Meadow で UTF-8(BOM 付き)を使う

ファイルの文字コードに UTF-8 を使わないといけなくなったので、 Meadow で使えるようにいろいろ設定しました。
そのときのまとめです。


まずは使えるように

以下のサイトなどに書いてあるのを参考させてもらって .emacs.el に記述を追加します。
http://memo358.blog18.fc2.com/blog-entry-19.html



; (set-language-environment "Japanese")よりも前に
 (require 'un-define)
 (require 'jisx0213)



新しくファイルを開いたときの文字コードも UTF-8 に


C-x C-f で新しくファイルを開いた場合の文字コードも UTF-8 にしたいので、
以下の行も .emacs.el に追加します。



(set-default-coding-systems 'sjis-dos)
(setq-default buffer-file-coding-system 'utf-8-ws-dos)


Windows ではファイル名やターミナルなどで使う他のコマンドが Shift-JIS だったりするので、
デフォルトは Shift-JIS で、ファイルを開いた時の文字コードで UTF-8(BOM) を指定する必要があります。

指定時の記述は utf-8 が BOM なしで、 utf-8-ws が BOM 付きです。


BOM

UTF-8 には BOM 付きと BOM なしとあって、この BOM というのは Byte Order Mark の略でエンディアンの違いによるバイト順を判定するためのバイトコードで、ファイルの先頭に付加されます。
ただ、UTF-16 とかの場合だとバイト順は重要なのですが、 UTF-8 は 1 バイトなので、バイト順というよりも UTF-8 を使っているという標識の意味でつけられます。

しかし、 英数字だけであれば ASCII コードと同じで、英語圏であれば変更してもソフトの対応が要らないというのが UTF-8 の売りでもあるので BOM なしという状態もあります。

この BOM ありなしはどちらも利点、欠点があって混在しているのですが、ソフトによっては BOM ついてないとエラーになるのもあれば、BOM ついているとエラーになるのもあったりといろいろやっかいなことを引き起こします。
VisualStudio2010 でも BOM なし UTF-8 で日本語使ってたりするとビルド時にワーニングがでてくるので、 ソースは BOM 付き UTF-8 にする必要があります。


Meadow が BOM を消しちゃうための対策

私が使っている Meadow が古いだけかもしれませんが、 Meadow では UTF-8 の対応が不十分です。

というのも、 BOM 付き UTF-8 のファイルをオープンした時、正常にファイル内容は読み取れているのですが、文字コードは BOM なし UTF-8 と判定してしまいます。
なのでこのファイルを Meadow で編集して保存すると BOM が取れています。

C-x [Return] f でファイルの文字コードを utf-8-ws にしてから保存すると BOM 付きで保存できるのですが、いちいち指定するのめんどくさいです。

そこで苦肉の策として C-x C-s でファイルを保存する際に自動的に文字コードを変更してから保存するように .emacs.el に次のコードを記述するようにしました。



(global-set-key "\C-x\C-s" '(lambda ()
(interactive)
(set-buffer-file-coding-system 'utf-8-ws-dos)
(save-buffer)))
(global-set-key "\C-x\C-S" 'save-buffer)


ここでは通常の保存も残しておきたかったので C-x C-S に変更しています。

これだと終了前やコンパイル前の y, n で聞かれる保存の場合には対応できていないので注意して下さい。
defadvice とか使えば、完全に保存する前に BOM 付きに変更できると思うので、文字コードは BOM 付き UTF-8 しか使わないという人は試してみるとどうでしょうか。
その場合は次のようなコードを追加します(ただし、ちゃんと試してないです)



(defadvice save-buffer-as-utf-8-ws (before save-buffer
activate compile)
(set-buffer-file-coding-system 'utf-8-ws-dos))

 

コードハイライトを楽にする emacs-lisp

前回、ブログでコードハイライトする方法を書きました。ただ、色が変わったのはいいのですが、< などを置換するのはめんどくさいです。

また、Emacs の手放せない私としては文章書くとき、ちょっと長い文章であれば Emacs で書いて貼り付けてます。ブログ書くときもいったん html-mode で書いて、ブラウザに貼り付けた後文字の修飾などやって書いています。

Emacs を使っていてめんどくさいことがあればどうするか。もちろん lisp を書きます。
そこで、貼り付けたときに自動で置換してくれる Emacs の lisp を作ったので、紹介します。


設定

後で拡張しやすいように minor mode で機能を作りました。
以下のファイルをダウンロードして、パスの通っているところにおいてください。

ex-html-mode.el

.emacs.el に以下のコードを追加すると html-mode にしたときに ex-html-mode にもなるようになります。


(autoload 'ex-html-mode "ex-html-mode" "Minor mode for html edit" t)
(add-hook 'html-mode-hook 'ex-html-mode)


特に html-mode でなくてもかまわないので、そのときは add-hook で変更して下さい。


使用

ex-html-mode にすると以下のキーで機能を呼び出せます。

C-c C-y
コードの貼り付け
C-c C-q
選択領域のクオート


C-c C-y で貼り付けた場合、コードの言語を聞いてくるので指定するとコード指定した <pre> をつけて中身をクオートして貼り付けます。
言語に何も指定しないと pre とクオートのみ行います。


コードハイライトを変える

ex-html-mode のコードの貼り付けはデフォルトでは SHJS 用ですが、変えることも出来ます。

例えば SyntaxHighlighter を使う場合は .emacs.el に以下の行も書いておきます。


(setq ex-html-code-class-alist
'(("c", "cpp") ("cpp", "cpp") ("csharp", "csharp") ("java", "java")
("pascal", "pascal") ("python", "python") ("ruby", "ruby")
("js", "js") ("php", "php") ("css", "css") ("xml", "xml") ("html", "xml")))
(setq ex-html-code-class-format "name=\"code\" class=\"%s\"")





 

Emacs で何でもハイライト

前に、ブログにコードハイライトの JavaScript を入れてハイライトできるようにしました。
ただ、コードハイライトのスクリプトを調べた時、 emacs-lisp に対応しているものは見つかりませんでした。でも、やっぱりハイライトにしたいので、 Emacs を使ってコードハイライトする方法を紹介します。
この方法だと Emacs でハイライトできるコードはなんでもハイライトできます。

htmlize.el のインストール

コードのハイライトには Htmlize を使用します。
これはバッファに表示している内容をハイライトをつけたまま html に変換する lisp です。

まず、 htmlize.el をダウンロードしてパスの通ったディレクトリに置きます。 次に以下のコードを .emacs.el(init.el) などに記述します。
(autoload 'htmlize-buffer "htmlize" 
  "Convert BUFFER to HTML, preserving colors and decorations." t)
(autoload 'htmlize-region "htmlize" 
  "Convert the region to HTML, preserving colors and decorations." t)
(autoload 'htmlize-file "htmlize" 
  "Load FILE, fontify it, convert it to HTML, and save the result." t)
これで M-x htmlize-buffer などでバッファの内容を html に変換できるようになります。


Emacs 24.1 以上の場合はパッケージで簡単にインストールすることができます。
オプション(Options)] メニューの [Manage Emacs Packages] または M-x list-packages でパッケージアーカイブの一覧を開き、 htmlize を選んで下さい。

CSS の設定

出力される html の内容のうち、 スタイルシートの部分をコピーして、テンプレートの設定のスタイルシートの編集でブログに登録しておきます。
このとき、使っていない Face のスタイルは出力されないので、 CSS の登録用で html 出力する場合はなるべくいろいろと色の付いているものにしておいてください。

ちなみに私が貼り付けた CSS は次のようなものです。これでよければこれをスタイルシートに貼り付けてください。
.builtin {
  /* font-lock-builtin-face */
  color: #da70d6;
}
.comment {
  /* font-lock-comment-face */
  color: #b22222;
}
.comment-delimiter {
  /* font-lock-comment-delimiter-face */
  color: #b22222;
}
.constant {
  /* font-lock-constant-face */
  color: #5f9ea0;
}
.function-name {
  /* font-lock-function-name-face */
  color: #0000ff;
}
.keyword {
  /* font-lock-keyword-face */
  color: #a020f0;
}
.string {
  /* font-lock-string-face */
  color: #aaa;
}
.doc {
  /* font-lock-doc-face */
  color: #8b2252;
}
.type {
  /* font-lock-type-face */
  color: #228b22;
}
.variable-name {
  /* font-lock-variable-name-face */
  color: #b8860b;
}
.warning {
  /* font-lock-warning-face */
  color: #ff0000;
  font-weight: bold;
}

色は Emacs で表示中のものが使われます。 色を変えたい場合は Emacs の色設定を変更してから CSS の記述を取得して下さい。

使用

使用する場合には貼り付けたいコードを選択して、 M-x htmlize-region とすると別バッファに html に変換されたものが表示されます。
その body 部分をコピーして貼り付けてください。 < などの変換も一緒に行われています。

もっと便利に

ただこれだとちょっとめんどくさいということで、一気にできる lisp を書きました。 以下のコードを .emacs.el(init.el) に記述して下さい。
(defun ex-htmlize-region-for-paste (abeg aend)
  "Htmlize the region and copy the HTML as a string to clipbord."
  (interactive "r")
  (unwind-protect
      (let* ((beg (min abeg aend)) (end (max abeg aend))
             (htmlbuf (htmlize-region beg end)))
        (with-current-buffer htmlbuf
          (kill-ring-save (plist-get htmlize-buffer-places 'content-start)
                          (plist-get htmlize-buffer-places 'content-end)))
        (kill-buffer htmlbuf))))

(global-set-key "\C-c\M-w" 'ex-htmlize-region-for-paste)
これで領域選択して C-c M-w とすると html に変換した内容をクリップボードにコピーするところまで一気に行います。

この方法だとコードハイライト用の JavaScript を使わなくてもハイライトできますし、 JavaScript を実行しない分ロードも速いです。
(SHJS 入れた意味があまりなくなったけど、まぁいっか)

追記 2012-11-28
Emacs 24 向けの記述を追加しました。

 
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