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2024年もかなり売れたRyzen 7 5700XのゲーミングPC、MSIコラボ「POWERED BY MSI」のSTORM製オールブラックモデルをチェック!
POWERED BY MSIのゲーミングPC「幻界 Limited Black」 text by 坂本はじめ
- 提供:
- MSI
2024年12月26日 00:00
STORMの「幻界 Limited Black」は、POWERED BY MSI ESSENTIAL認定を取得したMSIとSTORMのコラボレーションモデルにして、黒いカラーリングにこだわって構築されたゲーミングBTO PCだ。
さまざまなパーツ構成で販売されている幻界 Limited Blackの中から、今回は2024年のゲーミングBTO PCの中でも定番仕様として好評を博したRyzen 7 5700X搭載モデルを用意。MSIとSTORMの協業体制によって構築された黒いゲーミングBTO PCの魅力を確認してみよう。
MSIとBTO PCメーカー協力のもと製造されるゲーミングPC「POWERED BY MSI」
幻界 Limited Blackを紹介する前に、あらためて「POWERED BY MSI」について確認しておこう。
POWERED BY MSIとは、PCパーツメーカーとして知られるMSIとBTO PCメーカーとの協力のもと製造されたBTO PCであることを示す認定プログラム。MSI製の高品質なパーツを使用して構築されたPOWERED BY MSI認定モデルは、最高のゲーミング性能を発揮するとされている。
POWERED BY MSIには、「ULTIMATE」、「ADVANCED」、「ESSENTIAL」という3つのグレードが用意されており、もっとも要件の厳しいULTIMATEではMSI製パーツを6個搭載する必要がある。一方、STORMの幻界 Limited Blackが認定されているESSENTIALはもっとも自由度が高く設定されており、マザーボードとその他1個のパーツがMSI製品であれば要件を満たすことができる。
ULTIMATEがMSI製パーツの組み合わせによるシナジーを最大限に享受できるPCである一方、ESSENTIALにはBTO PCメーカー独自のこだわりを反映しやすいというメリットがあり、必ずしも上位グレードの方が優れているというわけではない。いずれのグレードでも、MSIとBTO PCメーカーの強固な協力体制のもとでMSI製マザーボードを中心に構築することで、高い信頼性とゲーミング性能を実現している。
STORMこだわりの黒いゲーミングBTO PC「幻界 Limited Black」
MSIとSTORMがコラボレーションした「幻界 Limited Black」では、MSI製のマザーボードと水冷CPUクーラー、それにMSIのピラーレスケースである「MAG PANO M100R PZ / Black」を採用することで、POWERED BY MSI ESSENTIALの要件をクリアしている。
Limited Blackの名が示す通り、PCケースや搭載パーツは黒を基調としたカラーリングにこだわって選定されており、4基のケースファンによるLEDイルミネーションが映える洗練されたビジュアルが魅力の黒いゲーミングPCだ。
今回紹介する「LB-57X47S」は、AMDの8コア/16スレッドCPU「Ryzen 7 5700X」に、「GeForce RTX 4070 SUPER」搭載ビデオカードを組み合わせた構成のモデルで、マザーボードにはAMD B550チップセット搭載マザーボードのMSI「B550M PRO-VDH」を採用していた。
そのコストパフォーマンスの高さから、2024年のゲーミングBTO PCの中でも屈指の人気CPUだったRyzen 7 5700Xを搭載しているだけあって、ミドルレンジ上位の高性能GPUを採用しながらもLB-57X47Sの販売価格は226,000円(※記事執筆時、2024年12月18日の価格)。幻界 Limited Blackの中でも特にコストパフォーマンスに優れた一台だ。
Ryzen 7 5700XとGeForce RTX 4070 SUPERを搭載する幻界 Limited Blackの実力とは
ここからは、幻界 Limited BlackのRyzen 7 5700X搭載モデル「LB-57X47S」の性能を各種ベンチマークテストでチェックしてみよう。
テスト時の動作設定や条件は以下の通り。Ryzen 7 5700XやGeForce RTX 4070 SUPERには標準的なリミット設定が適用されており、特に性能を制限するような設定は存在しない。
CPUとGPUのCGレンダリング性能を計測する「Cinebench 2024」を実行した結果が以下のグラフ。CPUスコアはMulti Coreが「765pts」で、Single Coreは「93pts」。GPUスコアは「18,540pts」だった。
スコアはいずれもCPUとGPUが本来の性能を発揮していると判断できる数値であり、幻界 Limited Black LB-57X47SはRyzen 7 5700XとGeForce RTX 4070 SUPERの性能をフルに引き出せているようだ。
ゲームベンチマークの「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」では、グラフィックプリセットを「最高品質」、FSRやDLSSによる超解像を「無効」にそれぞれ設定し、3つの画面解像度でテストを実行。ベンチマークスコアと平均フレームレートを計測した。
GeForce RTX 4070 SUPERの性能からすると、フルHD/1080pではCPUがより高速な物であればさらにスコアと平均フレームレートが伸ばせる値だが、WQHD/1440p以上の解像度ではGPUの最高性能をほぼ引き出せている値だ。フルHD/1080p時はGPU側に余力があるとはいえ、平均フレームレートは177.7fpsに達しており、ゲームを快適にプレイするのに十分なパフォーマンスが得られている。
グラフィックのクオリティや高解像度など画質重視でGPU負荷の高い条件では、GeForce RTX 4070 SUPERの性能を十分に引き出し、ゲームを快適にプレイできるだけの実力がRyzen 7 5700Xには備わっている。それでいて安価なのだから、2024年になってもコストパフォーマンスに優れたCPUとして注目されるのも当然というものだ。
Cinebench 2024の「CPU (Multi Core)」と、ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク(4K/2160p)を実行した際のCPUとGPUの温度を計測した結果が以下のグラフ。
MSIの280mm水冷「MEG CORELIQUID S280」を擁する幻界 Limited Black LB-57X47Sの冷却システムは、Ryzen 7 5700XとGeForce RTX 4070 SUPERを完璧に冷やしきれており、サーマルスロットリングとは無縁の低い動作温度だった。
MSIのPCパーツが好きなら「POWERED BY MSI」のゲーミングPCMSI×BTO PCメーカーの手堅いモデルの指標に
POWERED BY MSI認定のモデルは、MSIのPCパーツをメインにしつつ、BTO PCメーカーが最良と思われる構成で構築されたPCだ。MSIのPCパーツを使ったPCが欲しいユーザーは、POWERED BY MSIの表記の有無を気にしつつモデルを選んでもらいたい。
STORMのPOWERED BY MSI ESSENTIAL認定の幻界 Limited Blackであれば、マザーボード、水冷クーラー、ケースというコアパーツにMSI製品を採用しつつ、STORMこだわりのパーツ選定によって構築されたルックスも美しいゲーミングPCに仕上がっている。
今回はRyzen 7 5700Xを搭載したコストパフォーマンス重視のモデルを紹介したが、最新鋭のCPUを搭載したハイエンドモデル、高フレームレートで競技性の高いゲームをプレイすることを望むゲーマー向けのモデルなどもラインナップされている。黒くスタイリッシュなビジュアルが気に入ったなら、自分好みのパーツ構成の幻界 Limited Blackを探してみると良いだろう。