立している以上、被害者側の捜査への協力は得にくいかも知れないが、「法の下では皆平等」という原則が貫徹されることを望んでいる。
さて、どうなるか。