ビルド
Dojoはファイルが分割されており必要なファイルだけをロード(require)する仕組みとなっている。 利用するファイルが動的に変わるにときは最小限のファイルだけをロードする便利な仕組みだが、利用するファイルが決まっているときは、ファイルのロードに時間がかかるため起動が遅くなる。
DojoではAntを用いてあらかじめ必要となるファイルを一つにまとめて圧縮しておくことができる。 最初の起動時に利用するファイルをまとめておき、動的に必要となるファイルをその都度requireして取得できる。
ファイルをまとめるにはJDK 1.4.2以上(1.5以上推奨)とAnt 1.6.5以上が必要となる。
また、Dojoのsrcアーカイブ (http://download.dojotoolkit.org/release-0.4.3/dojo-0.4.3-src.zip) が必要となる。svn (http://svn.dojotoolkit.org/dojo/tags/release-0.4.3) からチェックアウトしてもよい。
まず、必要とるDojoのファイルをプロファイルに記述する。以下にプロファイルの例を示す。
var dependencies = [
"dojo.io.*",
"dojo.event.*",
"dojo.xml.*",
"dojo.graphics.*",
"dojo.io.BrowserIO",
"dojo.widgets.*",
"dojo.widgets.Button",
];
load("getDependencyList.js");
プロファイルは、foo.profile.jsのfooの部分を変えたファイル名として保存する。作成したプロファイルはDojoのsrcアーカイブのディレクトリ dojo-0.4.3-src/buildscripts/profiles に置く。
ファイルをまとめるには、Antによるビルドを実行する。コマンドプロンプトでdojo-0.4.3-src/buildscriptsに移動し、以下を実行する。-Dprofile=fooのfooの部分は、変更した名前に置き換えて実行すること。
ant -Dprofile=foo clean release
引数にintern-stringsを付けるとwidgetsのテンプレートも一つのファイルに含まれる。
引数にstrip-resource-commentsを付けると、コメントを除くことができる。
Dojo 0.4.3以上では、strip-resource-commentsの代わりに、-Dstrip_and_compress=trueを引数として指定してファイルを圧縮することができる。
Antのビルドに成功すると、dojo-0.4.3-src/release/dojo/ にファイル (dojo.js) が作成される。
Dojoは、Ajax用、クロスドメインのAjax用、widget用などにあらかじめビルドしてまとめたdojo.jsを含むアーカイブも提供している。http://download.dojotoolkit.org/release-0.4.3/