こんばんは。
マネー&ビジョン コーチの福島です。
私が税理士として新規のお客様とお話をしているときに、
90%くらいの方は次のような傾向があります。
・売上がいくらか?と言われると回答できる
・利益がいくらか?と言われると回答できない
税金は利益に対してかかる
利益が生活費に回せるお金になる
ということは分かっていても、
「自分がどれくらい稼いでいるか分からない」
という方はよく見かけます。
では、いくら稼いでいるか分からない理由はなんでしょう?
いくつかありますが、今回は一つだけ挙げます。
◆個人とビジネスの支出を分けていないため、
ビジネスの実際の収入が不明確になっている
ビジネスを始めたばかりの人だけでなく、
数年行っていても、
個人とビジネスのお金を分けていない人は見られます。
この状態でビジネスを続けていると、
自分のビジネスがうまくいっているのかどうか分かりません。
特に副業など、別収入がある場合、
とりあえず暮らせるので、なかなか発展しないことがあります。
では、どうしたらよいでしょう??
対策はいたってシンプルです。
①ビジネス用の銀行口座を決めて、
ビジネスの収支はすべてその口座を通じて行う
②ビジネス専用のクレジットカードを決めて、
ビジネスの経費はすべてそのカードで支払う
これだけです。
実行する上でのハードル
①面倒くさい
特に事業開始して間もない頃だと、
お金が足りなくなる事がよくあります。
その都度お金を補充するのが面倒かもしれません。
しかし、これは「事業のお金が足りない」
ということを感じるチャンスです。
また、ある程度お金が回っている段階になると、
月初と月末の残高を比較すれば、
おおざっぱな傾向はつかめます。
②口座を一つに絞れない
入金や出金の都合で口座が一つに絞れないケースもあると思います。
その場合は2つでも構いません。
2つの口座の合計で収入と支出を計算すればOKです
③どうしても完璧に分けられない
特にクレジットカードの場合、
内容によって支払うカードを変えたほうがお得だったりします。
例えば、楽天での買い物は楽天カードにまとめている、
というようなケースです。
これへの対応はケースバイケースです。
対応1)仕事で楽天を使うことが月に数件なら、このままにする
メインのクレカを別のものにして、
例外として楽天を使う、という管理でもOKです。
金額が小さければ、おおまかな利益を把握するには無視して良いですし、
例外の部分だけあとから支出の金額に加えても良いです。
対応2)楽天カードをメインカードにする
仕事の支払いがメインで、プライベートが若干混ざるケースなら、
1の逆の考え方をすればOKです。
対応3)楽天カードを2枚にする
ちょっと面倒ですが、クレカ自体を分ける方法もあります。
楽天の場合は、2枚クレカを発行できる仕組みがあるので、
2枚を使い分ける方法も良いです。
たまに決済を間違えてもあまり気にしないでください。
目的は利益を把握することなので、
すべてを正確に行うこととは異なります。
色々書いてきましたが、
利益をおおざっぱに把握するときに大事なのは、
「完璧を目指さない」ということです。
利益が300,000円と301,532円だったら、
儲かっているかどうかの判断には対して問題ありません。