2022/05/11 - 2022/05/13
6位(同エリア72件中)
arc-en-cielさん
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- 旅行記266冊
- クチコミ200件
- Q&A回答1件
- 697,074アクセス
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この旅行記のスケジュール
2022/05/11
-
飛行機での移動
函館空港 11:20<JAL2891>奥尻空港 11:50
-
車での移動
奥尻空港 12:10<乗合タクシー>鍋釣岩 12:40
-
宮津弁天宮 参拝
-
海神神社 参拝
2022/05/12
-
バスでの移動
東風泊 8:43<路線バス>奥尻港フェリーターミナル 8:56
-
バスでの移動
十字街2 9:45<路線バス>ホヤ石海岸 10:36
-
バスでの移動
ホヤ石海岸 11:00<路線バス>奥尻空港 11:09
-
車での移動
奥尻空港 11:40<お宿の車>民宿土井 11:50
-
徒歩での移動
民宿土井<徒歩>青苗地区
-
青苗郵便局
-
徒歩での移動
青苗地区<徒歩>民宿土井
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この旅行記スケジュールを元に
【交通手段】JAL
【宿泊先】御宿きくち/民宿土井
【行程】
5月11日(水)函館空港→奥尻空港→御宿きくち
5月12日(木)民宿土井
5月13日(金)奥尻空港→函館空港
函館で3泊した後、OTTOの希望で、奥尻島に行くことに決めたのが3月中旬。
奥尻島は、我が家のテーマである「国境の島旅」の候補リストには入っていなかった島。急遽、観光協会に資料を送ってもらい、電話で島内観光の手段等を相談するも、「そのサービスは、4月からなくなります。」というそっけない回答(-_-;) 。
やむなく、観光タクシーを検討するも、お値段がと~っても高い(>_<)。う~む。。。
そしてお宿の手配となると、現在、奥尻島にホテルはなく、ほとんどが民宿。空港に近いお宿は、ほとんどネット予約ができず、個別に1軒1軒電話しました。が、「満室です。」「今、休業中です。」と、全滅、、、(≧∀≦)。
なんとか、路線バスでアクセスできる奥尻港近くのお宿を予約し、ホッ。
・・・と、出発前からいろいろと難航した奥尻島の旅ですが、いよいよ出発です。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス JALグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【5月11日(水)1日目】
函館空港から、ATR機に乗って、奥尻島へ向かいます。函館空港 空港
-
離陸するとすぐに函館が一望できました。
函館滞在中に、サイクリングした場所がすべて見えました。
行ってきま~す(^^)。函館山 自然・景勝地
-
約30分ほどのフライトで、奥尻島へ到着!
奥尻空港 空港
-
空港から奥尻港フェリーターミナルまで、乗合タクシー(1000円/人)で移動します。
この日の乗車は、私たちふたりだけ。
ドライバーさんと、観光予定を話していると、
「あ~、うちに電動アシストの自転車が2台あったのに!」
「え~~~~っ、観光協会や青苗ハイヤーさんのHP見たけど、そんな情報はなかった、、、。」
「島はね~、電話で聞かなきゃだめだな。それもさ、まず観光協会に聞く。次に、タクシー会社のような交通に詳しいところに電話して聞く。最後に、宿に電話して、いろいろ聞いてみる。今回は、お客さんたちのリサーチ不足だな。」
え”~~~~~、そうなの(@_@;)???
あ~、その情報、事前に知りたかった。。。
そんな衝撃を受けた車内での会話をしているうちに、目的地に到着。
最後に、ドライバーさんのお名前を伺うと、なんと青苗ハイヤーの社長さんでした(+_+)。どうりで、いろいろ詳しくお話してくださる訳ですね(^^)。
現在、青苗ハイヤーさんには、電動アシスト自転車が2台あり、島内の路線バスにも持ち込めるタイプだそうです。
自転車と路線バスをうまく利用すれば、高台の球島山展望台以外は、島内観光できるそうです。(2022年5月時点の情報) -
奥尻島のシンボル「鍋釣(なべつる)岩」の前で、社長さんとお別れ。
この美しい眺めに、先ほどのショックもすっかり忘れ、ふたりとも奥尻の旅を楽しめそう(^^♪。鍋釣岩 自然・景勝地
-
このお鍋の取手みたいな岩は、自然が作り出したもの。
高さ約20メートルの岩を、いったいどれほどの歳月をかけて生み出したのか、想像もつきません。
よ~く見ると植物が生え、足元の岩は、カモメたちの憩いの場となっていました。 -
そして、遠くに目をやると、江差のある松前半島が見えます。
-
プランAでは、奥尻港フェリーターミナルで、路線バスに乗り換える予定でしたが、奥尻空港への到着が15分ほど遅延したため、間に合わず、、、(≧∀≦)。
ということで、プランBの「徒歩」で、今から観光です(^^)。 -
奥尻港フェリーターミナルを通り過ぎると、
奥尻港フェリーターミナル 乗り物
-
奥尻の美しい浜が広がっていました。
-
カモメも、この眺めを気に入っているようです(^^)。
-
15分ほど歩いて、堤防の向こうを見ると、うわぁ~~~~、なんという海の色(o^^o)!
-
海の底までよ~く見えます(^^♪。
奥尻の海の透明度は高く、なんと水深25メートルまで見えるそうです。 -
そうして、今晩のお宿の看板を見つけるも、
-
お宿には立ち寄らずに、この山を昇りま~す。
今までは平地でしたが、ここからの上り坂が最大の難所です。 -
山の中腹でちょっとひと息。
う~ん、結構昇ってきました(^^♪。 -
途中、海岸沿いから少し離れ、道路沿いを歩いていると、ヤエザクラの桜並木!
お宿に戻って、ガイドブックを改めて見ると、球鳥山までの町道「桜木線」とのこと。この先もずっと桜並木が続き、約2000本の桜があるそうです。すご~い♪ -
そのお隣にある奥尻小学校。
校庭で遊んでいたこどもたちが、
「ねぇねぇ、誰~?ここで何してるの?」
と話しかけてきてくれました。
さすが、島の住人ではないと見破られました、観光でお邪魔していま~す(*^^*)。 -
山の頂上を越え、あとはくだるだけ。
まったく日陰がなく、陽射しがとっても強くて、半袖のOTTOがうらやましい(≧∀≦)。 -
そして、ようやくたどり着きました(^o^)V!
この神社を参拝したかったのです。
下の海を見下ろすと、宮津弁天岬 自然・景勝地
-
うわぁ、うわぁ、きれい~~~~!
-
イチオシ
これが、この島で有名な『奥尻ブルー』なんですね\(◎o◎)/!
美しい海を眺めて、休憩します。 -
なぜなら、これから参拝する「宮津弁天宮」は、
-
この急な階段の先にあるからです。
この階段は、幅が狭く、傾斜が急なうえに、1段の高さが高く、さらに横風が吹くので、手すりを持って降りてもちょっと怖い(-_-;)。 -
階段を降りたところで、左手に、緩やかな傾斜の階段を発見。
漁港から、こちらの階段を利用した方が、楽かもしれません。 -
さぁ、この階段を昇ろう!としたら、どこからかカラスが1羽飛んできて、階段でまさかの通せんぼ(+_+)。
※階段の中央に、小さく写っています。
神社では、カラスは『神さまの使い』とも云われるので、道を開けてくれるまで、数分待ちました。
ちなみに、カラスに道を遮られたのは、初めての経験です(*^^*)。 -
本殿で参拝。
この晴天の中、参拝できたことに感謝をお伝えしました。
地元の方に、「昔、海の砦として、使われていた場所」と教えていただきました。
松前半島がよく見えるし、確かに、船の出入りの見張りには最適な高台です。 -
今、歩いてきた参道。
奥の階段83段、手前の階段82段、合計165段。
さぁ、帰りもくだって昇ります!
夕食時、お宿の女将さんから、
「以前はあの手すりがなかったんですよ~。」
と伺って、ビックリ(@_@;)。 -
奥尻の青い海を眺めながら、今夜宿泊するお宿へと向かいます。
-
お宿の手前にあった海洋神社。
今夜、こちらの集落にお世話になるので、ご挨拶していくことにしました。 -
この海洋神社の階段の両側に生えている松の大木。
枝ぶりがとっても立派で、まるで海風から、社殿を守っているようでした。 -
本日の観光ルート。
青線は、乗合タクシーで移動。
赤線は、徒歩で移動(約9.5Km)。 -
鍋釣岩から歩くこと、2時間半。
ようやく、今夜のお宿「御宿きくち」に到着です。奥尻島 御宿(おんじゅく)きくち<奥尻島> 宿・ホテル
-
玄関を開けると、アットホームな入口です。
右手にある事務所から、女将さんがお出迎え。
ここで、スリッパに履き替えて、 -
早速、お部屋へ案内していただきました。
-
お世話になるのは、一番奥の106号室。
スリッパは、このドアの前で脱いで、 -
お部屋に入ると、8畳の和室でした。
お湯の入ったポットに、お茶のティーバッグ、エアコンに、冷蔵庫、テレビもありました。
この日はひと足早い夏日で、早速エアコンで涼みます。 -
お座布団の上には、浴衣やフェイスタオルが用意されていました。
-
押し入れ側には、お布団がセッティングされていて、いつでも横になれます(^^)。
-
窓から左手に、海も少し見えました。
-
「御宿きくち」の館内図。
-
他の宿泊客がいらっしゃる前に、お風呂を利用させていただきます。
-
民宿って、どんなお風呂?と思っていたのですが、新しくて綺麗なお風呂でした。
汗を流した後は、冷えたお部屋で、夕食までの~んびり過ごしました。 -
玄関の左手にある食堂で、夕食です。
-
テーブルに並べられている海の幸!
中央の黒いお皿は、一瞬、カレイの煮つけに見えたのですが、よ~く見ると違う(^^;)。女将さんに伺うと、「エイの煮つけですよ。」と(+_+)。初めて食べましたが、コリコリした食感で美味しい!
写真の他に、カレイのから揚げもありました。 -
そして、お鍋はウニ鍋!
奥尻島は、ウニの産地ですものね(^^♪。
甘くて、とっても美味しかったです。
「最後は雑炊にしてもいいのよ~。」と、女将さんに言っていただきましたが、とてもとても満腹で雑炊にたどり着けませんでした。 -
【5月12日(木)2日目】
翌朝。
他の宿泊客は、5時半に朝食を取って、朝7時のフェリーに乗船されたので、朝食時は私たちだけ。 -
出来立ての朝ごはんをいただきま~す。
-
昨夜、ゆっくり見ることができなかった色紙。
女将さんに、ドラマ「相棒」の撮影時のこぼれ話を伺ったり、奥尻の観光のことを教えていただきました。
朗らかで、親切で、それでいてテキパキとした頼りがいのある女将さん♪
数十年ぶりの民宿は、若干の不安がありましたが、そんな心配は無用でした(^^)。 -
「御宿きくち」を後にして、バス停へ向かいます。
昨日は、キレイに見えていた山が霧に包まれて、山の緑すら、うっすらとしか見えません。 -
バスの時間まで、海へ行ってみることに。
-
夏は海水浴場になるそうですが、このお天気からは全く想像できません(^^;)。
東風泊海岸海水浴場適地 ビーチ
-
路線バスに乗って、終点の奥尻港フェリーターミナルへ向かいます。
-
えぇ~~、昨日は松前半島があんなにハッキリ見えていたのに、今朝は真っ白!
-
奥尻港フェリーターミナル到着。
この時期のフェリーは、朝7時の1便のみなので、ターミナルは閑散としています。
奥尻島の路線バスは、2路線あり、ここで乗り換える予定でしたが、待ち時間があるので、次のバス停まで歩くことにしました。奥尻港フェリーターミナル 乗り物
-
フェリーターミナルの駐車場には、た~くさんのチューリップ。
見ているだけで、楽しい気分になります♪ -
バスを待っている間に、先ほどの霧が嘘のように消えて、青空が見えてきました(^^)。
この後の予定は、9時45分の路線バスで、島の反対側を観光し、12時過ぎのフライトで函館へ戻り、OTTOの誕生日祝いを兼ねて、湯の川温泉に2泊する予定です。
なのでOTTOは、朝から「今日は温泉、温泉~~~~!(^^)!。」と大はしゃぎ。 -
バス乗車時に、運転手さんに、「ホヤ石までお願いします。」と伝えると、運転手さんと乗客の方に、「え~~~~っ!」と驚かれました(@_@;)。
「フライトまで時間があるので観光しようかと。」
と伝えると、
「う~ん、今日は飛ぶかなぁ。朝は霧が濃くて全く見えなかったからなぁ。」
と、運転手さんがぽつり。
ちょっと不安になり、JALの運行状況を確認すると、「視界不良」の表示だけ。うにまるパーク 公園・植物園
-
こんな快晴なので、当然飛ぶでしょ~!
-
とその数分後、私のスマホに『JALより・・・欠航』の通知が(@_@;)。
ウソ~、『遅延』の間違いなんじゃないの?と思った瞬間、運転手さんが、
「今日はもうランプが消えたから、飛ばないよ。」
ぎょえ~~~~~~~~~~っ!
ちょっと待って!
だって、奥尻→函館のフライトは1日1便なんですよ!
それが欠航ってことは、今日は函館に帰れないってこと??
今まで『遅延』や『欠航』があっても、次便に振り替えができたので、帰れない事態は生まれて初めての経験。
OTTOとふたり、ただただ「ぼーぜん」とするばかり。 -
路線バスが奥尻空港に近づいた時、運転手さんが、
「お客さん、ホヤ石観光をやめて、空港で降りる?」
と、OTTOに声をかけてくれました。
「いえ、今行っても、JALカウンターの窓口が開いてないので、観光します。」
ダメだとわかると切替のとっても早いOTTO。
もう今日は温泉入れないけど、、、わかってる(^^;)?
空港を過ぎると、乗客は私たちだけだったので、運転手さんがいろいろと観光ガイドをして説明してくれました。
先ほどの青空が嘘のように、また霧に包まれ、真っ白な中、ホヤ石前で下車。
「帰りは、この辺の反対側にいてね~。」
と運転手さんに言われ、10分ほどの観光です。 -
事前に、「ホヤ石」の写真を旅行記等で拝見していたのですが、想像以上に大きい!
どれくらい大きいかというと、あの赤い★がOTTO。
「ホヤ石」を前にすると、まるで自分が「こびと」になった気分。ホヤ石海岸 自然・景勝地
-
「ホヤ石」を背にして海を眺めると、右側に見える島が「平島」。
中央の島が「無縁島」。
霧の中、辛うじて、見ることができました。 -
この日、路線バスで巡ったルート。
-
空港で、親切な運転手さんとお別れし、JALカウンターへ。
フライトの変更はできたのですが、今晩の宿の手配は、自分たちでしないといけないとのこと。
JALから空港に近いお宿2軒を紹介してもらいましたが、どちらも以前電話で断られたお宿。1軒目に電話を入れると、当然ことながらお断り。やっぱりね。。。
もう1軒がダメだったら、今夜はどうなるのか?と不安を抱えながら、2軒目に電話。
「あ~、満室なのよ。」
やっぱり、ダメだよね。。。とあきらめかけた時に、
「う~ん、、、飛行機が飛ばないの?宿がないと困るね~。今空港?じゃあ、外に出て待ってて!」
と。
よくわからないけど、どうやら今夜泊めていただけるようです。まずはよかった~(^^)。奥尻空港 空港
-
この時、11時50分。
この青空のもと、宿のおかあさんと3人で、
「フライトを30分遅らせれば、奥尻まで来れたんじゃないの~。なんで、この天気で欠航なの??」
と、初対面なのに、車中で大盛り上がり(^o^)。
今夜、お世話になる「民宿土井」です。土井民宿 宿・ホテル
-
玄関に入り、チェックイン・チェックアウトの時間を質問すると、
「な~に、明日の飛行機まで、どうせ行くとこもないんだから、ここにいればいいさ。」
と、おかあさん。あ~、ありがたい(≧∀≦)。 -
早速お部屋に案内していただきました。
2階の210号室。 -
うわぁ、ひろ~い。
12畳くらいの和室。
窓が2つあるので、明るいです。
おかあさんが私たちのために、枕を陽に当ててくれていました。 -
小さなテレビに、下の押し入れにはお布団一式。
-
エアコンはありませんが、前日ほどの暑さではなく、窓から入ってくる風で十分でした。
この時間から、お部屋に入れてもらえことに感謝です。 -
お部屋の窓から見た眺め。
-
あっ、お宿のおとうさんの側に、猫発見!
-
そしてすぐに、部屋から飛び出して、猫あそび(^^)。
クロちゃんは、毛並みがキレイで、人にも慣れています。 -
しばらくすると、玄関からおかあさんに呼ばれ、
「ナマコがあるんだけど、夕食にお刺身で食べる?」
ナマコを見たことも食べたこともない私。戸惑っていると、
「うんうん、食べる~!」
と即答するOTTO。OTTOは、もうすっかりこの民宿に馴染んでいるようです(^^;)。
ナマコは美味しいそうなので、楽しみです♪ -
お昼ごはんがてら、近くの青苗まで出かけることにしました。
-
坂を下ったところに、桜並木!
-
桜の木に近づくと、桜の葉のいい香りがします。
桜餅が食べたくなりました(*^^*)。 -
青苗の町。
最初の目的地は、郵便局。 -
島内は、ほぼ現金払いです。
奥尻には1泊の予定だったので、わずかな現金しか持ち合わせておらず、この先の不透明な状況を考えて、まずは現金を用意しておくことにしました。
国内旅行で、こういう経験は初めてかもしれません。 -
郵便局の斜め向かいにあるお店で、ドリンクなどを調達。
お店のご主人に、
「観光の方?今日、飛行機飛ばないって、無線で聞いたけど、泊まる宿あった?どこも満室だったでしょ。」
と、話しかけられました。
ご主人は、お店に隣接して宿も経営されていて、聞くところによると、例年の電気工事等の宿泊客に加え、今年は自衛隊関連の仕事が多く、夏~秋までは満室なのだとか。
どうりで、宿が予約できない訳ですね、、、(≧∀≦)。 -
ご主人に「ぜひ津波の到達点を見て行ってください。」と教えていただいた青い塔。
この青苗地区は、1993年の北海道南西沖地震で、壊滅的な被害を受けた地域です。 -
塔には、11.7メートルの表記。
私が立っているのは、6メートルの盛土が行われた場所ですが、その倍の高さまで津波が来たなんて、、、。 -
海岸に出てみると、復興時に作られた長い堤防。
-
この日は、凪いでいて、白波すら立たない海ですが、自然の脅威を忘れてはいけないと、改めて感じました。
-
帰り道は、奥尻の山を眺めながら、お宿に戻ります。
-
青線・・・土井のおかあさんの車で移動
赤線・・・徒歩で移動(往復約2Km) -
午後は、お部屋でのんびり過ごしました。
部屋に置かれていた1冊の本と新聞のスクラップ。
北海道南西沖地震は、あまりよく憶えておらず、この本を読み、とても甚大な地震だったことを知りました。
右下の新聞記事には、土井のおかあさんの体験談。
地震直後、おとうさんの「津波が来るぞ!」という声で、着の身着のまま、靴も履かずに山へ逃げたと書かれていました。
この「民宿土井」は地震後、今の高台に移ったそうで、前夜宿泊した「御宿きくち」も、もともとは青苗にあったお宿でした。 -
夕方、階下から、
「お兄ちゃ~ん、お風呂入って~!」
とおかあさんの声。
民宿というより、親戚の家に遊びに来た感じ(^^♪。
順番に、私もお風呂をいただいて、しばらくすると、
「そろそろ、晩ごはんたべる?」
とお声がかかりました。
1階の食堂で、早めの夕食をいただきます。 -
テーブルに、見たことのない食材がズラリ。
中央のお皿には、ナマコのお刺身。歯ごたえがあって、美味しかったです。
海の幸だけではなく、ウドの天ぷらや、酢味噌和えに、「姫竹」というチシマザサの若竹と、山の幸もた~くさん! -
OTTOのビールも進みます(^^♪。
-
夕食後、玄関に出てみると、ニャンコたちが出待ちしていました。
-
昼間に見たクロちゃん。
胸に白いマークがあって、遠目に見るとペンダントをつけているみたい。 -
そして、初めて見る茶色の猫。
あちこちケガをしていて、とても警戒心が強い猫でした。
他にも、猫が数匹入れ替わり、立ち替わりやってきました。この民宿は、どうやら猫にも人気のある場所のようです(^^)。
この日は、早めの夕食後、緊張感あふれる1日だったせいか、ふたりとも爆睡しました。 -
【5月13日(木)3日目】
翌朝。
夜半に、雨がずいぶん降ったようで、まだ大きな水たまり。
そして、玄関には、朝ごはん待ちのニャンコたち(^^)。 -
朝ごはん。
ゆで卵の半熟度が最高で、OTTOが絶賛してました。
その横のアスパラも、美味しいこと!
ほっこりする朝ごはんをいただき、ごちそうさまでした。 -
おとうさんは、早朝に港に出かけて、朝食後は草取り作業。
今日は飛行機飛ぶかな~と声を掛けると、「飛ぶべ!」と太鼓判をいただきました!(^^)!。
そのおとうさんを見守るクロちゃん。
クロちゃんは、おとうさんに「邪魔だから、あっちさ行け!」と言われても、おとうさんLOVEなので、離れません(^^♪。 -
午前中、おかあさんと女子トーク。
「樺太から引き揚げてきて、土地も財産もぜ~んぶロシアに取られたんだよ。今のウクライナと一緒。ほんと、何も変わっちゃいないね。妹たちの面倒を見るので精いっぱいで、学校で勉強なんて出来なかった。もっと勉強したかったね~。それだけがすっごく後悔してる。いろいろ辛いことも、苦しいこともあったけど、奥尻には山のもの、海のものがたくさんあってね、今はとっても幸せ。」
おかあさんの話を聞いていると、なぜか涙が溢れて、止まらなくなってしまいました。
最後に、写真を撮ってもいい?と訊くと、髪の毛を直すチャーミングなおかあさん♪いつまでも、おとうさんと健康で仲良く過ごしてくださいね。
※写真掲載の許可をいただきました。 -
11時過ぎに、お世話になった「民宿土井」を後にし、奥尻空港まで徒歩で移動。
-
道端に、若竹を発見!
昨夜、夕食でいただいたのは、これだったのですね。 -
10分ほどで、奥尻空港に到着。
奥尻空港 空港
-
空港ビルの2階の展望室で、飛んでくる飛行機を待ちます。
-
あっ、無事に飛んで来た~~~~(o^^o)。
これほど心待ちにした飛行機は、今までになかったかも。 -
「これで函館に戻れるね。」と階下へ降りると、青苗タクシーが停まっていました。
空港内に社長さんを見つけ、ご挨拶しようと近寄ると、
「宿あった?」
昨日から、この質問、何度されたかなぁ(*^^*)。
そのあと、保安検査場まで見送ってくださり、最後の〆の言葉は、
「次回はね、電動アシスト自転車で、島内観光してね~!」
とセールストーク。
社長さん、旅行記で宣伝しましたよ~(^^)。
定刻通り、函館へと飛び立ち、OTTOが楽しみにしていた湯の川温泉へ向かいます。 -
☆☆☆☆☆
函館出張のついでに、訪れることになった奥尻島。
前半はお天気に恵まれ、奥尻ブルーを眺め、観光を楽しみました。一方、後半は予想外の事態で、一時はどうなることかと思いました。奥尻空港の運航率は90パーセント以上で、6月は欠航することはあっても、5月の欠航は珍しいとのこと。結果的には、2泊3日の内容の濃~いぃ滞在となりました。
1泊目の「御宿きくち」は、平屋建てで、お風呂は男女別、トイレは男女各2つずつありました。ビニールシートや、自室から出る場合にはマスク着用等、感染対策も徹底されているお宿でした。
2泊目の「民宿土井」は、高齢のご夫婦ふたりで営まれているお宿。2階建てで、客室は2階。お風呂は1つでしたが、大きめのお風呂もあったので、大人数の時にはそちらも利用できるのかもしれません。トイレも2階にあり、男女共用でした。
「御宿きくち」は奥尻港フェリーターミナルに近く、「民宿土井」は空港から徒歩圏内のお宿です。どちらもアットホームな雰囲気で、人情味のあるお宿でした。いずれも、私たち夫婦以外の宿泊客は、みなさんお仕事関係の方だったので、食事やお風呂の時間なども違い、ほとんど顔を合わすことはありませんでした。
お宿以外でも、奥尻島で出会った方々は、みなさんとても温かく、親切で、島を去る際には、後ろ髪を引かれる想いがしました。また、いつの日か、あの温かな島の人たちに逢いに行きたいと思います。 -
奥尻島の歴史は古く、約8千年前の縄文時代に人が移り住んだとされ、今回滞在した青苗地区にも遺跡があります。
1976年に、その「青苗遺跡」から『勾玉(まがたま)』が出土し、調べると3~4世紀ごろに新潟県糸魚川産のヒスイで作られたものだとわかったのですが、なぜ奥尻の地にあるのか、未だに謎なのだそう。
奇しくも奥尻島に滞在中、「奥尻町が、専門家に依頼して、1年がかりで勾玉の由来について調査する」とのニュースを観たので、近々古代ロマンを知ることができるかもしれません。
今回の旅で訪れた島【奥尻】[赤]
すでに訪れたことのある島【屋久島・五島列島・壱岐・対馬】[青]
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この旅行記へのコメント (4)
-
- おみヴぉ333さん 2022/05/28 19:39:04
- 奥尻ブルー!!
- arc-en-cielさん こんばんは~
キャアアア~~!!(≧▽≦)
なんてなーーんてきれいなんでしょう、奥尻ブルー!!
北の海とは思えないですね~~。
・・し、しかし、今回は予約の段階から難航してたんですね。
そこを突破されるとは、素晴らしいチャレンジャー魂!(^o^)bb
いきなり観光タクシー会社の社長さんに出会われて
いろいろ情報をいただけるとは、ラッキーでしたね!
行った人しか知り得ない貴重な情報源で、参考になる人多いと思います!
徒歩でハイキング観光!Bプランとはいえ、相変わらずアクティブでうらやましい~!
でも奥尻ブルーを見るためなら・・ですよね♪ ほんと沖縄離島にも負けない色ですね。
おっしゃるように、南の離島もいいですが、北の離島も素晴らしいんですね!
なんだか行きたくなってきましたよ~(^o^)
次の日は欠航でほんと災難でしたが、災い転じて福?きっぷのいい優しく可愛らしいおかみさんに出会えてよかったですね♪ いつまでもほんとお元気でいていただきたいですね。^^ 島の方々とこんな間近に直接触れ合える旅って、なかなかないと思うので、arc-en-cielさん素晴らしいご旅行されてるなーとうらやましくなりました~。そしてここを目的地に選んだ旦那様がやっぱりスゴイ!遅ればせながらお誕生日おめでとうございます!旦那様も5月生まれでいらっしゃったんですね。これからもますます素敵なお二人でいてください~ウフフ~(*^o^*)
また次編も楽しみにしています!(^o^)
おみヴぉ
- arc-en-cielさん からの返信 2022/05/28 22:51:07
- Re: 奥尻ブルー!!
- おみヴぉさん
こんばんは!
年初から、離島の旅をはじめて感じるのですが、ツアープランは本当に上手く出来てるなぁということです。私たちのように、公共交通機関をベースに観光しようとすると、最後の手段は『徒歩』となるので、とほほ(^^;)。
北海道とはいえ、暑すぎるほどの好天で、あの美しい海や奥尻ブルーを目にすることができたのは、まさに歩いたご褒美だったのかもしれません(^^)。
島旅では、現地を訪れて初めて知ることが多く、事前の計画の大幅変更も当たり前、まぁ天候にもよるところが多いのですが、今回もいくつかプランを用意していたものの、初日から想定外のオンパレードでした(≧∀≦)。
欠航になったフライトでは、お医者さんが奥尻島に来島予定だったと伺いました。往路のフライトでも、車椅子の方が数名いらっしゃって、その時は観光の方かなと思っていたのですが、どうやら函館の病院に通院されている方たちだったようです。
また船の早朝便は、観光面では利用しづらいのですが、その背景には、島民が買い物等で日帰りで江差に往復できるように配慮されたものであることを、現地で伺って初めて知りました。
今回の旅を通じて、島の生活においては、飛行機や船が大切な交通手段、まさにライフラインであることを、改めて痛感(๑˃̵ᴗ˂̵)。島の生活の良し悪しを含めて、いろいろ収穫の多い旅となったように思います。
最後に、OTTOへの温かいメッセージもありがとうございます。そうなんです、おみヴぉさんと同じ月の牡牛座なんです~(^^)。
今回、OTTOは奥尻で誕生日を迎え、美しい海と、心優しい島の方々と過ごし、きっと一生忘れられない誕生日になったことでしょう。欠航等、予期せぬことがありましたが、密かにOTTOは、また新たな島旅を考えているようです。次回の『島旅』、いったいどうなることやら(*^^*)。
来月から、全国的に地域割も拡大し、少し旅行がしやすい環境になってきました。引き続き、おみヴぉさんも、素敵な旅ができることを祈っています!
arc-en-ciel
-
- ぽぽさん 2022/05/26 16:29:13
- 奥尻島
- arc-en-cielさん
こんにちは(^^)
奥尻島へ行かれたんですね。
私も去年、一瞬ですが行きました(JAL回数修行で)
空からも透明度が高い奥尻ブルーの海、わかりましたよ!
SUPしたら気持ち良いだろうな~と思いながら帰った記憶があります。
うに鍋からの雑炊、食べてみたいです。
たしかに...満腹になり雑炊たどりつけそう無いですね(^_^;)ザンネン
予定外の1泊だったでしょうが、民宿のお母さんからいろんなお話が聞けて逆に良かったのかな…一期一会大切な時間と思いました。
OTTOさん、湯の川温泉満喫されましたでしょうか?
続きの旅行記楽しみです♪
ぽぽ
- arc-en-cielさん からの返信 2022/05/26 19:00:04
- Re: 奥尻島
- ぽぽさん、こんばんは!
初日は、少し暑かったのですが、とても良いお天気に恵まれ、あの美しいブルーの海を眺めることができ、本当によかったです。
『美しい海』というと、なにかと南の島を思い浮かべてしまいますが、今回は、北の離島の海の美しさにも魅了されました。
うに鍋の雑炊は、なかなか食べる機会がないので、食べてみたかったのですが、私にはあのボリュームはちょっと難しかったです。
ぽぽさんの奥尻島再訪があれば、その時はぜひ(o^^o)。
想定外の延泊は、ぽぽさんのおっしゃるとおりかも。OTTOとも、奥尻の神さまから、「青苗に立ち寄ってないから、もう1泊していきなさい。」と言われたような気がするね~と、話しながら帰ってきました。
そして、OTTOが楽しみにしていた湯の川温泉、1泊ながらも、十分に温泉を堪能しましたが、OTTOは、また密かに次の函館湯の旅を考えているようです(๑˃̵ᴗ˂̵)。やっぱり1泊では、もの足りないのかな、、、
少し旅行がしやすい環境になってきたようですね。ぽぽさんも、引き続き、素敵な旅をなさってくださいね!
arc-en-ciel
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