これ定期的に文句いう人が現れる面白い現象なんですが


ネットで流行「アインシュタインの予言」、人違い?http://www.asahi.com/national/update/0607/TKY200606070141.html

(もちろん朝日)


この中澤某というのは九条の会だかなんだかの完全な左巻きの人で

前からこの「アインシュタイン博士のメッセージ」の人気が気に食わな

かったみたいですね。


これは正式な掲載名は「世界の盟主」っていうんだけど

一部で言われているような講演会での言葉ではなくて

雑誌『改造』にアインシュタイン博士が寄稿した文です。

(もちろん、講演中にも発言されたかもしれませんが

一次資料がないので知りません。)


雑誌『改造』?なんかあやすぃーとか思われそうな名前ですが

この改造社ってのは今で言うところの

文芸春秋とか中央公論とかみたいなメジャーなところで

今で言うところの進歩的文化人に支持された急進的社会主義色

の強い雑誌でありました。


でなんで『改造』なのかというと

アインシュタイン博士来日講演の企画はこの『改造社』が

主体的に推進したのです。

今で言うなら

主催・協賛 朝日新聞

みたいなもんです。


ですんでこの「来日講演」の博士への依頼も

滞在の世話もこの「改造社」の手配でしてるんですね。

ですんで博士が来日後、『改造』にメッセージを送っても

別におかしい話では無いわけです。

そして翌年の雑誌『改造』で公開されたわけです。


私がはじめてこの話を聞いたのは随分昔の話ですが

たしか千葉大の清水教授(当時)の講演会でした。

ええ、出典伺いましたよ。

他の方もおっしゃってましたが雑誌『改造』です。


もちろん調べましたよ(事のついでですが)

ありました^^


改造社というのは有名な横浜事件後、廃刊分解^^するんで

当時の社の保存資料は非常に少ないわけです。

(廃刊理由が理由ナだけに)


ですが雑誌『改造』は当時非常に人気のあった雑誌ですので

(円本ブームっていうのがありました)

戦後たくさん出てきました。

はい。


某に言いますけど

国会図書館でもどこでも行って探した?


追記

博士は約一月半滞在しましたが

滞在中に雑誌改造『アインシュタイン博士来日特集号』

発行。計4度の増刷を重ねた。

件の言葉は博士離日後の翌年の第3版から掲載されている。

またその博士のメッセージは改造社社長山本実彦への書簡

が典拠となる。

滞在中は常に山本社長が随行し夫妻とは家族ぐるみの親しい

間柄となる。

yamamoto

博士と山本(山本実彦の自宅にて)

(参照:アインシュタイン日本見聞録より)


注*よく出てくる稲垣守克氏というのは

単に博士の通訳として紹介されるケースが

多いですが、正確には「改造社社員」です。


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追記

 

コメ無いし興味のない話かなと思ったらアクセスがいっぱいでびっくりです。


この話は私のお気に入りに入れているクライン孝子さんの日記で知りました。

私の気持ちは単純です。

いい話なんだからほっとけよ。・・・です。


まあ、言いますと中澤某というのはまんまとはまった訳ですね。

最初に願望とする結論がありそれに向かって調べたのではないでしょうか?

だからわかったようなわからないような否定になっているのです。


ネタばらししますと、


アインシュタイン博士のメッセージ書簡は事実です。

ただし、改造での取り扱いは実は非常に小さいものです。

なぜならその他の改造読者向けの投稿の方が大切だったからです。


不思議でしょ。

こんないいメッセージなのに。


答えは・・・このメッセージは当時の儀礼的文書の雛形の一部なのです。

民間・政府間問わず、似たような儀礼文は探せば色々出てきます。

時間があれば当時の外交文書とか色々探してみてください。


今の時代から見ると改造社は左翼じゃないかって?

なのに皇室礼賛記事?

そうです、左翼です。

しかし左翼=反天皇(制)っていうのは後に生まれた概念で

無政府主義論的なそれとはまた違います。


ですので当時急進的な社会主義思想をもった媒体でも

反王制的な概念を持つ思想というのものは

我が国ではほとんど見られません。


急速に左翼=反王制(天皇)というイデオロギーが構築されていったのは

マルクス主義ではなくソビエトという国が生まれてからです。



中澤某は一系の天皇=軍国主義みたいな指摘して、

だから平和主義者のアインシュタイン博士が天皇を誉めるわけが無い

っていうようなツボにはまっています。


平和主義者でありかつ、王室=軍国主義という固定概念を持っているのは

日本の平和主義者ぐらいのものでしょう。


ですので改造が我が国皇室の事を含んだメッセージを掲載するのは

不思議でも何でもありません。


話は戻って

アインシュタイン博士の来日は民間主導で行われていますが

博士の人気と複雑な時代背景もあって公賓扱いであったのは事実です。


当時の時代背景は

第一次世界大戦のドイツ敗戦から日も浅く

戦勝国日本との外交交流は非常に神経を使うものであったようです


当然博士だけの自由な講演旅行ではありませんでした。


このあたりの注釈の意味は賢明なみなさんはわかりますよね?


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それとネット上にあるちょっと誤解があるんではないかという部分について一言。


中澤さんの論文?にもありますが

ガキ=稲垣守克氏は単なる通訳ではなく改造社社員です。


それと中澤さんが揚げ足取っている

名越二荒之助氏の著書の「世界の盟主」部分についてですが

名越氏は根拠のないことは書かれませんよ。


それと稲垣守克氏とは面識がおありだと思います。

kai


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ちょっとそれますが稲垣守克氏について

世界連邦の事が引き合いに出されていますが


いまでこそ世界連邦運動は左翼の巣窟の様になっていますが

発足当時はイデオロギーに影響されない崇高な理念で

展開していた国際的な運動だったと思います。


アインシュタイン博士来日時に終始博士に随行された稲垣守克氏は

後に世界連邦建設同盟の理事長に就任されます。


そうです。稲垣守克氏はアインシュタイン博士の書簡の事もご存知で

来日時の記録についてはもっとも詳しい方です。


さてその世界連邦建設同盟の事務局長に就任されたのは

故田中正明氏です。

そうです、中澤さん等が最も嫌う、中澤さん等が言うところの”右翼”です。

(私からすれば本来いたって中庸では?)


さて先の名越氏と故田中氏は憂国の士として深く交流されているのは

ご存知でしょうか?


そして稲垣守克氏と故田中氏の関係は言わずもがなです。


アインシュタイン博士の逸話は稲垣守克氏にも確認されての事でしょう。


ただ、「世界の盟主」は先に述べたとおり、当時としては

一般的に知られたテンプレート文であり大きな話題ではありませんでした。


しかしながら博士が日本及び日本人に対して抱かれた感情・想いは

儀礼を准える以上のものがあったのは間違いないでしょう。


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もう一度


いい話なんだからいいじゃないの?



--------9/10


何を文句言われてるのかと思ったら

今現在資料を持っていると勘違いさせてたわけか?

ごちゃごちゃ五月蝿いと思ったら・・・。

そりゃ悪うございました。

十年以上前に「確認」したの。

でその内容をメモしただけ。

だから自分で確認したんだから「ある」と言ってるだけです。

そりゃ今みたいに真贋がどうのこうのって言う話が出てんなら

複写ぐらいしておきますってぇの。

複写かなにか見たいっていうコメがあったから

「暇が出来たら探す」って書いたつもりなんだけど。


クラインさんがどうのこうのも

「ア博士の予言はデマらしい」というのを今年の二月頃に

クラインさんのブログで見ましたよと書いたんですが。


書きなぐりblogはすまんとは思うけど

私は複写資料だけど確認しましたんで「ある」って自信あんですけどね。

いい加減な話だったらエントリー削除して

「ごめんなさい」って書きますよ。


なんだ、この「予言はデマ」にしたい人たちの情熱は?

中ザワ先生もお忙しいだろうに似た言葉があるから「勘違い」だって?

九条なんたらって関係者はそんな検証がスタンダードなのか?


それと「博士は共産主義者だったから云々」「博士は無政府主義者だから

云々」・・・って思いっきり理解して無いし。


世界の盟主が単純な「天皇賛美」にしか見えない連中ってのは

よっぽど変な偏見が染み付いていると思うぞ。


心配しなくてもちゃんとあるからだまってゆっくりのんびり待って頂戴。

なんか「論破した」とかいう幸せな人もいるみたいだが

論争なんかしてないがな^^

だもんでコメも不要。なんか熱狂的な「デマにしたい人」がいるもんで

うざいんだわ。上のような状況だから答えようがねぇっての。


だもんでいじめないでください。先生方!