スコアメークの奥義
今日は12月25日なのでクリスマスになりますが、実際のクリスマスは昨日の日没から今日の日没までなので、残りはあと数時間になります。
(我が家のクリスマス飾り。12月に入って夜は点灯していましたが、なんとなく今日は終わりの雰囲気が漂っています)
我が家は特にクリスマスだからといって特別な催しはなく、毎年買っていたクリスマスケーキは今年は注文していませんでした。
もっとも知り合いの店なので24日は忙しいから25日に渡すと言われていて、毎年のようにクリスマスを過ぎた25日の夜に食べることになっていたのですが、そもそもクリスマスだからケーキという発想もおかしいと思っていて今年はケーキの価格も値上がりしているようなので食べないことにしたのです。
さて、ゴルフというゲーム性を考えてみると、ショットはパットの場であるグリーンまで球を運ぶのが目的です。
極論すれば、ティーイングエリアからグリーンまで自分のクラブを使いさえすればほぼどんな打ち方であっても許されるもので、たとえ大きく曲がろうともゴロを打とうともグリーンに球を運べばそこでショットの役目は終わりになります。
これは私の経験上からですが、以前は打ちっぱなし練習場で一生懸命にショット練習をしていましたが、手応えがあって狙った方向に飛んで行くショットを打てれば満足しますが、そうしたショットは10球に1球もないもので、なぜ上手く打てないか「あ~でもない」「こ~でもない」といろいろ試しながら練習していました。
その頃は、ショットが狙った方向に打てればスコアは良くなると勘違いしていて、ただ闇雲にショット練習を繰り返していただけでした。
しかし、今考えると「ゴルフとはなんなのか?」という本質が分かっていなかったわけで、単にスコアを作る前の段階で終わっていたのでスコアが良くなるはずはなかったのです。
そうなった理由は私の周囲のゴルファー全員が同じ勘違いしていたためで、誰もが間違っていると私の方向性を正してくれる機会は無く、私も間違っていると疑うこともなく突き進んでしまっていました。
結局、私がゴルフに取り組む方向性をずっと修正できなかったのは、ゴルフというゲームを知らなかったという一点に尽きるのです。
例として野球の投手を挙げてみますが、投手は最終的に登板した試合で失点をしなければよいはずです。
ヒットを打たれて塁上にランナーを出すまでは問題はなく、そのランナーをホームに返されなければ役目を十分に果たすことになります。
そこには剛速球が投げられるとかキレのある変化球があるとかは関係なく、投球フォームがどうとか肘の高さやステップの向きとかは枝葉末節なことで、とにかく点さえ取られなければ試合に負けない野球というゲーム性に沿ったものになるはずです。
アベレージゴルファーは、野球でいえば投手の本質である「点を取られない」ことからは目を背けて投球ファームに拘るだけで、オーバースローが流行ればみんなオーバースローのフォームを分析して真似し、逆にアンダースローが流行れば同様に真似して練習するだけで、実戦の試合では使えない「形」だけを追求しているのが実状です。
改めてゴルフのゲーム性を確認すると、ティーから球を打ち最終的にカップインするまでの打数を少なくすることであり、そのスタートからゴールまでには「こうすべき」という制約はないはずです。
つまり、ゴルフで勝負の場所はグリーン上であり、最終的なスコアを司るのはパットの技術になり、それは300yのショットも1㎝のパットも同じ1打であるというゴルフの「不条理」から来ているものです。
私が改めて書かなくてもゴルファーだったらこれらは誰でも知っていることですが、「知っていること」を実践できないのは、結局は「知らない」ことなのです。
当たり前だけど、ゴルフのスコアメークの上での真実を書くと、パットの練習が最も重要だということで、次に続くのがグリーンオンを狙うアプローチショットなのです。
他のショットはあくまでグリーンまで球を運ぶ手段であり、飛距離は一般的なアマチュアゴルファーがプレーする環境では必須なことではありません。
それどころか飛距離は、逆にスコアロスを生むOBのリスクを高めるだけの不要なものだということです。
結局、アベレージゴルファーはスコアメークに役立たないことだけを練習しているわけで、だからいつまで経ってもスコアが良くならないのは当然です。
ごく一部のゴルファーがそのことに気付き、ショートゲームを練習の中心に置くことで安定したスコアメークが出来るようになるもので、これが「奥義」というものの正体です。
その「奥義」を突き詰めていくと、目指すゴールに辿り着くための「距離感」であり、これは感覚なので各人が自分の方法で体得するだけのもので、各人のやりやすい方法でやれば十分で何も決まり事などなく、逆に「こうあるべき」という固定観念を捨て去ることが重要です。
ここで私が考える距離感の最低レベルはどの程度かというと、パットを例にすると平坦な10mの距離を常に1ピン内に寄せられないのは練習不足であり、距離に対する感を養うためにはただ練習あるのみなのです。
また30mのアプローチショットをカップを中心とした6m内に球を運べないのも同様で、これらが出来てから初めて「狙う」という次の段階へ進めるのです。
もっと何か自分が知らない技術的な「奥義」があるのではとアベレージゴルファーは思っているようですが、何もスコアを縮めるための「奥義」などはありません。
それは、ゴルフで小金を稼ぐ能力しかない一部の人間が言っている「まやかし」そのものなのです。
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