愛媛松山、しろくまピースに会いに行く

羽田から松山まで全日空。直前2日前くらいにアップグレードの案内が来て、１万円でプレミアムクラスに変更したので、今回はANAのラウンジで。オンタイムかと思いきや機材到着の遅れで私たちの便だけ５分遅れ。電車ならともかく5分くらいならオンタイムでいいし。

食べ物は柿の種くらいだけど、ビールサーバーあり

お酒も少々

まずはビールを一杯いただいた。松山空港からレンタカーのつもりだったが、タクシーでもさほど遠くないようで、伊予交通のタクシー配車サービスに変更したのでもう飲めるのだよ。こうなると飛行機の遅れもそれほど気にならない。

ビールは一杯にして、梅酒をロックでいただいた。ちょっとの量にしていたらすぐになくなってしまうのでなんども継ぎ足しに行ってしまった。

羽田は曇天。

松山便は787－８でプレミアムクラスは2－2－2が2列の12席。

背もたれが倒れてこないクレードルタイプのシート。アジア方面の国際線ビジネスクラスでも使用されてます。足元は広いが荷物は置けない。モニターは個人用で映画も見られるが飛行時間が短く、離着陸時間帯は機内アナウンスも頻繁に入るのでおちついて視聴するのには向かない。

シートはさすがにフラットにはならないが、かなりリクライニングする。食事が提供されるので、ほとんど寝ている時間はない。

離陸して水平飛行になるとすぐに食事が提供される。

お弁当は冷たいがみそ汁は温かい。スパークリングワインは小さいボトル一本ずつでのご提供。

お弁当は小さいが、そこそこお米が詰まっているので空腹は満たせる。お味も上々

水平飛行の時間は短く大阪湾を過ぎるころには降下し始める。コーヒーをさっさといただき、着陸態勢。CAさんは大変だ。

松山空港は意外と大きいが荷物用のターンテーブルは国内線二つだけ。プライオリティタグだとすぐに出てくる。

到着口に名前の看板もった運転手さんがお出迎えしてくれる。タクシーでホテルまで。松山市内は路面電車も通っていて、城下町らしく分かりづらそうな道。空港からの距離は近いが、市内の信号、交差点が多くて、そこそこ時間がかかる。

オールドイングランド道後山の手ホテル。建物から内装まで温泉地では異色の洋館風ホテル。

外観もなかなか凝っていて、一番右手の窓が真っ黒な部分は飾り窓で中は立体駐車場。玄関車寄せの屋根が高い。

フロント前のサロンスペース。灯りが薄暗いのもそれらしい雰囲気。家具、調度などなかなか凝っている。

フロント前にはテディベアの団体さんがお出迎え。

部屋のある5階はチャペルのある階だった。

エレベーターホールの前にはウェディングドレスのベアさんたちがこの子たちとさらにもう一組。

5階のツインルーム、あとでみたら部屋ごとに壁紙は違うようだった。ドアキーはカードではなく普通の金属キー。人数分二本渡される。

かなりひろめのベットのツイン。英国風というか欧州風だと部屋はシャンデリアだけだとかなり薄暗いのだが、日本人向けに明るいダウンライトが天井にさらに仕込まれているので部屋は全体に明るい。

洗面所、トイレも同じ壁紙の内装。風呂場のタイルも凝ったものだった。
トイレ、ふろが別々なのは使い勝手がいい。温泉があるので風呂はほとんど使わないけれど。イギリスのホテルやB＆Bは部屋に湯沸かし器とお茶のセットがあるが、湯沸かし器は普通の日本のものだった。カップなどはよいものが置かれている。

特別選んだわけではないが、５階の窓から松山城が見えた。ホテル自体が温泉街から高台になっているので眺めがよい。

温泉は１階のフロント横に入口がある。自動扉があくと畳敷きのこれはまた完全に和風テイストの大浴場。これはこれで落ち着いていてよい。セルフローリュー可能なサウナと水風呂もあり、屋根の下で格子であまり視界は効かないが一応露天風呂がある。露天というより外気風呂という感じだが。道後温泉は古式ゆかしいためかかなり大きな温泉旅館でもサウナはないところが多いので割と空いていて清潔なサウナがあるのはありがたい。しかも浴室が利用できる時間帯はフルに利用できる。夜は深夜1時までだが、朝はチェックアウトが１２時なので、最大１１時半まで。

ホテルから急な坂道、階段ではないが車は通れない幅の道を下るとすぐに道後温泉の日帰り温泉施設椿の湯がある。道後温泉本館はさすがに古くて手狭なので、地元の人の普段使いには不便。

8時くらいだが、けっこうまだ飲食店はにぎわっている。

温泉街のアーケードを抜けると有名な道後温泉本館。改装工事が終わった。

なんとも風情のある外観。

午前３時ころ、西の空の雲が薄くなってスーパームーンの満月が顔を出した。

満月の日はちょうど日没から日の出まで月が空にあるので長く楽しめる。

日の出の時間。山上の松山城に朝日が当たっていた。

朝。ホテルのレストランで朝食。夕食以外は浴衣で入れる。あまり浴衣の人はいなかったが。外の椅子はクマさんたちが占拠していた。

朝食はビュッフェではなく洋食、和食の選択。マンゴージュースが濃くておいしかった。

卵料理はオムレツ、スクランブル、目玉焼きのセレクト。ベーコン、ハム、ソーセージを選べる。スープ、サラダ、ヨーグルト、果物が付く。

果物は秋らしく梨とぶどう。

コーヒーカップは砥部焼ではなかった。

10月も後半というのに晴れて気温上昇。道後温泉駅から伊予鉄路面電車とバスでとべ動物園へ向かう。愛媛の決済システム、みきゃんアプリを入れていたのでさっそく路面電車を3日チケットを購入。最初使い勝手が分からず、乗る前にもたもたしていたらさっさと発車してしまい一本電車を逃してしまう。やってることが年相応になってきて悲しいわ。

駅前に停車中の坊っちゃん列車。1日3回の運行。蒸気機関車風外観のディーゼル車両。乗車料金は1400円もする。運転手不足で運行もままならないというのだから致し方ないのでないか。市内の路面電車の運転は車に交じってかなり難易度高そう。女性の運転手さんも二人ほど見かけた。とくに旧式の電車は運転台がびっくりするほど狭いので体の小さい女性に向いているかも。

いよいよというか伊予鉄の路面電車に乗る。3日券は1400円だった。現金なら一回230円、キャッシュレス決済だと一回乗車が210円なので、7回乗ればもとがとれる。結局、7回乗車したので得したのは70円。でもみきゃんアプリでしかも曜日でプラスのポイントで200円分の乗車ポイントがついたのでもう少しお得になった。降車時に券面表示しようとアプリを開くたびにパスワードを入れないと場面が開かない羽目になってしまい。めんどくさい。一応メールアドレスは入力省略できて生体認証とオンにしてもパスワードは必要みたいなのだ。表示しっぱなしにしておいても10分ほどでオフになってしまう。

県庁前で下車してここで松山市駅からくるバスを待つ。知らない町でのバスはかなり不安。グーグルマップの乗り換え案内とバスの行き先が違ったりするので。

運転手さんに行き先を確認。市内からとべ動物園までは40分くらいかかる。動物園の入園券とバスの往復が一緒になった券をこれまたみきゃんアプリで購入。1500円。こちらは合計で500円ほどお得。二人分を一台で購入、表示できる。

動物園方面と1つ手前の総合運動公園バス停で別れるバスだったので、ここで降りるとすこし歩く距離が長くなる。日差しがまだ夏で暑い。坂道がなかなかきつい。

坂道を登って動物園の入口、この先に駐車場、でもここからまだまだ本当の入口までが長い。

途中、退屈しないように動物の足跡をかたどったものが道にはめ込まれている。というかそういう問題じゃないんですけど。

こちらが本当の入り口。ああ疲れた。徒歩15分ほど。季節外れの暑さで、売店の冷房が心地よい。

きれいでまるで置物のようなフラミンゴもいるけど。そそくさと

あしかの水槽など駆け足で通り過ぎる。

そしておまたせ、しろくま舎。ピースももう老境の24歳だけど、実はお母さんのバリーバも健在なのだ。

大きな池のある岩場風の場所を占拠しているのは母ぐまのバリーバ。二匹の小熊を生んだが、一匹はわざとじゃないけど傷つけてしなせてしまいもう一匹のピースを口にくわえてうろうろしだしたため、危険を感じたスタッフが人工保育に。
育児放棄したダメ母みたいに来る人来る人に言われていて言葉はわかならないだろうが、ちょっとかわいそうになってしまった。哺乳類だから雰囲気は察するのでは。くわえてうろうろしていたのは安全な隠し場所を探していた見たいという話もあったが、まあお互い状況が分からないだけにしょうがなかったんだろうな。
極地から暑い日本で檻の中だし、まあいろいろうまくいかないこともあると思うよ。

さてお隣に、ようやく会えたね。ピースくん、いや女の子なのでピースちゃんか。暑いせいか、獣舎の中から外を眺めてなかなか出てこないよ。

ちょっとこっちを見てくれた。

生まれたころからのピースの紹介。飼育員の高市さんも若かったな。

そうこしているうちにピースが出てきた。

お目当てはお気に入りのグッズらしい黄色い交通コーン。

そのうちちょっと外で遊びだした。

うろうろしていて

ちょこんと座った。

しろくま、というかホッキョクグマの寿命は25－30歳というからもうかなりの御歳になってしまったが、まだまだかわいい。

お尻をこっちんむけると小熊のころと変わらない。

動くぬいぐるみ。

ガラス張りのほうから檻のほうを眺めている。

檻のほうから顔をアップ。

人間に育てられたせいか、目が優しい。野生のホッキョクグマは１００％肉食だそうだけど、住んでいるところが植物の少ない極地だから当然だよね。ピースの好物はリンゴだそう。やっぱり基本的にクマは雑食なのだね。まあ野生のホッキョクグマも最近は海水の温暖化、氷の減少、餌不足で人里にやってきて人間の台所の食べ物をあさるらしいから。

ずっと見ていられるけど、ちょっとご飯も食べたいし、暑いのでお休みしたいのでレストランに向かう。でもこれがけっこうまた遠い。途中駱駝のでかさに驚く。噂通り臭い。

意外と日本では見る機会の少ないアジア水牛。

野間馬。あんまり人がいないところでひっそりしている日本の在来馬。

展望所から池が見える

顔が派手なヒクイドリ。

大柄なトラが元気に歩いています。昼間なのに結構活動的。ネコ科で最大クラスらしい。

檻がなく、堀で仕切られた展示。

アフリカ象、象舎の前に展望レストランがあります。

こちらがレストラン。

目の前に象さんたちが遊んでいるのがみられます。かなり贅沢な眺め。

メニューはなんていうか普通だ。唐揚げの定食とかうどん、ラーメンにカレーとか。
特製三元豚ロースカツカレーにサラダを頼んだ。普通においしいカツカレーで、毎日食べられる系の味。

連れはお子様メニューのはずだが、ちびっこピースカレーを頼んだ。
タブレットで注文して自分で取りに行く方式なので別に恥ずかしくないのだ。お子様メニューなのだがピース盛りのライスはけっこう普通盛り。味はまあまあだが、子供向けの辛さ控えめでルーがぬるいと文句を言っていた。そりゃ子供やけどしないようにだろうと。

カレーのあとはアイスが食べたい。

よく見るとタブレット立ての番号表示がピースだった。

珈琲はマシンで淹れたと思われるアロマ豊富なもので意外と言ったら失礼だが美味しかった。お値段がみんなインフレ前の感じで安い。

象は3時くらいなるとお部屋に戻ってしまうらしい。

ここでもみきゃんアプリで決済。クレジットカードとかほかの決済は使えません。みきゃんポイントがつきます。（お得）アプリは1000円以上なら1円単位で銀行から入金できるので、ちょうど入金して支払うつもりがコーヒー頼んだりして金額が変わって1000円単位で淹れる羽目になり余分になってしまった。どこかで使わなければ。あとで調べるとホテルでもお寿司屋さんでも使えた。

外はまだ夏空だよ。

レストランの裏側はサイのお住まい

でかい。怒らせると怖いと聞く。

屋内にももう一頭いる。油断するとかなりの距離までおしっこをひっかけてくるらしいよ。

屋内の水槽の中にかばさん。イメージより獰猛。そとのプールが掃除中で水が抜かれていたので外にはいない。この動物園は屋外と屋内の両側から動物がみられるようになっている。

広いサファリスペースにキリン。食べられないように木にカバーがしてある。まるで首の長い恐竜。

屋内のキリン。当然だが屋根が高い。

オリックスとかが一緒にいる。

サファリといえばいて欲しいシマウマ。

サファリの草食獣と眺める位置にライオン舎。日によって出ているライオンが違うがこの日は雌が一頭だけ。

さすがに風格がある。

餌は十分でも狩をしたいのかな。

南米の獣のコーナー、ジャガーの子供がボール遊びに夢中。さすが南米、ネコ科もサッカーが好きか。

イボイノシシ。特別珍しい動物がいるというより、動物図鑑に出てくるような有名どころはだいたい抑えている感じ。

こどもジャガーのお母さんはブラックジャガー

木の上のアリクイ、あまり動きません。

ジャコウネコ、こちらも昼間は動きません。

一周廻ってしろくま舎に戻ってくる。路面と石垣に立体風の子供ピースの絵。かわええ。

ピースのほんものはといえば、外にでてお気に入りのコーンをかかえてお昼寝。

ほとんど動きません。

死んでいるんじゃないのとかいうけど、ちゃんと呼吸してます。ときどき起き上がって周囲を見回すけどすぐまた寝てしまう。
連れはほっとくといつまでも居そうなので、そろそろさよならしましょうね。まだお母さんも元気だからしばらく元気でしょう。

バスの本数もすくないし、バス停も遠いので急いで帰る。行きは表に出ていたしろくまが中でお見送り。

動物園前の池に夕日

最後から2番目のバスだった。

松山市駅に到着。伊予鉄の駅です。こちらのほうがJRより町の中心部。

路面電車で道後温泉へ。結構混んでいた。途中県民会館でコンサートがあったよう。

道後温泉駅に帰ってきました。

夕暮れの坊っちゃん列車。

温泉街の夕暮れ

丘の上からは遠くに松山城がライトアップ、手前は椿の湯です。

本日はホテルのレストランでディナー

セットされたテーブルウェアからナプキンを取ると

皿にホテルの建物が描かれてる。

コースに合わせたワインペアリングをお願いした。ワイン3杯で2500円。
最初はスパークリングワイン、イタリアのゾーニンプロセッコスペシャルキュベ。

デザートみたいなアミューズ。柿のムースと白バルサミコのジュレ、柿のコンカッセを添えて

季節野菜のテリーヌ、ほぼ野菜なのだけれどひとつひとつ丁寧な味付けがしてあってとても美味。きれいなサラダという感じ。

パン

栗のクリームスープ、エスプーマとマロングラッセ

ワイン2杯目はシャルドネ、メニューにはアメリカとかかれていたが、フランスブルゴーニュ産だった。

鯛のポワレ、スーピーズとカルバドスソース
愛媛では鯛をたくさんいただいた。

ゆずのソルベ

ワイン3敗目はシュバリエ・ド・ボーセジュール。フランスボルドー産2021年、メルロー、カベルネブランの赤

牛フィレ肉の椎茸詰め　エシャロットソース

珈琲

紅茶

デザートはマロンケーキ

レストラン横には立派なワインセラー。ワインのコレクションたくさん。

食後、外をおさんぽ。賑やかでコンパクトな温泉街なので外を歩いてみたくなる。もちろんホテルの浴衣でオッケーです。

道後温泉越しに月

映画のセットみたい

夜遅くまでにぎわっていて楽しい温泉街です。

翌朝の朝食は和食にしました。割と薄味の味付けですが、上品な味わい。
だし巻き卵は出汁が豊富。レストランでは昼夜和食の提供はないのですが、結婚式などの宴会用で和食、和洋食を提供しているのでなかなか和食のレベルも高い。

ジュースは本日はポンジュース。

道後温泉駅前のからくり時計がちょうど稼働。

路面電車でJR松山駅に向かいます。

JR松山駅の停留所

三角屋根の駅舎はちょうど営業を終えた松山駅旧駅舎。ちょっと前に高架化された新駅、すぐ裏に移転しました。

駅前の子規の歌碑。坂の上の雲でも冒頭引用される有名な句。
「春や昔十五万石の城下哉」
午後は伊予灘ものがたりに乗ります。