耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

僕自身、毎年紅白を見てはいるが、生では見ていない。ほとんど録画であり、興味のないところはとばす。このような場合には、視聴率に反映しないはずである。世の中では紅白の話題も多いので、見ていない人が少なくなったとも思わない。録画で見る人が激増しているのではないだろうか。以前のように、すべて生で見ていた時代と視聴率で比べるのはかわいそう。紅白は人気がないと言われてしまうし。

 

その時間の全テレビの視聴率を100%とし、その中で紅白をみている人がどれぐらいいるのか。占有率をもって考えないといけない。

 

録画でテレビをみる人って、番組スポンサーにとっては最悪なのだ。CMをとばしてみるから。

 

でも、NHKはそもそもCMないしね。

今後も紅白の視聴率は下がっていくに違いない。だからと言って、どんどん人気が落ちているというわけでもないだろう。

東京都の休日当番なので、東京中だけではなく、他県からも受診してくる。1月2日に診察している耳鼻科が少ないので、遠方からも集まってくるのだ。とりあえず、当院で薬をだして、あとはいつもの耳鼻科にいけと帰してしまう。

 

この人は、慢性上咽頭炎だなと思っても、それにはふれず、風邪だといって、流してしまうことが多い。それには理由がある。

 

上咽頭炎だと言っても、次に自分のかかりつけの医師にもどったとき、そこの医師が上咽頭炎を知らない可能性が高い。そうなると、副鼻腔炎だと言われてしまう。患者にとっては、まったく違う診断をつけられると、逆に混乱してしまう。

 

つまり、いつもの耳鼻科にかかることを想定して、「風邪だ」と言って、薬だけだして、もとの耳鼻科に返すのだ。これが一番納得してもらいやすい。

 

他の耳鼻科でいつまでも治らないからと、当院にくる患者には、きちっと上咽頭炎であることを説明して治療に入る。しかし、休日当番というのは、いつもの耳鼻科が休診だから、しかたなく当院に来ている人も多い。もう二度と来ないので、余計なことを言わないほうがいいのだ。

 

そんなわけで、風邪だと説明して流してしまう。後ろめたい気持ちもあるのだが、真実が人を幸せにするとは限らないのだ。

休日診療で、まったく予想外だった。

インフルエンザの患者がすごくくると思っていたのだ。実際に、インフル陽性になったのは、3~4人ぐらい。予想に反してすごく少なかった。

 

多かったのは急性中耳炎。子どもの急性中耳炎も多かったが、大人の急性中耳炎が多かったのは本当に予想外。

 

インフルにかかり、その数日後に急性中耳炎になる人が多かった。すでに他のところで、インフルエンザは指摘されて、治療も受けていたのだ。

 

インフルエンザウイルスそのものが急性中耳炎を起こすことは知られている。ウイルスそのものの直接の中耳炎もあるのだろう。ただ、もう一つ考えられるのは、インフルエンザウイルスが引き金になり、二次的な細菌感染が起こったケース。両者を区別することはほぼ不可能だろう。ウイルス感染であれば抗生剤はいらないということになるが、細菌感染であれば抗生剤が必要になる。区別が難しいので、結局すべて抗生剤をだすことになった。

 

大学の後輩の矢野先生が、インフルエンザの急性中耳炎について論文を書いている。それによると、インフルエンザに20%ぐらいは急性中耳炎を合併するそうだ。ただ、子どもには多いという記載があるが、大人がどうなのかは書いていない。小児科と一緒に検討しているので、大人は対象外になっている可能性はありそうだ。

 

インフル後の大人の急性中耳炎が、4~5人は来た。こんなに多いのかとすこし驚きであった。

12月30日に休日診療を行い、そして今日1月2日に二度目の休日診療。たいして患者が来ないだろうと思っていたら、見当違い。72人の新患患者が受診して来ました。この72人は、本日初めて当院を受診してきた患者です。過去受診歴もある人を含めて、トータルの患者数は96人でした。

 

これだけ来ると、受付が大変です。カルテを作るのが大変なのです。僕自身も、かなりとばして診療しました。急ぐことで、ミスがでてきましたが、なんとか時間通りに終えました。延長はほとんどなしです。予定の午後5時すぎに終了しています。待ち時間は長くて1時間ぐらいかな。

 

けっこうへとへとです。

 

困ったのは下の薬局の薬がなくなったこと。粉の抗生剤がない、喘息吸入薬がない、整腸剤がない。そういう情報が入ってくるたびに、薬を変更していきます。1月6日に薬が入ると言っていますが、午前中だと薬がないままかもしれません。