海外旅行・国内旅行の保険とクレジットカード
- 2017/06/08
- 12:37
旅行には保険。
(1) 保険会社の「海外傷害保険」
1980年代に欧州に1年間滞在するにあたり用意すべき保険は、日本の健康保険制度の肩代わりになるような医療保険が必要でした。結局、普通の旅行保険、当時のAIU「海外傷害保険」に1年間加入して出発しました。
これには傷害治療のほか、傷害死亡、疾病治療、疾病死亡、個人賠償、救援費用が含まれていました。
問題は、万一のときに電話連絡するのですが滞在国に保険会社の連絡事務所が開設されているかどうかなどで、日本語サービスは近隣主要国に、英語サービスなら滞在国にも事務所のあったAIUを選んだと記憶しています。
1年の滞在で結果的に医療機関を受診したのは1回、私の歯が痛んだときでした。私の現地上司の友人が歯医者でしたので連れて行ってくれて治療を受けました。治療後、麻酔で口がしびれているのに別室で紅茶を出してくれて、飲んだ途端に口が閉まりきらず横からピユーと出てしまったことを思い出します。
治療は1回で済んでしまい、帰国前にあの支払いが済んでないのだけどと上司にいうと、いやいいんだよ、彼は昨晩も一緒に行ったカジノでもうけていたから、などと言われ、結局、彼が連れてきたあの日本人は料金を踏み倒したという不名誉な記録を残して帰国しました。
結局、保険は一度も使いませんでした。まあ、使わないけれど入っているのが「保険」。
もちろん、日本の健康保険組合からは、現地の治療記録と支払い領収書があれば、事後に健康保険組合に請求すれば支払ってくれると聞かされていましたが面倒そうだし、その機会もありませんでした。
その後も、短期の旅行ではその都度、保険に加入してから出発しました。いまでは、その保険証と説明書だけが手元に残っています。
(2)クレジットカードの付帯保険 ー旅行保険代の肩代わり
最近になって海外旅行に復帰するにあたり調べたら、クレジットカードの付帯保険に行き着きました。
セミリタイヤやリタイヤ後の旅行では、今の時代、多少考え方は変わってきたけれど、旅行に行くときには自分の病気や怪我などの場合と、残された家族の生活の2つを考慮して、やはりなんらかの保険には入っておくべきでしょう。
旅行といっても国内旅行では、ごく普通の傷害保険や医療保険には入っているし健康保険も適用されるので、死亡時の保険さえ考慮すれば良いのですが、海外旅行では、病気や怪我では特別な対応が必要になるので専用の保険が必要です。
海外旅行といっても、リタイヤ後の海外旅行は短期間の観光目的だし、その都度、保険に入るのも馬鹿らしい。この点、クレジットカードの付帯保険はクレジットカードが有効である限り、適用されるので、よっぽどの危険な地域にでも行かない限り、その都度契約し別途保険料を支払う必要がなくなります。
そこで、私は旅行を始めるにあたり、持っていた2つのカード、三井住友VISAカード(クラシック)とイオンカードを、旅行保険が付帯されるようにゴールドカードに変更しました。付帯保険は表の通りです。
(3) 海外旅行時の付帯保険
こうしてみてみると、海外旅行の死亡後遺障害については、自動付帯はイオンゴールドカードが3000万円。利用付帯では、三井住友VISAゴールドを利用した場合には、最高額5000万円となります。
2社あるが死亡後遺障害は合算されず、これを最高限度として、2社(三井住友とイオン)が按分してそれぞれ支払うとあります。一方、傷害や疾病の治療費などは、三井住友もイオンもそれぞれ自動付帯なため、これらは各社合算して支払われるそうです。
つまり、どちらのカードも利用しなくとも、海外旅行では死亡後遺障害が3000万円、その他赤字に示す項目の自動付帯が適用されます。また、三井住友VISAカードを利用した場合は、死亡後遺障害が3000万円から5000万円に引き上げられるということです。
参考にセゾンアメックスゴールドを挙げました。自動付帯が死亡後遺傷害のみ大きく5000万円ですが、それ以外はやや低い。家族が一括で適用できるのが強みですが、我が家族は1名のみなので、家族カード発行により自動付帯は適用できるので、同じになります。
すなわち、現状では1万円余計に支払って第3のカードを作るメリットはない、といえます。楽天プレミヤムも同様。
(4)国内旅行時の付帯保険
国内旅行「傷害保険」では、明確な旅行の定義「公共の乗り物」に乗っている、「宿」に泊まっている、「ツアー」に参加している、最中の怪我等の保険です。ツアー参加のために集合場所として空港まで自分の車で移動したとして、その途中の事故は適用されません。
自動付帯は三井住友VISAカードだけで、死亡後遺障害が1000万円。その他、赤字に示す項目が適用。つまり、どちらのカードも利用しなくとも、国内旅行では死亡後遺障害が1000万円、その他赤字に示す項目の自動付帯が適用されます。また、三井住友VISAカードを利用した場合は、死亡後遺障害が1000万円から5000万円に引き上げられるということです。
(5) 家族カード
家族カードを作ると、保険(自動付帯)もそのまま適用されます。家族カードを発行せずに適用される家族は19歳未満の同一生計の子に限られます。
我が家の場合は、子1名ですが20歳を超えており、少なくともあと1年間は同一生計なので、その間は権利があります。
三井住友VISAゴールドカードの場合は1名まで(使用実績なくとも)無料、イオンゴールドカードは3名まで発行でき当然無料。国内旅行も自動付帯分が適用されるし、海外旅行なら両者が適用されます。ぜひ発行しておきたいものです。
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