12/12(金)~12/14(日)に開催されたTECH WORLD HACKATHON2025に参加してきました!以下,体験記です。
(総じて最高なハッカソンで次回も開催されますように+参加しましょう!という願いでの執筆です✊
ハッカソンの概要
TECH WORLD HACKATHON2025 は、2025年12月12日(金)〜14日(日) に、東京都中央区築地の 株式会社LayerX 東京本社 を会場に開催されました。
テーマは 「日本が抱える社会課題を、事業として解決せよ」 で、少子高齢化や観光、若年層の生活課題など、さまざまな社会的テーマに対して技術・ビジネス両面からアプローチするプロダクトの立ち上げが求められました。
審査は最終日のプレゼンテーションで行われ、以下の観点が評価基準として設けられていました:
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社会課題にどれだけ本質的に切り込んでいるか
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技術的な完成度
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事業としての実現可能性(収益性)
優勝チームには 賞金 50万円 、他にもスポンサー企業からの特別賞が授与されました。
エンジニア向けメディア TechWorld が主催していることや、審査員に著名なエンジニア/起業家である中島聡さんが審査をされることでも話題になりました。
参加した経緯
きっかけは Twitter(X) でした。
昔参加したSechack365というハッカソンの修了生が投稿したツイットを見て、面白そう!知り合いがいるなら参加しても大丈夫そう!と勇気をもらい、参加登録しました。
(僕自身の投稿を見て「じゃあ参加してみようかな」と決めた人もいたりして、 こうした横のつながりの強さを改めて実感しました。
スケジュール
1日目(12/12(金))
初日は 20時集合。
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ハッカソン全体の説明
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30秒自己紹介
があり、その後はチーム結成。今回は 4〜5人チーム という制約があり、
当日現地でSechack365修了生同士で DM やり取りして 「一緒にやりませんか!」と声をかけてもらい、チームが組めました。
夜はピザを食べながらアイデア出しをして、22時以降も議論継続。 最終的には 23時半頃まで Mac を囲んであーだこーだ話していました。
この時点で「観光」というテーマが浮かび、
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新婚旅行でわからない観光物があり、自分向けに解説して欲しかった
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台湾旅行で治安的にスマホを取り出せなかった
など、メンバーの実体験から課題が見えてきました。たまたま(?)ARグラスを持っていたチームメイトがいて、「これ、AR グラスで解決できるんじゃ?」という話になり、 AR(XR)× 観光 をテーマに進めるのが第一方針になりました。

※この日の夜はピザとお惣菜がでました!美味しかった!!
2日目(12/13(土))
11時に会場集合し、昨日に続けてテーマについて議論。
お昼のお弁当を食べ終わったあたりで、おおよその開発物を決定しました。
メンバーは5人いて、以下のような役割分担になりました。
全員がハッカソンの参加者としても運営者としても経験あり、Vibe Codingにも慣れていたので、開発自体はかなり順調に来ました。とりあえずのデモはこの日動くところまで持っていけたのは良かったなと思います。
20時に会場が閉まった後、24時くらいまではDiscordでやり取りしましたが、しっかり7時間ほど寝ました。

お昼に出たお弁当が美味しくてテンションあがる。

なんと間食におにぎりが!!
(確か元エンジニアの方が立ち上げたおにぎり屋さんと説明ありました。無茶苦茶おしゃれで美味しかった。御礼も兼ねてお店行きたい。。!
あと、スタバのコーヒーも飲み放題で最高でした。
3日目(12/14(日))
この日は10時開場。
12時くらいまでは仕上げ開発し、その後に
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デモ動画撮影
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スライド構成作成(notionで文章骨格を作成)
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Genspark(+Manus)で一気にスライドを生成
という流れで進め、14:30にスライド、デモ動画、Githubリンクを提出しました。

お昼に出たひつまぶし弁当。地元食!!

懇談会のお寿司!!
自チームの作成物
僕たちのチームが作ったのは、
①観光地の情報DBを容易に作成するデータ基盤と、②観光地の情報を個人の嗜好を考慮しながら提示するARグラス向けアプリケーション です。


全体構成
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観光地情報を容易に収集するデータ基盤
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VLM(Vision-Language Model)を使ったサーバ@さくら高火力サーバ
- SB Intuitionsが公開しているSarashinaを利用

自分の担当
① 観光情報データ基盤
Wikipedia、Google Maps、Web Search などの情報を組み合わせ、 LLM に観光地説明を生成させる仕組みを実装しました。
LLMによる生成は素早く手間いらずですがハルシネーションが怖く、 情報ソースを明示的に混ぜる形で精度も担保する観光地説明DB作成一気通貫のコードを実装しました。
以上を基に、ハッカソンの開催された銀座周辺のデータベースを作成しました。
(ちなみに近い試みが論文で発表されており、中国チベット周辺での観光DB作成の事例がありました。
RAG-Optimized Tibetan Tourism LLMs: Enhancing Accuracy and Personalization
https://arxiv.org/pdf/2408.12003

② ボツになった案(組み込み系)
途中まで検討していたのが、 AR グラスではなく 肩乗り音声デバイス 案。
M5Stack の LLM 音声モジュールを使い、 サーバーと通信して指定テキストを喋らせる実装まで行いました。
最終的には「今回のプレゼンには不要」と判断し、 自分から提案してこの案は止めて、データ基盤に集中しました。
他のチームのテーマ
雑多なメモですが
・絵に英語で命を吹き込み
・AI会話ファシリテーター
・海外からの旅行者向け地震時サポート
・介護の計画自動作成
・ごみ捨てを楽しくするゲーム
・窓口手続きを楽にする
・地方移住人生ゲーム(双六)
・政策選択ゲーム
・荷物の積み込みシミュレーション
・自撮りから魅力的な写真生成
・都道府県対応歩数計アプリ
などでした!Slerよりの内容からゲーム的な内容まで様々でした。
感想
結果として 受賞はできませんでした。
ただ、審査はとても誠実で、 事前に公開されていた通り
「どれだけ社会課題に切り込んでいるか」
が重視されていた印象です。
派手さはなくても、 しっかり課題に向き合ったチームが優勝していて、 とても納得感のある結果でした。
正直、自分たちは
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自分たち自身の強いペインではないテーマ
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5分で伝え切るストーリー設計
の部分が甘かったな、と反省しています。
一方で、
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バイブコーディングを教え合えた
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スライドも爆速で作れた
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「また一緒にハッカソン出よう」という関係ができた
という点は大きな収穫でした。
環境面も本当に素晴らしく、
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食事・飲み物の提供
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さくらの高火力サーバーが使える
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各種ツール使い放題
ここまで整ったハッカソンはなかなか無いと思います。
参加者層も非常に良く、 技術・発信・コミュニティ活動に積極的な人が多く、 良い縁がたくさんできました。
スポンサーの方々とも話せて、 LayerX さんのオフィスに初めて行けたのも嬉しかったです。
ぜひ 第2回の開催 を期待していますし、 迷っている方がいたら 全力でおすすめしたいハッカソン です。






















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