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    【創の考え事】絵の悩み、彼の不調

    2024/ 01/ 12
                     
     此処連日同じ作業に打ち込んでたし今は休憩で、折角の休憩なのだけれど…。
    折角時間有るのに、いやはや。アタ君…。はあ。如何して急に落ち込んでるんだろう、よく分からない、放っておいてと言われてしまった。だから何も聞けてない。

     如何して何時も繰り返すのだろう、何か共通点が有る筈だけどそんなに分からないや。ああ、そうだねえ。彼の事は今は不明だし、暫く自暴自棄になってたいとか、其の日に元に戻れば良いってだから其れ迄もう良いと色々聞こえ難い声で言って居たが、急に…。昨日迄平気そうだったのになあ、作業で余りにも冷えたからお風呂にも入らせてくれたのに。何でだろう。


     何か嫌な事がまた有ったのかなあ。


     君が嬉しくないなら僕も特に嬉しくは無いや、折角作業明けで君と遊べると思ったのに此れじゃあまた暫くお預けになりそう、ああそろそろ仕上げないとね。でもね…絵って終わり際がまた難しいんだよね、何処で終わりなんか無くて、自分が最も満足した瞬間に終わるんだけど、どうにもなあ。仕上がらない、或いは仕上がってる。どうかなあ。でも終わりはないんだ、絵は終わらない、でも区切り位なら有る、其れを付けなければなあ。うーん。でも全部塗ったんだよね、後僕は何を求めて居るのだろう?扨ねえ。

     白も残してるけど、残し方下手だしなあ。塗らない白じゃなくて、意図して残した白には程遠いましてや活かした白では全く無い、及べようものかね。でもきっと何か満足出来ないんだ。最近確りした絵を完成迄こぎ着けて無いからなあ。あの物語の完成が目標になってからめっきり減ってしまった、良くないね。普段から準備運動しておかないといざと言う時連動しない。

     しかし残念乍ら物語もまた終わり際を見つけるのが至極難しい、多分下手なんだね、あはは。分かって無いと言おうか。恐らく。但し其の物語は前後の一致が必要になる、たった一つ物語を創って其れで終えられる程の短い旅程でも無い。しかし旅程でも無いか、別に帰る場所じゃない。

     うーん、でもなあ、色が濃くなるのもなあ。鉛筆で光の向きってもなあ、違うかなあ。さっきも絵を見たけど、一体何を足すのやら、引くのか?僕は何を満足しないのだろうか。うーん。見ないと、自分と絵を交互に見ないと駄目だ、自分を主軸に出してみるんだ、そしたら何か分かるかもしれない。彼とは遊べないし…。


     そうだね、僕の絵は何時も同じに見える。平坦で、色の差が少なく其処が物足りないかな。もっと立体的に見たい、平坦なのは此の世で十分だ。もう少し、線じゃなく違う色で何か出来ないかな、線に合わせた様な濃さを。或いは眼が悪いのかなあ、元から立体的に見て無い癖が有る。余り自分を貶すとロシンが機嫌を悪くする…気を付けないと行けない。
     もう少し立体感を意識して再確認しよう。うーんでも明るい色遣いには少し違う気もするしなあ、うーん?もう一度…見て来た。

     少し色を全体濃くしたら終わりにする…と今は仮決め。其れが出来たら僕は色の暗算に自信が付くかな?難しい、デジタルなら好きに色の差と其の違いも分かる、遣り直しだって一瞬なのにアナログだと絶対に0には戻らないし色の位置が分からない。色相環を自分で描いてみようかな、コピーして部屋に張り出そうかな。難しいんだよね…足したら何になるかなんてたくさん有るメモ用の紙に描いて漸く判明してる。でも其れだけじゃないけど、僕は未だ難しいな。

     いや、違う色を足す其の関係性と言うか。水色を塗って近い色を塗るのか、少し見た目の雰囲気を変える為に真反対や、結構似て無い色を塗り足すのか、どんな塗り方をするのか。遣って無い。今は遅いかもなあ、塗る場所無い…有るには有る、残してる白い場所。やっぱり全体濃くするだけじゃあ何か地味かなあ。いや尤も何時も地味なんだよね、使う色が薄くて調整して初めて塗り方にも勢いが出て来るような。何時も変な色で塗ってると言うか、此れはデジタルの話だけれども。

     またちゃんと描きたいけど今は練習だなあ。ロシンもそうだけど最初に描いた君以上に綺麗な君を描くのが非常に難しい、一番最初の感動に勝るのは余りにも勝算の無い事だ。だから今は良い線と良い形を作れる様に練習して憶える時期なんだ。もう少しだよ、僕はもう少しすれば、まあ長いけど何時か必ず君の事を描いて、記録するだろう。必ずだ。


     他は…うーん、躓いてるしなあ。混ぜ乍ら遣るしかない、特に縫い物だ、縫うのが難しいのと遅すぎて何も終わらない、でも散らかす訳には余り行かないから仕舞うと出さないし…。物語と混ぜて遣ろうかな、いやどっちも疲れるしなあ、途方も無い疲労が襲う。ゲームでも遣れば疲れはともかく気分は良いかな、休みも今は持てる。


     色相環憶えられると良いなあ。アナログの時…まあ其れにしたって塗るの下手だけれどねえ。塗るのは個人的にはデジタルの方が上手く行った気がする場合が多いなあ、アナログは線画が強い気がする、細い線を使えるし手振れがデジタルより入らない。水彩画も塗るの下手なんだよねえ、どうも僕って使う色の其の幅が狭いんだよなあ。

     少し暗くするだけ、少し明るくするだけ、少し色味を付けるだけ。少し少し少し、思い切った色塗りは出来て無い気もするなあ。範囲だけは際限無く使うのに、色がなあ。難しいねえ、答えも終わりも無い、有るのは続きだけ。永遠の続き。まあ其れも楽しいね、終わったり壊れたり飽きさせる様な物はつまらない、同じ物はずっと同じで良い。そうなると別に無理に塗る必要も無い、終わったも同然なのだがねえ何故だか此れは変わった方が僕は嬉しい様だ。



     早く人間の事等お忘れよアタ君、何故、何時も人間の事で同じ量の苦痛を味わい自分を傷付けもせず痛みも控えて我慢して…其れが生きる為だとしても、見てられないよ。誰も君の事なんか分からないのに、アタカイカだって分かって無いのに君は何でも分かろうとする。

     誰も君の事なんか知らないよ、其れがハリボテで出来たつまらない此の世界だ。
    どんなに頑張っても誰だって僕等の様にはならない。誰も、本当の君を救えない。もう少し、此方にお出で、そしたら人間なんかどうでも良くなってしまう、其れが君にとって新たな障害でも。其れが駄目なら、じゃあ何故また似た様に苦しむのか教えておくれ。


     只僕は苦しむ家族を見たくない、家族の中で苦しむ子は居る、でも最も危ない線で闘い続けて居るのは君一人だ。
    君を守る必要が有る、現時点でそんな量の役を熟せるのは君だけ。何かを変える必要が今年は有るのだろうか?
     変えるべきなら変えるしかない。
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