2025.10.9
プレスリリース

メルカリ、「マーケットプレイスの基本原則」や新たに定めた対応方針に関するホワイトペーパーを公開

〜第5回「マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」を実施〜

株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、2025年10月9日、「マーケットプレイスの基本原則」(以下、基本原則)の考え方と新たに定めた対応方針に関する議論の経緯をまとめたホワイトペーパーを公開したことをお知らせいたします。メルカリは、2025年7月と9月に「第5回マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」(以下、第5回アドバイザリーボード)を実施し、今後マーケットプレイス内の「安心・安全」が著しく損なわれる可能性がある商品については、出品禁止などを含む対応を実施する方針を策定いたしました。

「マーケットプレイスの基本原則」の考え方と議論の経緯に関するホワイトペーパー
https://pj.mercari.com/principles/marketplace-principles-and-history_JP.pdf 

「第5回マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」の議事概要
https://about.mercari.com/press/news/articles/20251009_advisoryboard/

■「マーケットプレイスの基本原則」およびメルカリのマーケットプレイス運営の考え方

メルカリは2021年、コロナ禍における社会情勢の変化を受け、「メルカリ」のマーケットプレイスに参加するすべての人の拠り所となるような基本的な考え方として、外部有識者とともに「マーケットプレイスの基本原則」を策定いたしました※1。

以降、メルカリは、誰もが安心して参加できる自由で多様なマーケットプレイスを目指して、「安全であること(Safe)」「信頼できること(Trustworthy)」「人道的であること(Humane)」という考え方に基づき、出品や取引に関する判断、利用規約・ガイドの見直しなどを行っております。例えば、過去においては基本原則の「安全であること」に基づき、これまでコロナ禍におけるマスク・消毒液※1、備蓄米※2、空薬きょう※3といった商品の出品禁止を決定いたしました。

また、この基本原則は、外部有識者によるアドバイザリーボードにて定期的にレビューを行い、社会情勢の変化やさまざまなステークホルダーの皆様との対話を踏まえて見直しを行っております。

※1:メルカリ、外部有識者とともに策定した「マーケットプレイスの基本原則」を公開 ( https://about.mercari.com/press/news/articles/20210127_marketplaceprinciples/ )
※2:メルカリ、政府備蓄米の出品禁止を決定 (https://about.mercari.com/press/news/articles/20250529_marketplaceprinciples/ )
※3:メルカリ、空薬莢等の出品禁止物への対応について警察庁より感謝状を授与 (https://about.mercari.com/press/news/articles/20250911_tns/ )

■アドバイザリーボードでの議論

基本原則は2021年に策定してから5年が経過しようとしています。昨今、マーケットプレイスの安心・安全への負の影響の拡大がさまざまな観点から表面化してきました。例えば、需給が著しく逼迫している商品の取引などによって、不正出品や誹謗中傷などが発生しております。

こうした環境の変化を背景に、2025年7月と9月に実施した第5回アドバイザリーボードでは、従来から設定されていた基本原則とは異なる観点からの対応方針について議論されました。それが、基本原則を維持しつつも、基本原則の枠外で、メルカリの経営判断として個別の事案に対する出品禁止措置等を行う枠組みです。これは、原則そのものを変更するのではなく、あくまでも原則を重要な指針として堅持した上で、個別判断の余地を認めるものです。

■今後の対応方針

誰もが安心して参加できる、多様で自由なマーケットプレイスを創るために、お客さまが安心・安全にサービスをご利用いただける環境を構築することはメルカリにとって重要な責務です。

外部有識者との2回にわたる議論を踏まえた検討の結果、不正出品やトラブルの急増、極端な価格の乱高下など、マーケットプレイス内の「安心・安全」が著しく損なわれる可能性がある商品については、出品禁止などを含む対応を行う方針といたしました。

私たちがつくりたいマーケットプレイス
https://about.mercari.com/principles/

メルカリは今後も外部有識者やステークホルダーの意見を取り入れながら、「マーケットプレイスの基本原則」に基づき、誰もが安心して参加できる自由で多様なマーケットプレイスを目指してまいります。