ココナッツは南国の食べ物というイメージが強いですが、
ココナッツウォーター、ココナッツミルク、ココナッツオイルなどの加工品は日本だけでなく、
海外でも注目されています
特に健康・美容に良い食材ということでココナッツを食生活に取り入れる方もいるようですが、
実際どんな魅力があるのか今回の記事で紹介したいと思います
ココナッツについて
ココナッツはヤシ科に分類されるココヤシという植物の果実です。
ココナッツの果実は厚い殻に覆われています。
熟していない若い果実には液体の部分があり、それがココナッツウォーターとして飲用されています。
一方熟した果実は、加工されてココナッツミルクやココナッツオイルとなります。
さらにココナッツの果皮からはココナッツファイバーと呼ばれる繊維が得られ、
ロープやマットに加工されたり、ココナッツの殻は食器として使用されるなど、
一つの果実が様々なかたちで活用されるのもココナッツの特徴です
ココナッツの生産量はインドネシア、フィリピン、インドなどの熱帯・亜熱帯の地域が多いです。
日本での生産は難しく、一番暖かい沖縄でも難しいと言われているそうです。
ココナッツの栄養価
健康や美容に良いと言われることもあるココナッツですが、
実際にどんな栄養素が含まれているのでしょうか。
ここでは、ココナッツミルクと牛乳の栄養素を比較してみました
<ココナッツミルクの栄養価(100gあたり)>
- エネルギー:150kcal
- タンパク質:1.9g
- 脂質:16.0g
- 炭水化物:2.8g
<牛乳の栄養価(100gあたり)>
- エネルギー:67kcal
- タンパク質:3.3g
- 脂質:3.8g
- 炭水化物:4.8g
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
比較すると、
ココナッツミルクは牛乳に比べてタンパク質や炭水化物が少なく脂質が多い
ことがわかります
ココナッツの脂質「中鎖脂肪酸」に注目
ココナッツに含まれる脂質には「中鎖脂肪酸」が含まれていることが特徴です。
中鎖脂肪酸は他の油と比較して、
吸収されるのが早く、エネルギーになりやすい
という特徴があります。
この特徴を活かして、医療現場では特定の疾患に対してや、栄養補給として利用されてきたそうです
現在では、「ココナッツオイル」としての商品も一部のスーパーなどでは手に入るようになり、
朝食のコーヒーやヨーグルトに入れたり、バター代わりにパンに塗って食べるなど、
使用用途も広がってきています。
早く吸収されてエネルギーになりやすいことから、一部では「太りにくい油」などとも
いわれていますが、やはり脂質ですので、摂りすぎには注意が必要です。
その他、取り扱いに注意が必要な性質もあります
- 融点が低く、冬場など寒い環境にあると固体化し、夏場など暑い環境にあると液体化します
- 加熱によって発火することがあるので、調理に使うのには向かない
- 摂りすぎると、お腹の調子が乱れる(下痢など)がある
ココナッツは食材としてだけではなく、様々な用途で活用されています
特にココナッツに含まれる「中鎖脂肪酸」は注目されている栄養素ですが、
摂取する際は注意点があることも覚えておきたいですね
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By Sayumi
「我慢しない食事で健康に」がモットーの管理栄養士
食やヘルスケアに関わる仕事をしている管理栄養士
発酵食や旬の食材を活用した料理が得意です
無理なく、楽しんで健康になるために、自分にあった食事を選択する「食選力」をお伝えします