1980年前後に、とても個性的な2種類のアナログ・シンセサイザーが、河内淨さんという日本人の手によって作られました。
その一つが「スピーロン」。蛇腹のないアコーディオンといった感じで、右手キーボードでメロディ、左手ボタンでベースを弾くことができます。和音は出ないようです。
製作台数はごくわずかですが、ジョン・レノンも愛用されたということが「工作少年」という本に載っています。
その後に作られたのがシャミトロンで、スピーロンを小型化した感じですが、右手キーボードでメロディー、左手ボタンでリズムを演奏します(*以前の理解が間違っていたので修正しました。2018/12/12)。
名前のとおり、三味線サウンドを中心に、尺八・篠笛、和太鼓のサウンドをミックスさせることができますが、面白いのが「CAT」と「SNAKE」というスイッチの切り替えで、何かと思えば、「猫皮(三味線)」と「蛇皮(三線)」を選択できるというマニアックさ!(*'▽'*)。
こちらも製作台数は30~35台くらいで、現役で演奏しているのは写真の「麻や子(MAYAKO)」さんという芸人ほか数人のようです。
この希少で貴重なレア楽器の演奏動画をUPしてくださった方がいるので、貼っておきます。
演奏しているのは、両方とも所有者の望月真也さんという方です。シャミトロンのほうは色々解説してくださっています。
現在のデジタル楽器の技術を使えば、もっと軽量化・高性能のものができそうなので、ぜひ復活を期待したいところですが、・・・やっぱマニアックすぎて売れないですかね。(^_^;)
動画追加)2018/12/12
所有者のお一人、渡邉祐治さんによる、またちょっと違った感じの演奏。