＃12アールヌーボー探し2022秋～トトロっぽいルブリンのお城♪～

8時過ぎに本日のお泊まりどころに到着。
へ～、星が4つもついてる。

時間も遅いので、チェックインはあとにして、まずはホテルのレストランでごはん。
こちらは前菜のトマトスープ。酸味がきいててなかなかんまい♪
案内されたメニューだとローストピーマン入り。全然ピーマンぽくはなかったような…。

メインはどーんと魚1尾。え～っとマスですね。お腹にレモンスライスが挟まっておりました。付け合わせは皮ごと焼いたホクホクのポテトと、りんごとセロリのサラダ。
持参の箸でいただきました♪　やっぱり魚は箸が食べやすいもんで…。
あっさりしっとり美味しかったんですけど、ち～っと多いかな。テーブルのバルサミコや添乗員さんが持ってきた醤油で味変を楽しみました。

デザートには桃のチーズケーキ。ふんわりおいし～♪
魚の量は多くてもデザートははいっちゃうんですよね。ふふふ

部屋に荷物を置いて、カメラだけもってホテルお隣りの市庁舎の夜景を撮りに。
広場にヒトは全然いないけど、レストランは何軒もやっておりました。へ～

市庁舎だけ撮ったら、とっとと部屋へ。
出窓の向こうは工事中の隣りの建物なので、向こうからのぞかれる心配はないものの、景色は楽しめないかな。
天井に灯りがある珍しいタイプの部屋ですね。古いからか天井が高く306cmもありました！　なので、部屋自体は狭めなんですけど、全然気にならな～い。

避難経路図を見るとビミョウに各部屋違うようですね。廊下が真っ直ぐじゃなくて見通せないのと、階段が複数個所にあって、ちょっと混乱しがちな配置でした…。同じツアーの方が部屋が探せない…としばしさまよっていましたし。

部屋からの景色と外観のストリートビューから複数の建物が繋がっていた！ということを発見。だからわかりにくかったのか。単純なロの字じゃなかったんですね。ふむふむ

扉に料金表も貼ってあり、一人で使用すると240ズロチで二人だと280ズロチという安さ。★4つですけど、バスタブは付いていなくてシャワーだけだし、地方だとそんなものでしょうか。

部屋の様子をメモメモ。幅6歩×奥行き11歩とコンパクトサイズ。1歩約60cmです。
久しぶりにオートロックじゃない鍵で、部屋の中にいて施錠する時も鍵を使って閉めないといけないタイプ。ツアーで泊るホテルとしては今どき珍しい！

ホテルの案内を見るとカジノやスパもあるというんですけど、営業してない感が漂ってたなあ。まだお客さんが戻り切ってない気がしましたね。

(-_-)zzz

翌朝は真っ暗ななか、5時には起きて日記を書いたり、荷物を詰めたり。
部屋の窓から乗り出して外をみるとちっと明るくなってきた…かな。隣りの部屋はバルコニー付きかあ。いいな♪　でも、窓がちょっと丸くなってるのはここだけのようなのでいっか。

朝ごはんは7時オープンなので、6時半にはちょこっとお散歩へ行ってみよっと♪

風がけっこうあるので、もくもく雲も動いてて、時々明るくなるものの写真だとかなり暗めですね。
こちらは市庁舎のある広場。

7時からホテルで朝ごはん。
部屋数54と小さなホテルながらレストランが2つあって、昨日の夜ごはんとは違う場所で。
珍しくテレビが置いてあったな～。スポーツバーみたいな感じなのかな。もしかして。

わ～ケーキ♪
あれ、もしかして昨晩のデザートの残り…？　手前のケーキは昨日食べたのによく似てるような。

やっぱりケーキはスルーできず、カッテージチーズのケーキと思われるものを選んでしまいました。
おかずの種類はこれまでの宿泊先と比較すると少ないかな。

ホテルはまだチェックアウトせずにザモシチの観光スタート。
晴れてきた♪
ポールの先の、赤と黄色の旗はザモシチ市の旗ですね。
16世紀にイタリア風につくられた街なのかあ。ふ～ん

「市庁舎のある広場は100ｍ四方にゃんだって」
朝早いからか季節外れだからからか、あまりヒトがいないですね。

カラフルな並びはアルメニア商人の邸宅だったとか。17世紀のバロック様式で建てられています。
Ormiańska 24

気になったのは、壁に取り付けられた四角い箱のようなモノ。
雨樋に繋がっているように見えるんですけど、壁面から何かを受けているようにも見えるし。トルンのコペルニクスの生家にもあったなあ。どういう用途なのかなあ。
Ormiańska 30

1階はぐるりとアーケード。ホテルの案内にも「アーケードの日陰でリラックス」といった宣伝文句が書いてありました。夏は涼しいのかな。

ホテルルネサンスの前あたりにあるこちらのモニュメントは、このあたりにアルメニア教会があったことにちなむらしい。
縄目というかくねくねした文様はちょっと好み♪

「後ろに見えているのが第７バスティオン(稜堡)。博物館にゃんだよ」
北海道の五稜郭みたいな形の街なんですね。へ～

あっという間に曇ってきちゃいました。お天気もつかな。

16世紀にイタリア風につくられた街だとアールヌーボーは無いかな、とあきらめていたら、ありました！わ～い♪
現地でもらった地図にも載ってた！「Dom Centralny」＝英語だと「The Central House」。

角に回り込むとステキな手すり♪
調べたら1911年にWładysław Lucht設計で建てられた当時としては最新式の建物だったらしい。
ここに見えている1階の角は本屋さんかな。

こちらは北西角なんですけど、南西角側はこっちの倍の広さがあり、1階には女性像があったりと豪華だったらしい。残念ながら今は失われておりますが。
ウロウロ歩いてみないとステキな建物にはあたりませんね。
Żeromskiego 3

「城壁の外に出てみたよ」
壕なのかな、このくぼみは。つくった当初は水があったってことか。
白く見えるのはシチュブジェシン門です。

こちらの大聖堂は16世紀にルネッサンス様式で建てられた大聖堂。
街の守護聖人が「不信のトマス」なので、祭壇画にもキリストの脇腹の傷を触るトマスが描かれているのでした。ふ～ん

天井には不思議な文様。力学的には意味が無いよなあ。これは。
あ、クラクフの聖母マリア教会のお向かいの建物にもこんな文様があったような…。
う～ん。どんな意味が…。気になる。

アールデコのようなステキな鉄の手すり♪

扉の取っ手は生き物がモチーフにも見えるし、植物にも見えるし…。なんだろ～。

旧ザモイスキ宮殿を横目に見て、ホテルに戻りいったん解散。小一時間後に、ホテルをチェックアウトして出発です。

ちょこっとのフリータイムで、ホテルも面している塩の広場へ。
この像は何だろう…？
台座にQRコードが付いていたので読み込んでみたところ、この像はポーランドの小説に出てくるドワーフらしい。へ～

あまりお天気も良くなかったので、たいしてウロウロせず、ホテルに戻っちゃいました。あ～、見つけたアールヌーボー建物をもう1回行けばよかったのに。忘れてた…。ははは

10時半にザモシチを出発し、ルブリンへ。
ゆるい丘が連なる道を走っていくんですけど、わ～空が広い。曇り、雨、晴れ、と目まぐるしく動く雲のようすが楽しい！

12時前にルブリン到着。まずはごはんです。
テラス席も出てますけど、今日は雨でここにお客さんはおらず。
ぐーぐるマップで見るとこの建物には有名な音楽家が住んでいたんですね。
Sielsko Anielsko
Rynek 17

前菜は「ボルシチ」という案内だったんですけど、ん～、具が無い紫色のコンソメスープでした。そういうボルシチもあり？　そしてとってもHOT！辛！でした。
メインは鶏のきのこソース。鶏肉は揚げてあったのかなあ。衣がケンタッキー風といいましょうか。付け合わせはマッシュポテトとビーツのサラダとコールスロー。野菜多めかな。

デザートのりんごのケーキはりんごスライスがぎっちり詰まったケーキ。これもなんだか野菜多めの延長線上にあるような…。
コーヒー・ミルク付きをお願いしたら12ズロチでした。レシートくれたんですけど、ブラックコーヒーの値段とコーヒー用のミルクの値段が2段になってました。へ～

レストランへの行き帰りで気になったカフェ。このモノクロのイラストはルブリンの街なのかなあ。
Święty Spokój Music Cafe
Bramowa 6

「後ろに見えているクラクフ門は、旧市街から見てクラクフの方向にある門にゃんだって」
中空に浮かんでいるオレンジ色のものは何やらオブジェかな。

駐車場の向こうはルブリン大聖堂。ちなみに赤いモフモフしたものはケルン大聖堂のぬいぐるみで、しるくんの助手だったりします。ふふふ

わ～、すごい大理石の柱…と思ったらそれは大理石に似せて塗られたイミテーション。なんだかだまし絵で飾られている感じなのかな。
左の金色に光っているところはブラックマドンナの像。
校外学習だか遠足で子どもたちが来ておりまして、ここできちんと膝を折って挨拶していきました。

入口上のステンドグラス風のところが気になって撮ったんですけど、周りの彫刻に見える部分も絵ですね。

大聖堂左手にそびえる三位一体の塔は配色のせいか装飾のせいか、テーマパークのお城のような…。
ちょっとアールデコちっくなところは好みのタイプ♪

下を通り抜けてお昼を食べた旧市街の広場へ。

ファサードに絵が描かれている建物が多いなあ。ここ。
一番上だけ白くて下はサーモンピンクのこちらの建物。記録としては16世紀までさかのぼれるらしい。2006年に修復工事が行われており、壁のスグラフィットもキレイです。描かれた人物はイタリア風？
Rynek 11

奥のモスグリーンの建物は3階、4階は装飾が施されているんですけど、2階の黒っぽいのはカビのような…。
Rynek 6

なんか由緒ありそうな建物だなあ。
調べてみたら、ここに描かれている人物は16世紀の詩人Jan Kochanowski。なんでここに？はわからなかったんですけど。
このあたり、1939年に爆撃で破壊され、1954年に再建されたところが多いようです。そうなんだ。
Rynek 19

え～、この扉はなに…？　何かの作品？
Grodzka 11

わあ、猫がいっぱい。
現地でもらった地図によると「Kocia Kamienica The Cat House」。猫の家ですね。
壁面にもちょこっと説明があるんですけど、こちらはルブリン出身のイラストレーターでデザイナー、書道家のAndrzej Kotがルブリン700周年を記念して描いた猫なのだとか。へ～
この建物が何に使われているのかはナゾ。フツウの住宅なのかな。
Grodzka 19

お、ここにも猫。
モザイクだ。真っ白だけじゃない石の色が猫の毛並みにぴったり♪
グロツカ門にいたのかな。

門を抜けたところにもステキな花と鳥の装飾。これもスグラフィットかな。
Grodzka 23

ルブリン城が見えてきました。
「入り口のアーチが口、上の2つの窓が目に見えるにゃ」
遠目に見ると口を開けたトトロに見える～～。ぷぷぷ

トトロの口を通り抜けたらこちらの広場。
ルブリン城は博物館なんですね。古代エジプトの企画展をやってました。

見学したのはこちらのルブリン城内の聖三位一体礼拝堂。
1418年に完成したフレスコ画で全面飾られています。

キリストの生涯がマンガのようにコマ割りされて描かれている感じなのかな。

連続模様のところは、ビミョウに形がそろっていなかったりするので、そこは下っ端が描いたのかなあ。ぷぷぷ

聖三位一体礼拝堂に行く途中の館内の展示はなかなかナゾなものが…。
なかなか素朴な感じの怪獣退治図。宗教的な題材なんですよねえ。

そしておおぜいの「考えるキリスト」。
ザコパネのヤシュチュルフカの木造教会の正面にもおられたのと同じ形式だ。う～ん、ポーランド特有なのかなあ。あれ、キリストじゃないかも？　でも茨を頭にのっけたヒトはキリストだよなあ。どういう由来なんでしょう。ナゾだ～。

聖三位一体礼拝堂の一部には足場がかかっていました。内部は改修が終わったところだったらしいんですけど、今度は外側なのかな。

外に出ると正面階段は紅葉しているような色合いに。
わ～なんだなんだ、と思ったら芸術作品のもよう。現地ガイドさんは「最近こうなったんだけど、好きじゃないわ」とおっしゃっておりましたけど、遠目にはキレイに見えると思うので、いいんじゃない？と思ったり…。

ツアーの予定では入ってなかったマイダネク強制収容所にちょこっと寄り道。
これはバスの運転手さんが、ルブリンまで来たんだったら、ぜひ見てほしいと提案してくれたらしい。知ってほしい、と思ったんだろうなあ。

3時半前にはルブリンの街を出発。
北西に走って行きます。ルブリンでは降られたのに、晴れてきた♪　ステキな雲♪

途中ぽかんと口を開けて寝たりしながら、一度トイレ休憩もはさみ、ワルシャワへ。
5時半には陽が落ちて行きました。
「ベルリン(D) 500Km」なんて道路標識も出てきた～。あれ、ずいぶん遠い気がするんですけど。