本ソフトは、「RPGツクール2000規格で作成された、対応するRPGツクール(2000,2003,XP,VX,VXAce 等)においてループする標準MIDIファイルを、対応するRPGツクール(VXAce,MV 等)においてループするOGG Vorbisファイル、及びAAC(m4a)ファイルへ変換する」ツールです。
This software is a converter from looping Standard MIDI File which is conformable to RPG Maker 2000 to looping OGG Vorbis File and/or AAC (m4a) File by special tag LOOPSTART/LOOPLENGTH. (I'm not good at English, so contribution of translation is highly appreciated. Please see Contribution in this README.)
** 本ソフトを入手、利用した時点で、本ソフトの構成要素に付されている全てのライセンス条項にあなたが同意し、README(本文書)の「ツール利用上の注意事項」を理解し同意したものと見なします。 ** ライセンスについては同梱の LICENSE をご参照下さい。
プロジェクトページは こちら です。
- RPGツクール2000規格で作成されたいわゆるMIDI素材(CC111を用いてループするように作られたMIDI素材)を、LOOPSTART/LOOPLENGTHタグによるループ情報を埋め込んだ OGG Vorbisファイル および AACファイル へ変換することが出来ます。
- 変換する前に、変換結果を確認するためのプレビュー再生を簡単に行うことが出来ます(プレビュー再生ではループ再生はされません)。
- 複数のMIDI素材をまとめて変換することもできます。
- 他の形式への変換用にWAV出力もできます。
- ループ再生に不要なデータを削って出力する「サイズ節約モード」と、音楽プレイヤーで聴くために指定回数ループとフェードアウトを行って出力する「サウンドトラックモード」が使えます。
- 変換時に同時にループ情報(LOOPSTART/LOOPLENGTH)を書きだしたjsonファイルも得られます。テキストエディタ等で開けばサンプル数単位のループ情報を得られます。
- エフェクト・エンコード品質などの調整が出来ます(詳しくは「使用可能なオプションについて」をご覧下さい)
- ここ から、末尾に
-full
と書かれたZIPパッケージをダウンロードします。 - ダウンロードしたZIPを適当な場所に展開します。
- これで準備完了です。 "LoopMID2LoopOGG.exe" をダブルクリックすると起動できます。
- ここ から、末尾に
-apponly
と書かれたZIPパッケージをダウンロードします。 - 音源データ(サウンドフォント)をダウンロードします。すぐに使えるサウンドフォントは以下の通りです。各サウンドフォントは申し訳ありませんが各自検索の上入手して下さい。
- SGM V2.01 (sf2/SGM_v2.01.cfg)
- FluidR3GM (sf2/FluidR3GM.cfg)
- FluidR3GM + FluidR3GS (sf2/FluidR3GM+GS.cfg)
- GeneralUser GS v1.471 (sf2/GUGS.cfg)
- A320U (sf2/musix.cfg)
- Papelmedia SF2 GM 2007 (sf2/PapelmediaSF2GM2007.cfg)
- 1番でダウンロードしたZIPパッケージを、適当な場所に展開します。
- 2番でダウンロードした音源データ(SGM-V2.01.sf2)を、3番で展開したパッケージ内の
sf2
フォルダに移動します。 - "LoopMID2LoopOGG.exe" をダブルクリックして、アプリケーションを起動します。
- 上部メニューの
ファイル->設定
を選択し、出てきた設定画面のTiMidity++
という項目をクリックします。 コンフィグファイル
の項目で、適切なコンフィグファイルを指定して下さい。上記からサウンドフォントを選択された方は、上記の対応する括弧くくりのコンフィグファイルを指定して下さい(SGMを選択された方はデフォルト値で設定済みですのでこの手順は不要です)。
以上で準備完了です。
- ここ から、最新版の末尾に
-apponly
と書かれたZIPパッケージをダウンロードします。 - ダウンロードしたZIPを、セットアップで本アプリを設置した場所に展開します。上書きするかどうかを聞かれたら全て「はい」を押して下さい。
- 以上でアップデート完了です。設定等は別の場所に記録されているので、そのまま利用続行できます。
- まず、出力先のフォルダを
出力先ディレクトリ
に設定します。設定しないと変換できません。 - 変換したいMIDIファイルをウィンドウ中央のアイコン部分( Convert と書かれている部分)にドラッグ&ドロップします。
- 出てきたダイアログの「変換中…」が「変換完了!」に変わったら変換完了です。変換済みのOGGファイル/AACファイルは1番で指定したフォルダに出力されます。
変換済みOGGファイル/AACファイルには自動的にループタグが埋め込まれるので、対応するRPGツクールなどの環境で継ぎ目なくループ再生されます。
もしループ再生されるかをいちいちRPGツクールでインポートして再生…とするのが面倒な方は、同梱している "OggLoopPlayer.exe" をご利用下さい。OggLoopPlayerの利用方法は以下のとおりです。
- ウィンドウ上部の "File" をクリックし、出てきたメニューから "Open" を選択します。
- ファイル選択画面が出てきますので、ループタグが埋め込まれているOGGファイルを選択します。
- 再生ボタン(三角マーク)を押します。
- ウィンドウ上下中央のバーで大体の再生位置を指定し、右端の戻るボタン的なものを押すと、指定位置から再生することが出来ます
OggLoopPlayerは現在かなり不安定なので、もし再生ボタンをおしても再生できなくなったりしたらプレイヤーを再起動して下さい。ご迷惑をおかけします。また、AACファイルの再生にも現在対応しておりません。
- 変換前にプレビュー再生する: この項目にチェックを入れると、変換する前にどのような結果になるか試聴することが出来ます。複数変換時には無視されます。
- 出力先ディレクトリ: 変換後のファイルを保存するディレクトリを指定します。 変換する前に必ず指定するようにして下さい。
- 出力音量倍率(%): 出力時の音量倍率を 0 〜 200 %の間で設定できます。但し、音割れを起こす場合は自動で音量を調整するため 、曲毎に上げられる音量には限界があります。
- 常に200%に設定しておいてノーマライズ処理のように使うことも出来ますが、必ずしも聴覚上の音量が同じになるとは限りません。例えば、曲の中で盛り上がる部分がある場合、その部分が音割れしないように音量を調整するため、それ以外の部分は音量は小さくなる、ということが起こります。
ファイル->設定
を選択すると設定画面を呼び出すことが出来ます。設定画面では下記の設定を変更できます。
- 出力ファイル形式: 出力ファイル形式を
OGG Vorbis (ループタグ付き)
,AAC (ループタグ付き)
,Ogg Vorbis & AAC (ループタグ付き)
,WAVE形式
から選択できます。 - 出力モード
- サイズ節約モード: ループ再生に必要のない波形データを削り、サイズを抑えて出力するモードです。
ループ終了後に残す最大サンプル数
で設定されたサンプルだけ、ループ後に残します。(0にしても良いと思われますが、念の為入れてあります) - サウンドトラックモード: 音楽プレイヤーなどループ再生をサポートしないプレイヤーで聴きたい場合などのために、指定回数分のループとループ後のフェードアウトを出力に含めるモードです。
ループ後からのフェードアウト開始秒数
は、ループ終了地点から何秒後にフェードアウトを開始するかを指定するオプションです。
- サイズ節約モード: ループ再生に必要のない波形データを削り、サイズを抑えて出力するモードです。
- 各種ファイル/ディレクトリパス
- コンフィグファイル: TiMidity++へ渡されるコンフィグファイルを指定します。
- サウンドフォント格納ディレクトリ: サウンドフォントファイル(
.sf2
)が配置されているディレクトリを指定します。
注意: エフェクトの変更はより積極的に曲の印象を変更する操作になります。もしMIDI素材の配布元でエフェクトの操作が明示的に禁止されている場合は、デフォルト設定から変更しないようにして下さい。
- リバーブ(残響): 音が広い部屋で響いたように聴かせる効果です。基本的には出力結果が響き過ぎている時に調整して下さい。
- 無効: リバーブを完全に無効化します。
- 有効(MIDIコントロールチェンジによる制御) (デフォルト設定): MIDI コントロールチェンジによるリバーブ制御を有効にします。
- 有効(指定レベルで固定): 直下の「リバーブレベル」で指定したレベルでリバーブエフェクトを適用します。全ての音色のリバーブレベルが指定レベルに固定されます。
- Ogg Vorbis エンコード品質: Ogg Vorbis形式へ変換するときの品質値を設定できます。
- 標準: 聴いていて違和感が無い程度の品質です。(サイズは大体
16キロバイト × 再生秒数
になります) - サイズ優先: 悪くない品質で、サイズをそこそこ節約できます。(サイズは大体
10キロバイト × 再生秒数
になります) - 品質値を指定: 直下の「品質値」で設定した値でエンコードします。小さい値だとサイズ優先に、大きい値だと高品質(=WAVファイルの結果に近い)になります。
- 標準: 聴いていて違和感が無い程度の品質です。(サイズは大体
- AAC エンコード品質: AAC形式へ変換するときの品質値を設定できます。
- 標準: 聴いていて違和感が無い程度の品質です。(サイズは大体
16キロバイト × 再生秒数
になります) - サイズ優先: 悪くない品質で、サイズをそこそこ節約できます。(サイズは大体
8キロバイト × 再生秒数
になります) - 平均ビットレートを指定: 直下の「平均ビットレート」で設定した値に平均ビットレートが近づくようにエンコードします。小さい値だとサイズ優先に、大きい値だと高品質(=WAVファイルの結果に近い)になります。
- 標準: 聴いていて違和感が無い程度の品質です。(サイズは大体
- フルパッケージ版に同梱されている音源を用いて変換したOGGファイル及びAAC(m4a)ファイルを利用する場合、同梱の
LICENSE.SGM.txt
を利用したソフトウェアにコピーして同梱するか、もしくは内容のコピーをソフトウェア内のユーザから見える位置に記載して下さい。 - 本ツールを使用して生成したOGGファイル/AACファイルに関する著作権は、変換元のMIDIファイルの著作権、及び変換に利用された音源データの著作権を全て受け継ぐものとします。
- 上記に従って、変換元のMIDIファイルの著作者、及び音源データの著作者が明示的に許可していない限り、生成されたOGGファイル/AACファイルの再配布等の著作権により保護される利用形態は許可されません。
- MIDIファイルの著作者が「他形式への変換しての素材利用」を明示的に許可していない場合、そのMIDIファイルに本ツールを適用し、素材として利用することは許可されません。
- MIDIファイルの著作者が明示的に制限している利用用途がある場合、本ツールを使用して生成したOGGファイル/AACファイルについても同様の制限を受けるものとします。
- 本ツールを利用したことによるトラブル、うまく変換できないなどの本ツールの動作にまつわるトラブル等について、MIDIファイルの著作者に問い合わせをしてはいけません。
- 変換元となるMIDI素材の制作者が「ゲームに同梱して使って良い」と表明している場合、本ツールを使用して変換したOGGファイル/AACファイルもゲームに同梱して使用して大丈夫です。
- 但し、後述していますが「WAV/OGG等に変換して使っても良いです」と表明されていない場合は、本ツールを使用して生成したOGGファイル/AACファイルは使用できません。
- 本ツールを使用して生成したOGGファイル/AACファイルを、変換元のMIDI素材の制作者に許可無く、素材として再配布してはいけません。
- 本ツールを使用して生成したOGGファイル/AACファイルを自作したものと主張するのも絶対ダメです。
- もしMIDI素材の制作者が「WAV/OGG等に変換して使っても良いです」と明示的に書いていない場合は、問い合わせをして変換しても良いことを確認するまでは本ツールを使って変換してはいけません。
- MIDI素材の制作者が「こういう用途には使わないで下さい」と表明している場合、本ツールを使って変換したファイルも指定された用途に使用してはいけません。
- もし音源データの制作者が、その音源データの利用に関して何らかの制限を課している場合はそれに従わなければなりません。
- フルパッケージ版にも同梱している SGM-V2.01 は、制作者により「クレジットを表記してくれれば自由に使って良い」と表明されています(参考-配布ページ 、参考-ライセンス要約)。こちらで
LICENSE.SGM.txt
に必要なクレジット表記を書いておきましたので、コピーして同梱するか、もしくは内容をゲームに同梱されるREADMEなどにコピペして頂ければ、問題なく利用できます。 - 現在同梱されているTiMidityコンフィグファイルで利用できるサウンドフォントについても、基本的にはライセンス的に問題ないはずですが、MSGSだけは微妙だった気がしますので、できれば調査の上ご利用下さい。
- フルパッケージ版にも同梱している SGM-V2.01 は、制作者により「クレジットを表記してくれれば自由に使って良い」と表明されています(参考-配布ページ 、参考-ライセンス要約)。こちらで
- ただし、個人に閉じた利用(携帯音楽プレイヤーに入れて聴きたい、など)なら、著作権の法律上は問題ないので大丈夫です(再配布等は個人に閉じない利用なので依然としてダメです)。
- 「LoopMID2LoopOGGっていうツールを使ってあなたのMIDIが変換できない」のような問い合わせを、MIDIファイルの著作者にするのは絶対に止めてください。うまく変換できない場合の問い合わせはアミーゴ宛にお願いします。対応を検討します。
- 「WAV/OGG/AAC等に変換して使っても良いか」は、本ツールに限定されないより一般的な問い合わせなのでしても良いと思いますが、十分にホームページ等に公開されている利用規約などを確認してからするようにして下さい。
- Windows10, intel corei7, メモリ32GB
- Windows10, intel atom, メモリ2GB
- Ubuntu 14.04 LTS, intel corei7, メモリ8GB
- 一部MIDI素材が正常に変換できないことが確認されています。正常に変換できないとは以下のような状況を指します。
- ループ終了地点がズレていて無音時間が発生してしまう
- 楽器単位の音量調整が出来ないため、曲によってはあるパートが聴きづらくなります
- 一部のMIDI素材において、ある箇所だけ音程が変わってしまうことがあります(1曲のみ確認のため、ほぼ起こらないと思われますが…)
上記の問題点については対策を検討中、もしくは対策は考案済みで実装を検討中です。
下記のような協力を激しく歓迎致します。
- 正常に変換できないMIDI素材の報告
- 「配布元のホームページのアドレス」「曲名」を教えて頂けると、バグ修正のためのテストを多く行えるようになるため大変助かります。
- 改善パッチのプルリクエスト
- 上記の現状の問題点の修正・改善や、何らかの改善を含むプルリクエストを歓迎致します。
- 翻訳 (translations)
- I'm not good at using English, so I may produce strange translation if I try to translate this software's sentences. Translation from Japanese to your familiar language is highly appreciated. If you wonder how to send your translation, please contact to Amigo via issue on this repository, or Twitter, or E-Mail.
- 使い方などの記事の執筆
- 使い方、応用方法など、本ソフトに関する記事(ブログ記事、Twitter モーメント等)の作成を歓迎致します。
- 記事を作成して頂いた際、アミーゴ宛にご一報頂けるとすごく喜びます。
- 他の音源データへの対応
- TiMidity++用のcfgファイルを作成できれば、本ソフトで使用できる音源データの拡張を行うことが出来ます。
- 本ツールの宣伝
- もし本ツールを気にいって頂けましたら、是非Twitterやブログなどの上で紹介して下さい。本ツールを求めている方に届く可能性が高くなります。
- Twitterにおけるハッシュタグは
#LoopMID2LoopOGG
です。
下記協力者の方に、簡便ではありますが、ここに感謝の意を示します。本当にありがとうございます!
- 沫那環 様: TiMidity++用コンフィグファイルを多数ご提供頂きました。
- Shan 様: 本ソフトウェアに同梱させて頂いている素晴らしい音源データ(SGM V2.01)の作者様です。
ここにはツールへの直接のご協力のみ掲載させて頂いておりますが、この他、宣伝や投稿をして頂いている方々全員に心より感謝致します。
本ツールは、Apache License Version 2.0に基づいて配布されるフリーソフトです。本ツールに関することについて、本ツールの制作者(協力者含む)は一切の責任を負いません。
…が、あくまで「対応するか分からないよ」というだけで、本ツールに関する問い合わせはして頂いても大丈夫です。その場合、以下の連絡先へ、LoopMID2LoopOGGの問い合わせであることを明記の上ご連絡ください。
Twitter: @WL_Amigo E-Mail: white.luckers at gmail.com ( at の部分をアットマークに変えて送信して下さい)