2016年7月13日、小牧市役所・東庁舎5F大会議室で「第7回新小牧市立図書館建設審議会」が開催されました。
このブログ記事は、その傍聴記録・議事メモとなります。
今回初めて本審議会を傍聴し大変有意義であったと同時に、
実際に審議会で繰り広げられた議論の内容には、個人的に意見をしたくなるような場面もありました。
しかしながら、この議論においてはやはり審議会を尊重すべきと考え、ここに個人的な意見を書くことはいたしません。
注意
・今回の審議会ページは以下です。(2016/7/13現在は当日配布資料は公開されていません)
http://www.city.komaki.aichi.jp/shingikai/kaisai/016874.html
・正式な議事録は後日上記ページに公開されます。このブログ記事の内容はあくまでもメモであり、正確な内容を保証致しません。
あしからずご了承ください。
・当日配布資料は、前回のものと重なるものがあります。以下も参考にして下さい。
http://www.city.komaki.aichi.jp/shingikai/kaisai/016786.html
・審議委員の名前は以下を参考にしてください。このブログ記事の後半では各委員の建設場所の見解も掲載します。
http://www.city.komaki.aichi.jp/shogaigakushu/library/010859.html
では、以下議事メモです。
第7回新小牧市立図書館建設審議会
1.開会
(あいさつ省略)
・資料説明
・第7章の議論の前で、ラピオビルのテナント撤退と経営方針について説明する
・欠席:稲垣さん、郷治さん
2.議事
(1)振り返り
○第4章 新図書館建設の基本方針について
基本方針
2.市民の様々な活動を支援する資料と情報が豊富な図書館
・「利用登録要件の拡大」を追加
5.質の高いサービスを提供できる組織体制が整備された図書館
・「図書館職員の専門的力量を高める研修体系を構築する」を追加
6.市民参画の機会と場を提供する図書館
・「読み聞かせなどの図書館ボランティアが活動する場を確保します。
また、多くの市民が、図書館でのそれぞれの活動を通して、自己実現が図れる機会と場を提供します。」を追加
内野会長
・以上のように修正した。
・これが最終決定ではない。
鈴木さん
・目の見えない人の意見…エレベーターに音声案内欲しい
奥村さん
・市民参画…図書館ボランティアに限定されてしまっているのでは
全般的なボランティアの支援を
水野さん
・前回、リファレンス事例が欲しかったがなかった、とのことだったが
図書館ホームページを見るとそういう事例があった
子どもたちからの質問…まほうを使えるようになるにはなど
・小中学校と協力して情報リテラシー教育の助けになれば
渡辺さん
・リファレンス…どう対応したかの記述があれば
・建物の苦情など政治的課題ばかりだった
山田館長(事務局)
・窓口への苦情対応と理解していた
・取り違えていたものを提示していた
渡辺さん
・他の図書館ではリファレンス対応を公表している
・前回滋賀県近江図書館の事例を挙げた
内野会長
・リファレンス対応は膨大な質問から絞られたもの
・何を提示するか蓄積するかは小牧の課題
渡辺さん
・岐阜や多治見の図書館では、問い合わせがかわいい紙に書いて貼り出してある
・こうした対応は業務委託では難しいのでは
水野さん
・ボランティアでは子どもたちからの声聞いている
○第6章 新図書館の資料収集目標
1.蔵書計画
・60万冊から割合で按分した冊数に訂正
5.選書・除籍
・「基準は図書館協議会の意見を聞いて、定期的に見直す」と訂正
・「選書においては、出版文化を守ることを矜持とし、出版数や貸出数に関わらず、良書を選定し市民に提供します」を追加
山田館長(事務局)
・前回…「除籍を第三者がチェックしたほうがよいのでは」との意見があった
・専門性高い分野なので、そういったチェックは避けたい
・除籍基準を都度見直すようにする
唐松さん
・選書についての記述が細かすぎるのでは
渡辺さん
・新聞の区分けはどんなもの?
・地域館と中央館でどんな違いがあるのか?
山田館長(事務局)
・主に地域館には一般紙
・中央館には専門紙も置く
渡辺さん
・図書館には政党紙があるもの、と考えていたが置いてない
・他の市にも置いていないところがある
山田館長(事務局)
・政党一つだけを置くわけにいかないので、すべて置くか置かないか
渡辺さん
・他の市でも私が見たところ、公明新聞と赤旗しかなかった
内野会長
・検討は必要だがここでは詳細まで決めることはしないこととしたい
成瀬委員
・良書とはなんのことか?
山田館長(事務局)
・ベストセラーなど人気だけでなく専門性必要性を勘案したもの
成瀬委員
・スーパー、コンビニは欲しいものがある、そういった利便性により趨勢を極めている
・図書館はビジネスではないが、利用者のニーズを把握して選書するべき
・コストのかからない(選書の)システムを検討いただきたい
山田館長(事務局)
・貴重な意見をいただいたので、市民や委員からもアドバイスいただいて検討したい
内野会長
・貸出冊数の目標…一人年間10冊は全国的に高いレベル
水野さん
・選書はTRCに任せているのですか?
内野会長
・TRCに選書を任せている例はない
・他の図書館ではTRCからベル便(「新刊急行ベル」ともいう)として提示される
・そこから図書館が選書をしている
山田館長(事務局)
・小牧の例では、本は我々が注文してTRCから納品してもらっている
・選書にTRCが関わることはない
浦部さん
・良書というのは難しい表現
・良書があれば悪書も?
横山さん
・選書と要望を照らし合わせた、成果数を明確に出すのは難しい
森澤さん
・貸出せる冊数が少ないのでは
・ポストなどでのリクエスト充実を
渡辺さん
・H26、27年の減冊が多い理由は?
山田館長(事務局)
・除籍基準もあるが、20年以上保管しているものなど一斉に除籍したため
渡辺さん
・H22年から図書購入費減っているが何故か
山田館長(事務局)
・市の財政から減っている
内野会長
・全国の図書館でも減っている状況がある。
渡辺さん
・購入費が減れば買えないものもあるのでは
山田館長(事務局)
・委員の発言通りです
(2)新図書館の建設計画について
○第7章 新図書館の建設計画
鵜飼室長(事務局)
・ラピオビル
・ファニチャードームが12月末で閉店となる
・ラピオ管理会社の小牧都市開発(株)取締役会で以下の経営方針が示された。
他の商業ビルと差別化を図るべき
再開発はコンセプトを明確にして取り組む
・ラピオビルの施設コンセプトを「子ども・子育て」とする
<以上の経営方針に対する市の考え方>
・施設コンセプトは理解できる
・ラピオが街の賑わいの核となることが重要
・単に、空き床を埋めるためだけに公共施設を導入することはない
・子どもを預けられる場所や市民活動センターなどを置くのはどうかの意見も来ている
内野会長
・第7章は長いため、残り1時間、今日は計画地についての集中審議としたい
浦部さん
◎交通利便性など考えれば駅前がよい
・しかし、えほん図書館と近接している
・新図書館とえほん図書館は一つになるべき
伊藤さん
◎現在地かA街区どちらかにしろとなれば、A街区であろうと
・見学してきた一宮、岐阜図書館はサロン的なものが多かった
・図書館は品性を持ったものであって欲しい
唐松さん
◎A街区
・えほん図書館の件に関連して、市の研修施設なども一体化を考える
猪口さん
◎ラピオの可能性が高いのでは
・ラピオで相乗効果も生めると思うがいかがか
奥村さん
◎現在地
・図書館からの小牧山の景色が素晴らしい
・ここに小牧市の文化施設をここに集約して欲しい
・交通の便は考慮してほしい
原さん
・現在の図書館の課題をクリアしたあとどこに作るか考えるべき
・ラピオ天井の高さ2.8m、岐阜や一宮の天井の高さを見て感じた、図書館の天井は高くあるべき
このため、ラピオはない
◎現在地のロケーションは小牧にとって素晴らしい
◎利便性で言えば駅前
難しいところ
松田
・駅前、図書館で活性化ができるのか
・子育てという点からテナントとして入れることも一考
◎現在地であれば交通網の再整備が可能になる
柳さん
◎A街区
・駅前利便性よい
・例えば今の場所では小牧中は近いが他の中学校だったら遠い
・地域の子達にも現在地に図書館があることを知らなかった
・ラピオのコンセプトが「子育て」であれば、えほん図書館はあってほしい
水野さん
・えほん図書館は子どもが伸び伸びできる場所
・他の自治体からも見学が来るほど、ここはなくしたくない
◎A街区
鈴木さん
・本を選ぶとき、子どもたちの声などが聞こえると難しい
◎子どもでない大人の図書館がA街区にできてほしい
渡辺さん
・いろんな意見がある
◎市民の声をもっと聞くことをやるべき
・考える会でシール投票をやってきたが、市として助けてほしい
・今日唐突に「さあどこだ」と決めるべきではない
森澤さん
◎A街区
・生涯学習センターとともに集約すべき
・ベビーカーなどでラピオと往き来できるようにしてほしい
堀井さん
◎A街区
・現在地のロケーションは大事。
・それと同じくらい多くの人に利用してもらうことが大事
林さん
◎A街区
・えほん図書館は今もいい形で利用されている
・ラピオはあさひホールで行事があると地下駐車場がいっぱいになってしまう。
秦野さん
◎駅前A街区
・ラピオとA街区の関係性を考慮したものに
・利用しやすい、ワクワクドキドキ感を持てるものであれば
成瀬さん
◎A街区
・小牧市の長年の課題
・そういった課題を解決する複合施設として考える
横山さん
◎A街区
市民協働、公民連携が重要
瀬口さん
◎A街区
・専門は都市計画
・各都市の施設が今郊外に行っている、それは都心に土地がないから
・普通に考えれば駅前
・現在地に文化の施設も素晴らしい、30年前なら支持したいが、高齢化社会に置いては利便性が必要なのでは
内野会長
・場所の前に図書館として市民が何を求めているのか、として議論を進めてきた
・今ここで決めるわけではない
・意見が異なっていて当然
渡辺さん
・地域の活性化と言われている
・それは市民ありきでなければできないのでは
・市民の意見を聞いた上で議論をすべき
内野会長
・再度市民の意見を聞いた上でないと議論ができないということですか
成瀬さん
・この審議会は市民の声を聞くために開かれたもの
・審議会を侮辱するということですか
・ここまで審議会を進めてきたのに、ここにきて審議会に反するような意見をするとはどういうことですか
渡辺さん
・皆さんの意見、また多くの市民の声を聞いた結果ここに集まってきている、そこにさらに市民の声を聞いて検討すべきではと言うこと
内野会長
・市民の声を無視してきたつもりはない
・そういった意見はどうかと思う
大野部長
・住民投票がありました、またいろんな意見を聞いてきた結果今の状況がある
渡辺さん
・シール投票の結果、4回やって1位はA街区ではなかった
・他にもいろいろな意見があるのでは
・藤島地区からは駅前は遠いという意見も
・100%の意見はない
伊藤さん
・それは次回資料として提供されたらよい
・ここで一部だけのアンケートを提示されるのは違う
・参考意見ということでよろしいでしょうか
渡辺さん
・ですから市民全員のアンケートをいただきたい
伊藤さん
・今出たアンケートは慎重に扱うべき
・片寄った調査である可能性もある
・市民全員のアンケートについても審議会の議論を崩しかねない
内野会長
・今いただいた意見も含めて今後慎重に議論していきたい
以上です。
今後も闊達な議論が行われることを願っております。