中学生のときに読んでいた本は、北杜夫、どくとるマンボウ航海記。
憧れました。。。
もうひとつ、小澤征爾、僕の音楽武者修行。
どちらも、船で日本を出て、転々と港を回りながら、ヨーロッパまで行く話でした。飛行機で言えば南回り。アジアを転々と、そしてアラビア、スエズ運河、地中海、って具合。
北杜夫は、船医としてマグロ調査船に乗り込んで行きました。船医の仕事のことはさておいて、港々の話や、パリのことなど、書いていました。
小澤征爾は、まだデビュー前、フランス留学に行くのに安い船で、そして足代を稼ぐためにスバル(でしたっけ?)のスクーターをスバルの会社から援助してもらい、日の丸をつけてあちこち港を走り回り、フランスでも走るという音楽家でした。ブザンソンの指揮者コンクールで優勝する話がでておりました。
これを本に出すにあたり、出版社を通じて、作家のナントカさんのお世話になった旨、あとがきに書いてましたが、それは北杜夫であったろうと、思っていました。でも真実は違っていたようです。
(はじめ、「今でも思っています」と書いたところ、翌日、その作家は井上靖であろうとのコメントをいただきました。私の勝手な思い込みでしたので、少し修正しました)
これを中学生が読んでいました。
北杜夫の何に憧れたかって?
それは、パリの床屋で、悟りを開いた、と書かれていたことです。
私は、自信を持って、人生、イイ加減に、楽しくやればよいのだ、と解釈したもんです。
フランスは、もうひとつ、私の好きな音楽が、クラシックの作曲家ラヴェルでした。なので、パリ管弦楽団や、パリの音楽学校コンセルヴァトワール、などの名前が私の脳みそに刻み込まれていました。。。
そんなこんなで、私が大人になって、旅行に行けるようになったときに、さて、私はどこへ行ったでしょう。
普通なら、航海記や武者修行のように、東南アジアから転々と巡って行くのかと思うでしょうが、実は私は、怠け者(北杜夫の専売特許)で、自分の足で旅行に出かける気など、さらさらありませんでした。
なので、「仕事でしかたなく」、プライベートでも「新婚旅行を兼ねて」、はじめて行ったのが、パリでした。
パリには1泊し、その後新幹線で地方へ。その後、車でパリを経由して近隣国へ向かいました。そのまま1年、欧州に留まりました。。。
その時のパリの写真がこれ。
仕事でしかたなしに来た割には、なにかお上りさん然としておりまして。。これ、完全な観光ですね。
以前、テレビでやっていた「のだめ」もパリの話がたくさん出て来ますので、ついついなつかしく見ておりましたが、こんな理由があったのだと思い返しました。
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