2018GW ④ 4/30 ガルミッシュ・パルテンキルヘン　　ツークシュピッツェ山

４月30日
昨夜チェックした天気予報は当たり　しとしとと雨が降っています。
今日は朝からバス移動して　ガルミッシュ・パルテンキルヘンから登山電車とロープーウェイでドイツ最高峰のツークシュピッツェ山へ行く予定です。
今回の旅行で　一番晴れて欲しい日なのです。
天気予報は　ホーエンシュバンガウ、ガルミッシュ・パルテンキルヘン、ツークシュピッツェ山　全て雨時々曇りでした。

カメラはミラーレスの一眼レフとライン用にSONYの携帯、おまけにパナソニックのビデオまで使っていましたので　写真のサイズがまちまちでスミマセン。

8:13 ホーエンシュバンガウから　73番のバスで　ガルミッシュ・パルテンキルヘン 10:16着の予定です
8:13 Hohenschwangau Neuschwanstein Castles,Schwangau Wieskirche(Bus 73)
→ 8:53　 Kohlhofen Abzw,Wieskirche Steingaden　 → Bus 73→　Bus 9606
→　10:16 Garmisch Partenkirchen着　

このルートは　どこかでバスを乗り換える場合があるそうですが、乗り換えしなくて良い時もあるそうで　昨夜フロントで調べてもらったら　今日のは乗り換え無し　とのことでした。

ここで　ラッキーと思ったのが　大きな間違いだったのですが・・・・・涙・涙・・・　

ミュラーのレストランは　ビュッフェスタイルの朝食でした。

種類はそう多くはありませんでしたが、美味しかったです。

8時前にチェックアウトして　バス停へ行きました。雨はかなり激しく降ってきました。
昨夜は歩いて5分位だったのですが、雨が降っていたし　トランクを持っているので　10分近くかかりました。
8時前にインフォメーションセンター前のバス停に着きましたが、濡れたレインコートやトランクをタオルで拭いていると　朝食レストランでお見かけした日本人カップルがやって来ました。オーバーアマガウ迄行くそうで同じバスなので何となく安心です。
この時　バスの乗換があるかどうか　話をしていればと悔やまれました。

運転手さんに　ガルミッシュ・パルテンキルヘン迄と言って　直接25ユーロ支払いチケットを受け取って乗りましたが、乗客は数人でとても空いていました。
私達は　運転席の斜め後ろに座り　空いていたのでレインコートを広げて乾かしていました。
しばらく走ると　雨が止みました。

雨雲が風に流されて　かすかにノイシュバンシュタイン城が見えました。

段々晴れてきて　心も晴れてきました。

うっすらと虹が見えて　ガルミッシュ・パルテンキルヘンやツークシュピッツェ山頂も　晴れるかもしれないと希望が持てました。

これは昨日撮った写真ですが　ミュンヘンからノイシュバンシュタイン城へ行く途中　ガイドさんが何やら説明をしていた場所です。きちんと聞いておけばよかったのですが　一応写真だけは撮っておきました。

この橋を渡った直ぐの とてもバスターミナルには見えない広場でバスが停まり　運転手さんが降りて行ったと思ったら　他の乗客がバタバタと降り始めました。
皆走って行くので　バスを降りて行先を見るとフュッセン行きになっていて一緒に乗った日本人カップルも　20ｍくらい先に停まっているバスへ走って行きました。
ひょっとしてバスがチェンジするのかと　大慌てでトランクや荷物を持って降り　皆が乗り込んだバスへ向かって手を振りましたが、私達が見えていたはずなのに　バスはビューンと行ってしまいました。

バスが変わりますというアナウンスは無く　ガルミッシュ・パルテンキルヘンまでのチケットを私達に売った運転手さんは　走って追いかけている私達には目もくれませんでした。遮るものの無い場所なので見えない筈はありません。
７～８人しか乗客がいないのに　誰がどこまで乗るかある程度は頭に入っているはずなのに・・・・・
と思うのは　日本式のサービスが当たり前だと思っているからなのでしょうね。

今回の旅行で一番辛かった瞬間でした。
目の前が真っ白になって貧血状態になりました。ジムでもっと鍛えて走り込みの練習をするのと　乗車時に行先とバスチェンジの有無を確認することが大切だと反省。

一部始終を見ていた（折り返してフュッセン行きになる）バスの運転手さんが　どこへ行くのかと尋ねてきたので　ガルミッシュ・パルテンキルヘンと言うと　次のバスは3時間後しかないと言います。私も知っています。
先程の写真の広場には　待合室　売店、トイレ、電話ボックスなど一切何にもありません。

それで「ここで次のバスを待って３時間も居られないので　このバスに乗るのでヴィース教会で降ろしていただけないでしょうか」と言うと快く応じてくれました。
余程哀れに思って下さったんでしょう。乗客は私達を入れても数人でした。
それにバスのチケットは買わなくていいからと言ってくれました。
地獄に仏って　こういうことですね。
心から感謝して　お礼を言ってヴィース教会でバスを降りました。

ヴィース教会観光は時間的に無理があり諦めていたので行くことが出来て少し嬉しくなりました。

ここからフュッセン行きのバスに乗り　フュッセンからチロル周りでガルミッシュ・パルテンキルヘンへ行ってもいいかなとバス停の時刻表をチェックしましたが、午前中にフュッセン行きのバスはありませんでした。
乗って来たバスは　本当はヴィース教会を周るルートでは無かったのでしょう。
運転手さんの好意だったのか、リクエストがあれば回るということだったのかは分かりません。

雨は止みましたが　曇り空です。

シンプルな外観からは想像できない美しい教会でした。

美しいフレスコ画を見ていると　バスの乗り換えミスの無念さを忘れるようでした。

同じルートで3時間後のバスに乗ると　14時過ぎにガルミッシュ・パルテンキルヘンに着くので　今日中にツークシュピッツェ山を往復することは無理がありそうです。ガルミッシュ・パルテンキルヘンからの登山列車は毎時15分発のみなのです。　
それで　調べていたもう一つのルート　フュッセンからバスと列車を乗り継いで　ガルミッシュ・パルテンキルヘンへ行く計画に変更することにしました。こちらの方がⅠ時間くらい早く着きそうで　どうにか山頂まで往復できそうです。

ヴィース教会前のレストランでタクシーを呼んでもらい　25分位でフュッセンへ。
48ユーロのメーターでした、50ユーロ支払いました。

フュッセンＤＢ駅前のバス停から11:13発のバスで　ロイテReutte迄（9ユーロ）行きました。バスは11:43にロイテ鉄道駅前のバス停に着きました。
バスの運転手さんにロイテで降ろしてくださいと　お願いしておいたので、着いた時に列車の駅はバス停の目の前だよと指差して教えてくれました。
はじめにきちんと頼むべきですね。

フュッセンの街を通り抜けた後　深い渓谷沿いを走り　その景色はとても美しく　その後は村の細い生活道路を走ったりで楽しかったです。

バスは11:43にロイテ鉄道駅前のバス停に着きました。歩いてすぐのロイテ駅から11:58発ミュンヘン行き列車に乗って　ガルミッシュ・パルテンキルヘンへ12:57に着きました。

確認　確認！

このルートは観光ルートのようで　座席のテーブルにはこの周辺の地図が描かれていました。

天気予報は　嬉しいことに外れそうです。

想像していなかった美しい自然を目にして　落ち込んでいた気持ちが回復しました。
朝乗ったバスでは　乗換があるかどうか、乗った時に運転手さんに　きちんと確認しなかったのが悪かったと反省しようと思いました。
交通費は余分にかかりましたが、天気が良くなりツークシュピッツェ山頂へ行ける可能性が出てきたのですから惜しくはありませんでした。

空は明るく澄んでいます。朝　ミュラーを出た時とは全く違い　こんなに良い天気になるとは・・・

このような綺麗な景色を見るために　朝からの色んなドタバタがあったのかもと
素直に喜んで景色を楽しむことが出来ました。

ガルミッシュ・パルテンキルヘンの駅のポスターです

急いでいたのでパンフレットを貰い損ねてしまいました。
ツークシュピッツェ山のHPです↓
https://zugspitze.de/en/sprachen/japan

一人45ユーロのツークシュピッツェ山頂駅までの往復チケットを買い無事に　登山駅で13:15発の登山列車に乗ることが出来ました。

12:57にガルミッシュ・パルテンキルヘン駅に着いて　15分程の時間でホテルにトランクを預けに行き　登山鉄道駅でチケットを買ったのですから忙しかったです。
駅前のホテルにしておいて正解でした。

登山列車で約30分アイブゼーまで行って　昨年暮れに50年ぶりに新しく架け替えられたというロープーウェイでツークシュピッツェ山頂まで行きます。
これは10分もかからないそうです。

アイブゼーの登山列車駅を下りると　ロープーウェイ乗り場が見えました。

200ｍ位でしょうか、歩いて５分程でした。

雲はありますが　山頂からの眺めは　ある程度は期待できそうです。

カードチケットを入り口の機械に差し込み 待合のスペースに入りました。
機械は人数を数えているので定員になると入れなくなるようです。
そこには　いろんな種類のワンちゃん達がインストラクターの人達と一緒にいました。どうやら同じ箱になりそうですが、何かの訓練を受けているようです。

優等生的におとなしくしているワンちゃんもいれば、落ち着きが無くて指導を受けている子もいて　見ていて面白かったです。ワンちゃんもチケットを買わないと乗れないようです。

ガラスのドアが光って見づらいですが、新しくなったというロープーウェイは結構大きくて40～50人乗れるのではと思います。

HPから転用した写真です。カッコイイ姿です！

そんなに混んでいなくて　ワンちゃん達も大人しく（震えてる子もいましたが）座って出発しました。

素晴らしい景観です

この辺りには　スキー場が多いので　リフトも何カ所もあるようです。

途中に一ヶ所大きい柱を通る時にがたっとなりましたが、それ以外はスムーズに景色を見ていると　あっという間にドイツ最高峰の山頂(2962ｍ)に着きました。
山頂駅は　まだ工事が続いていました。階段を上がるとガラス張りの展望室があり、天気が悪いと ここから景色を楽しめるようです。

ガラス越しですが　雲はあるものの見晴らしは良さそうで　本当にラッキーでした。

この展望ルームから　さらに階段を上がると屋上に出られました。
少し風はありましたが、冬用のダウンを着ているので寒さは感じませんでした。

天気予報を覆して　雨に降られずに済むとは　本当にラッキーでした。

こちらはドイツ側の山頂ですが、オーストリアから登ってくる山頂もあるそうです。

雲はありますが　遠くの山々まで良く見えます。HPによりますと　250km先まで見えるそうです。

案内図があり　山々の名前が記されています。

スキーやスノボーをしている人たちもいました。

金の十字架が見えますが、この時期は立ち入れないようです。

山頂駅(2962ｍ)から　プラット駅(2650ｍ)まで行ってみます。少し小さめのロープーウェイで　５分位です。

ツークシュピッツェ山のHPより
＜ツークシュピッツェ山頂駅=プラット駅＞間のロープーウェイの絵

このロープーウェイでもワンちゃん達と一緒になりました。降りるとワンちゃん達は雪の上を走り回っていました。多分　その時は お勉強の合間の自由時間だったんでしょうね。
こういうスクールに入って 人と一緒に旅行するルールを学ぶんでしょうね

このプラット駅を下りると広い空間があり　レストランが３軒、教会もありました。

ランチタイムの終わり頃で　席が空いて座ったところは　イタリアンレストランでした。ドイツ最高峰でイタリアン・・・まぁいいかなと
東洋人は私達だけみたいでした。

ビール、スープ、ピザ等を食べてツークシュピッツェ山を満喫しました。

朝、ホーエンシュバンガウのホテルミュラーから雨に濡れながらバス停へ歩いたこと、バスが変わってしまいもと来た道を戻ることになったこと、バスの運転手さんの恩情で予定外にヴィース教会を見学出来たこと、タクシーでフュッセンまで行きバスでロイテ迄行ってそこから列車でガルミッシュ・パルテンキルヘンへ辿り着き　ツークシュピッツェ山に登れたこと、雨の予報が外れて曇り時々晴れの天気に恵まれたこと・・・
目まぐるしい一日でしたが　午後にここでビールが飲めるなんて・・・夢みたいでした。
執念でここまで来た！のかも知れませんが(笑)

後方に教会が見えます。雪があったので　残念ながら私達は行けませんでした。
思わず達成感満々の笑顔が出ました。ここに来ることは　とっても楽しみにしていたのです。但し　天候というネックがあって不安もいっぱいでした。

珍しく仲良し写真まで撮ってもらいました。余程嬉しかった・・・んですね

さて　いつまでもゆっくりはしていられません。
ロープーウェイや登山列車の最終運行時間が迫っていました。
プラット駅から登山列車でアイブゼーまで行けるのですが、やはりロープーウェイの方が良いと　一旦ツークシュピッツェ山頂駅に戻ってロープーウェイを乗り換えて（来たルートと同じ）降りることにしました。

空は明るくなってきています。

帰りの山頂駅です。待合スペースの床の一部がガラス張りでした。

シースルーの床　　遊び心ある設計ですね～
こわごわ歩いてみました。

やって来たロープーウェイに乗り込み　一気にアイブゼーまで降りて行きます。

視界は明るくアイブゼー湖が　とても綺麗に見えました。

アイブゼーから登山列車に乗り継いで　16:50 ガルミッシュ・パルテンキルヘンへ帰りました。多分　最終電車の一つ前の登山電車だったと思います。
天候によって運行時間が変更になったりするので　ロープーウェイや登山電車の運行状況や時間はきちんとチェックしないといけません。
13:15に出発したので　３時間半で往復したことになりました。
ミュンヘンから充分日帰り観光が出来そうです。

一泊したホテルは　駅を出てバス停を通り越したところにある　ホテル　フィア ヤーレンスツアィテンです。駅から50メートル徒歩1分の　黄色い可愛い建物です。
ファミリールームを予約したので　（幅の狭い）シングルベッドが4台ありました。
こちらがメインベッドルームのようで　夫が使いました。

私は　こちらのベッドを使いましたが　幅が狭くてあまり寝心地の良いベッドでは無くて残念でしたが、疲れていたせいか良く眠りました。

バスタブは無くてシャワールームだけでしたが、洗面室がとても広くて　スキーグッズの手入れをするスペースなのかなと思いました、

山頂でたくさん食べたので　あまりお腹が空かず　駅の売店へ行ってビールやサンドイッチなどを買って部屋夕食にしました。
慌ただしかったけれども素晴らしい観光が出来た一日となり　心身ともに疲れていたので ぐっすり眠った夜でした。

明日は、インスブルック観光をしてミュンヘンへ戻り　再びプラッツホテルで一泊します。