スケーラブルで安定性に優れたクラウド基盤の構築を目指す

 様々なセキュリティ対策をSaaS型で提供する「HENNGE One」を主力プロダクトに事業を展開するHENNGE。同社は、定評のあるメール誤送信対策をはじめ、企業の電子メール活用を支える各種ソリューションの提供にも注力してきた。2016年から、BtoCのビジネスを展開する企業に向けたクラウド型の大規模メール配信基盤「Customers Mail Cloud」の提供も行ってきた。

 Customers Mail Cloudのサービス基盤の再構築に際して同社では、DNS設定を含めたサーバー構築の完全自動化や、既存IaaSが抱えるサーバー台数や1サーバー当たりのグローバルIPアドレスの割り付けに関する仕様制約の克服、さらにはネットワークの高度な安定性の担保やコストパフォーマンスの向上なども重要な要件として掲げた。そして、そうした困難な要求に応えることができるクラウド基盤として同社が採用したのが、さくらインターネットの提供する国産IaaS「さくらのクラウド」だった。

 以下では、先ごろ実施された「第2回 さくらのユーザー会」でのHENNGEによる講演内容をベースに、さくらのクラウドがCustomers Mail Cloudのサービス基盤をいかに支え、どのようなメリットをHENNGEやユーザー企業にもたらしているかを紹介する。

 HENNGEのようなクラウドサービス事業者に限らず、オンプレミス上の業務システムのクラウド化や、既にクラウド基盤上で運用しているシステムの課題解決に取り組もうと考えている企業にとっても有益な情報となるはずだ。

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