昨日の記事「 失うお金の金額を決めていますか? 」で、私が1回あたりの損失を、0.6~1.0%に抑えている、とお伝えしました。
でも、
「なるほど。では、100円の株なら99円で損切り、1000円の株なら990円で損切りすればいいんだ!」
と勘違いしないで下さいね(^^;
初心者のトレーダーは、
「損切りは何%にすれば良いですか?」
なんて考えてしまいがちですが、それはちょっと考え方が違います。
どこで損切りするかは、自分が勝手に決めるものではありません。
それはトレード戦略によって、おのずと決まります。
いわば、どこで損切りするかは「決める」のではなく「決まっている」ものなのです。
初心者のトレーダーは、一律で「1%で損切りする」と決めてしまったりします。
その結果、銘柄の値動きからすれば意味のないところで損切りしてしまうことになります。
そうではなくて、例えば、もし直近安値を割ったら損切りする、という戦略であれば、どこで損切りするかは、チャートを見れば決まっています。
自分が決めるのは、損切りするポイントではなくて、ポジションサイズ。
つまり、その銘柄をいくら買うか、です。
例えば、95円で反発した銘柄が、100円になった時に買うとします。
直近安値を割ったら損切りする、という戦略なら、94円になった時点で損切りとなります。
この銘柄を買うなら、まず、損切りになって失っても良い金額を決めます。
ここでは、投資資金が300万円あって、その1%、つまり、3万円までは失っても良いとしましょう。
100円の銘柄が94円まで下がった時に、損失を3万円に抑えるには、この銘柄をいくらまで買えるでしょうか?
答えは「50万円まで」となります。
投資資金が300万円あるからといって、300万円まで買って良い、とはならない訳です。
もしトレードが成功して、例えば100円から150円まで上昇したとしたら、利益は25万円になります。
この時、
「300万円まで買っていれば、150万円も稼げたはず。買えるだけの資金はあったのに、もったいない!」
と感じるかもしれません。
でも、「買えるだけの資金はあった」と思うのは、勘違いです。
損失になった時のリスクを1%、と決めた以上、この銘柄は、50万円まで。
「買えるだけの資産はそれしか無かった」と思って下さい(^^)