iPhone 6S、マイナーチェンジながら・・ --- 安田 佐和子

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アップル、ファン待望の新作発表会を開催しました。

ひとまず、注目度ナンバーワンのiPhone 6Sから振り返ってみましょう。

6Sは4.7インチ、6S Plusは5.5インチと前回と変わらず。ただし・・。

重さ 6S:143g> 6 : 129g、6S : Plus : 192g>6S : 172g
薄さ 6S:7.1mm> 6 : 6.9mm、6S : Plus 7.3mm>6 Plus : 7.1mm

ややサイズアップしております。おかげで、「6」シリーズよりカメラの出っ張りは気にならなくなるでしょうね。

カラーバリュエーションは、従来にローズゴールドをプラスしました。華やかさを求める女性を中心に、ハートをわしづかみしそうな予感。

6s
(出所:Apple)

大きな違いは、カメラでしょう。8メガピクセルから、6Sは12メガピクセルへ引き上げられ一段と高画質を実現します。自撮りにも対応しフロント・カメラも5メガピクセルと、従来の1.2メガピクセルから引き上げました。また動画は4Kと、TV並みの映像をお届け。さり気なく撮影した日常が、映画のようなクオリティで楽しめます。

もちろん、噂通り3Dタッチ(フォース・タッチ、感圧タッチセンサー)を搭載してきました。力強く押すだけで、スクロールなどの手間を省いてサクサクお好みの動作を可能とさせます。詳細は、インストラクションのビデオをご覧あれ。

以上、iPhone 6Sはほぼ予想通りでした。9月12日から予約を開始し、日本を含め25日から出荷予定となります。

アップルTVは、音声認識バーチャル秘書機能「Siri」のほか「アプストア」を新たに組み込んできました。ティム・クック最高経営責任者(CEO)が「TVの未来こそ、アプリだ」と宣言したように、動画ストリーミング以外にお買い物まで可能にします。10月後半に発売予定で、32GBは149ドル、64GBは199ドル。旧型の69ドルから、跳ね上がるはずです。

iPad Proは、従来の9.7インチからグッと拡大させ12インチに設定しています。スクリーンに専用のペンで文字を書くなどの機能を追加。スタイラスを連想させるペンは別売で99ドル、スマートキーボードは169ドルです。マイクロソフトの「サーフェス Pro」を彷彿とさせますね。事前に噂になった独自の動画ストリーミング配信については、見送られました。

ipad pro
(出所:Marketwatch)

その他、アップル・ウォッチ向けのバンドを新たに投入したほか、高級革製品ブランド「エルメス」とのコラボ製品も発表しています。気になるH印ストラップのお値段は、1100ドルから1500ドル(13万2000円~18万円)也。

パイパー・ジャフレイのアナリスト、ジーン・マンスター氏は発表会を受け「iPhone 6Sは値下げされたiPhone 6シリーズと合わせ、競争が激化するスマートフォンでシェア拡大を可能とさせる」とコメントしていました。その上で、2016年の販売台数伸び率を4%増と掲げ、市場予想の横ばいより強い数字を見込みます。ブルなパイパー・ジャフレイの予想に反し、ツイッターをはじめiPad Proへの評判は概して芳しくありません。

やっぱり、サイズって大事なんですね。
twitter
(出所:Twitter)

アップルの株価は発表会前に1.5%高を迎えたものの、結局1.9%安で引け。ほぼ事前予想通りの内容で、新製品が手放しで革新的と判断できなかったためか「セル・ザ・ファクト」を迎えてしまいました。基本的にメディアはアップル寄りが多いなか、Marketwatchがツイッターで飛び交ったジョーク混じりのバックラッシュを取り上げていたことが印象的でした。

(カバー写真:Eric Risberg AP via USA Today


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2015年9月9日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。


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