V6 / SUPER HEROES | 5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。

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ジャニーズ所属のアイドルグループ、V6の1998年発売のアルバム「SUPER HEROES」。「え?こんなのあるの?」企画に2回もジャニーズが登場するとはね。

6人のメンバーのソロ曲+全員参加2曲の計8曲収録のアルバムだが、俺の目当ては一つだけ。DEV LARGEがプロデュースした森田剛のソロ曲、「DO YO THANG」だ。

この曲はブッダブランドのファンを公言する森田剛が望んで実現したコラボレーションらしい。しかしリリックを森田剛本人が書いている事もあってか、韻はトコトン甘いし内容も主張も薄い。ラップスキルも どう好意的に聴いても褒めれるトコがない。フロウは古臭く(98年当時で考えても古い)、声質もラップに向いてなさ過ぎるし、息が苦しいのがスピーカー越しでも伝わって来る拙さ。ヴァースでもフックでもDEV LARGEが声を被せたりコーラス参加したりと応援するも焼け石に水。

褒められるのはトラックのみ。サンプリングマナーに乗っ取った 妖艶なソウルモードで制作されたビートは、ニトロ以前のSUIKENやブッダのアルバムに入っていてもおかしくないクオリティ。アウトロとかもけっこう好き。98年だもんなぁ。アイディアもまだ湧き出てた頃だろて。

まぁ、リリース当時から一部では、え?ありえなくね?的な話題をかっさらっていたこの曲。時期的にもエルドラドの設立なんかで運転資金が必要だったとすれば、あんなに素晴らしい12インチを連発して当時のヘッズをトリコにしてくれたんだから目をつむろうではないか。不正に得た?金でも、使い方が良かったんだから平成の石川五右衛門だよDEV LARGEは。

この曲自体は本人も気に入らなかったのか、後のD.Lワーク集や一連の黄金期コンピシリーズでも収録される事はないけどね今ンとこ。森田サイドの現在の思いも気になったりする。まだラップ聴いてんのかな。

マイク2本、いや、2000VOLT。