今年はキスゲの裏年? 冠山(1257m)
なかなか入梅しない北陸地方だが、いよいよ水曜辺りから入梅しそうな感じ。
※6/21に北陸地方の梅雨入りが発表されました。
今日は最後の貴重な晴れ間なので、どの山に行こうか悩む。
先日空振りだった天女花目当てに銀杏峰も考えたが、2日しか経っていないので微妙。
他に能郷白山や夜叉ヶ池なども頭をよぎるが、この山へ。
冠山
両白山地の南部、越美国境にまたがる山で、日本三百名山。
その山容から”福井のマッターホルン”とも呼ばれる。
6年前に登って以来、随分ご無沙汰となっている。
R476で池田町へ。
途中、交通安全祈願の石碑のところで見かけた面白看板。
地獄バス乗り場とはシニカルな表現だ(笑)
気温は既に26℃。
今日は最高気温32℃の真夏日の予報(汗)
冠山峠道路(R417)の第2トンネル(L4834m)の工事現場。
現在、R417の未開通区間である池田町田代から岐阜県揖斐川町塚奥山の約7.8kmで、トンネル工事が行なわれている。
完成は2025年度の予定で、完成すると現在約4時間かかっている池田町~揖斐川町間が約40分に短縮される。
代替路の冠山林道(19.4km)は冬期は通行止めとなり、通行可能なのは6月~11月。
福井県側の約10kmには、始点⑩(田代)から終点①(冠山峠)まで1kmごとに標識がある。
1000m超の山岳地帯のため、道幅が狭く普通車でもすれ違いが困難な酷道。
路面に落石も多いので運転は慎重に。
ガードレールがない箇所も多いので、落ちたら間違いなく死にます(笑)
実は林道走行中、突如カモシカが飛び出してきて、危うく轢きそうになった(笑)
その距離は僅か5mほどで、カモシカが立ち止まらず崖側に走り抜けたから良かったものの、もしカモシカと衝突していれば、間違いなく大破し走行不能となっていた。
携帯はほぼ圏外で、救助を要請するにもひと苦労なのでご注意を。
9:38 冠山峠(標高約1043m)
ここが登山口で、福井と岐阜の県境でもある。
先客の車は10台ほどで、ほとんどが県外ナンバーだった。
峠からは烏帽子のような秀麗な山容が望める。
4年前に登った金草岳(1227m)の登山口でもある。
腰痛が気になるのでこちらはパス(笑)
靴紐がだいぶ綻んでいたので、予備の紐と交換。
なかなか上手くいかず、かなり時間がかかってしまった。
10:13 冠山登山口(標高約1043m)
6年前は1時間5分だったが、亀足が加速しているので目標タイムは1時間30分。
序盤は前方に冠山の山容を望みながら進んで行く。
ハナニガナ(花苦菜)
キク科ニガナ属の多年草。登山道の至る所で咲いていた。
タニウツギ(谷空木)
スイカズラ科タニウツギ属の落葉小高木。
ガマズミ(莢蒾)
レンプクソウ(旧スイカズラ)科ガマズミ属の落葉低木。
こんな岩場を登る箇所もあるが概ねなだらかな道が続く。
背後に冠山峠や金草岳が望める。
単純標高差は210mほどしかないが、アップダウンが続くので累積標高差は480m。
こんなにキツかったっけ?
斜面をトラバース気味の登っていく。
11:30 冠平分岐(標高約1180m)
ハイク開始から1時間17分が経過。
山頂まで残り200mほどだがここで小休止。
冠平付近は風が強かった。
これまでの登山道とは一変し、急峻な岩場登りとなる。
一見怖そうに見えるが、三点支持ができれば問題ない。
ただしザレた岩が多いので、滑りにくい靴や足の置場に注意。
岩場登りが終わると、山頂まではあと僅か。
11:54 冠山山頂(標高1256.6m)
タイムは1時間41分。前回(1h5m)より大幅に遅れてしまった。情けない・・・
山頂には2組おられ、その後3組登ってこられたが、みんな福井の方だった。
登頂記念の三角点(三等・冠山)タッチ。
山頂はさぞかし強風と思いきや、ほとんど風が吹いていなかった。
南側には徳山ダムによってできた人造湖の徳山湖。
総貯水量は6億6,000万㎥で日本一。
北側には先日登った銀杏峰(1441m)や荒島岳(1523m)
霞んでいたが白山(2702m)も遥拝できた。
西側には稜線続きの金草岳(1227m)
北西側には越前五山の日野山(795m)や文殊山(365m)も望めた。
東側でひと際存在感を放つのが越美国境の盟主、能郷白山(1617m)
当初は冠平で食事する予定だったが、山頂に変更。
今日のお昼は控えめにパンとコーヒーだけ。
ポーションタイプなので、水と混ぜるだけで簡単にアイスコーヒーが楽しめる。
絶景を満喫し下山開始(12:50)
ザレた岩が多く滑り易いので、下りは慎重に。
12:58 冠平分岐(標高約1180m)
キスゲを見るべく、冠平に寄っていこう。
13:00 冠平(標高約1170m)
ニッコウキスゲ(日光黄菅) ※正式名称はゼンテイカ(禅庭花)
従来はユリ科キスゲ属とされていたが、最近はススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属に分類。
ほぼ終了モードなのか、咲いていたのは2株だけだった。
能郷白山や夜叉ヶ池でも群生は見られないようで、どうやら今年は裏年なのかも。
分岐に戻り登山口に向かう(13:04)
大小合わせて10回ほどのアップダウンを繰り返す。
ようやく登山口が見えてきた(13:50)
14:03 冠山登山口(標高約1043m)
下りは1時間13分。帰りの林道ではサルが飛び出してきました(笑)
今年はキスゲが不作のようで、期待した群生は見られなかった。
今週辺りから梅雨入りとなり、しばらく山に行けなくなりそうだ。
(この日の行程)
9:38冠山峠
10:13冠山登山口
11:30冠平分岐(小休止)11:38
11:54冠山山頂(昼食)12:50
13:00冠平
14:03冠山登山口
(行程図)
※上記鳥瞰図は、山葵友(さんきゅう)様のHP、山聲(やまびこ)の山行記録(山悠遊)から引用させていただきました。
やっぱり、山っていいね!
冠山(1257m)
標高差214m ※累積標高差は480m
登り 1時間41分、下り 1時間13分、TOTAL 3時間50分
出会った人 20人ぐらい 出会った動物 カモシカ1頭 サル2頭
2017年:22座目
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